トップ > エンターテイメント > 伝説の一戦 > Vol.15 2017年 AUTOBACS SUPER GT 第6戦 SUZUKA GT 1000km

Legendary Races 伝説の一戦

伝統の一戦に名を刻む見事な勝利

カテゴリー:SUPER GTシリーズ
サーキット:鈴鹿サーキット
予選日:2017年8月26日(土)
決勝日:2017年8月27日(日)
予選 4位/決勝 優勝

伝統の鈴鹿1000km 最後の一戦

2005年にスタートしたNAKAJIMA RACINGとダンロップタイヤとのコラボレーションが12年目となった2017年シーズン。ここまでの12年間で2勝という成績ながら観客を魅せる戦いを繰り広げていた。この年の第6戦は「SUZUKA GT 1000km」。鈴鹿サーキットが開業してから4年後の1966年に初開催され、ここまで45回を数える日本モータースポーツにおける「伝説の一戦」が多数展開されてきた日本で最も歴史のあるレース。この伝統のレースが1000qレースとしては最後の開催になることになり、最後の1000qの覇者を見届けようと予選日の早朝から多くのファンが詰めかけた。

Epson Nakajima Racingは日本での4年目となるシーズンを迎えるベルトラン・バゲットとベテランの松浦孝亮で参戦し、ここまでポイント獲得はたったの1回、予選のQ2進出にいたっては0回と、文字通りの苦戦を強いられていた。

まずは公式予選Q1、バゲットは計測2周目にアタックを試みる。遅いマシンに引っかかってしまうも、翌周に再度アタックを敢行し6番手でQ2を担当する松浦にバトンをつなぐ。松浦も同じくターゲットとする計測2周目にアタック、今度はタイムを大きく縮めることに成功し4番手を獲得。このシーズン初のQ2進出というだけでなく、2列目からのスタートという好位置を奪い取った。松浦はQ1を突破できたこと、そしてそのQ1のフィードバックが的確であったことがこの結果に大きく影響したと振り返り、チームワークで成し得たポジションをスタッフと共に喜び合った。


10年ぶりの優勝で歴史に名を刻む

翌日は気温30℃を超え、強い日差しが照り付ける酷暑の中、173周というロングバトルの火蓋が切られた。スタートを担当したバゲットは直後の1コーナーで3番手に浮上、幸先のいいスタートを切ったが、上位陣のバトルは1周目から凄まじく、順位が目まぐるしく入れ替わることに。バゲットも300クラスが絡むせめぎ合いで順位が変動するも3番手で1回目のピットストップを行ない松浦に交代する。

松浦もセーフティーカーが入るアクシデントが起こる中で、安定したラップタイムを重ねていき2回目のピットストップのタイミングで再びバゲットに交代を行なう。その後も確実なピット作業でマシンを送り出すチームと、上位バトルを続けながらマシンをコントロールし続けるドライバーの力でうまくレースを運び、4回目のピットストップ後にバゲットはいよいよトップに立つ。酷暑の長丁場で疲労の色が濃くなっていたが、この頃には残り周回も50周を切り、幾分か暑さも弱まっていたが、コース上では上位争いがさらに過熱する。

Epson Modulo NSX-GTは最後のピットストップのタイミングで松浦がステアリングを握りコースへ。レースも終盤に入り、他のマシンに続々とトラブルが起こるなか松浦はそんな不安を吹き飛ばす快走を見せ、規定の時刻を迎え見事トップチェッカー。NAKAJIMA RACINGとしては2007年の最終戦以来となる実に10年ぶりの嬉しい優勝で歴史に名を刻んだ。みんなの頑張りで勝ち取ったダンロップタイヤとのコラボレーション3勝目。これも伝説の一戦だ。

中嶋悟コメント

10年かかってもできなかったことが、この最後の1000qで叶い、本当に幸せに感じました。みんなの頑張りと継続してきた努力が報われた結果だと思います。諦めずに熱い応援を続けてくれているファンのみなさんにも感謝の気持ちが込み上げた一戦でした。



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