トップ > エンターテイメント > 伝説の一戦 > Vol.17 2000年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン 第4戦 富士スピードウェイ

Legendary Races 伝説の一戦

伝説の一年のキーポイントとなった一戦

カテゴリー:全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン
サーキット:富士スピードウェイ
予選日:2000年6月3日(土)
決勝日:2000年6月4日(日)
#0(高木虎之介):予選 2位/決勝 優勝
#2(松田次生):予選 4位/決勝 16位

チーム3連勝で迎えた第4戦

NAKAJIMA RACINGの長い歴史の中で「伝説の一年」となっている2000年。

前人未到の10戦9勝の偉業を果たしたこの1年のキーポイントと言える富士スピードウェイで行なわれた第4戦。高木虎之介が開幕戦から連勝を果たし、第3戦ではルーキー松田次生が初優勝を飾ったことでチームは3連勝。第4戦の勝者の行方に大きな注目が集まる中、公式予選の結果は虎之介が2番手、松田が4番手と大方の期待を裏切るかたちとなった。


ハプニングをものともせず、開幕4連勝を達成!

ところが、決勝レースはポールポジションのマシンのエンジンがかからないハプニングで幕を開ける。これで楽にトップに浮上できるチャンスが舞い込んだ虎之介だったが、なんとスタート失敗のミスを犯す。その結果、下位集団に飲み込まれて13番手まで大きく順位を落としてしまうことに。しかし、ここからが腕の見せどころとばかりに猛チャージをかける虎之介は、上位グループを上回るハイペースで5周目には9番手まで巻き返し、その翌周にはあっさりと2台抜きを披露し7番手へ。

9周目には6番手に浮上し、さらに追撃の手を緩めることなく4番手争いを繰り広げる2台にじわじわと迫っていく。その2台を19周目と20周目にそれぞれパスし、21周目にピットインを行なう。その際に、同時にピットインをしたライバルのマシンがNAKAJIMA RACINGのピットに停止するというハプニングが発生し、ピット作業自体にミスはなかったもののタイムロスがあり、結局そのライバルのマシンの後ろでピットアウトをしていくことに。

そんなハプニングもものともせず虎之介はそのマシンをコース上で冷静に射止めいよいよトップに立つ。そこからは2番手とのマージンを広げながら独走状態を築きチェッカー、NAKAJIMA RACINGは開幕4連勝を達成。ポイントランキングもドライバー、チームともに2位に大差をつけるかたちとなり、盤石の体制で中盤戦に突入することになった。思うようにいかない予選、レース中のハプニング、どんな逆境にもめげずにもぎ取った勝利。

これも伝説の一戦だ。

中嶋悟コメント

チームの力強さを見せたレースでしたね。最後の最後に残念な結果となってしまった松田選手もルーキーらしからぬパフォーマンスを見せたことで、チーム全体のパフォーマンスの高さをアピールできたと思います。このレースがきっかけでチームはさらに気を引き締めて、このあとのレースに臨むことになり、最終的には最高の1年とすることができたような気がします。



Privacy Policy
contact sitemap