トップ > エンターテイメント > 伝説の一戦 > Vol.8 2007年 AUTOBACS SUPER GT 第9戦 FUJI GT 300km RACE

Legendary Races 伝説の一戦

チーム史上初となる外国人ドライバーコンビ!チームワークで掴んだ優勝

カテゴリー:SUPER GT
サーキット:富士スピードウェイ
決勝日:2007年11月4日(日)
予選:3番手/決勝:優勝

SUPER GTの2007年シーズンを締めくくる最終戦

富士スピードウェイで開催された今大会は、SUPER GTの前身である「全日本GT選手権」が初開催されてからちょうど100レース目のメモリアルレースになるため、なんとしても結果を残したいところだ。

前年から引き続きEPSON NSXをドライブするロイック・デュバルと、S-GT初参戦となるファビオ・カルボーンのコンビを擁するEpson Nakajima Racingは、開幕戦と第3戦にて表彰台を獲得しており調子の良さをみせていた。

そして迎えた土曜日の予選1回目。GT500クラスの占有走行時間帯にロイックがコースインし3番手タイムをマークする。その後のGT300クラスとの混走時間帯にはファビオが予選基準タイムをクリアしスーパーラップ進出を決めた。

そしてトップ10グリッドを決める予選2回目のスーパーラップがいよいよ開始される。7番目にアタック予定のロイックだったが、上空に雲が広がり急速に路面温度が低下してしまう。1周しかアタックができないスーパーラップでは、タイヤをどれだけ温められるかがアタック成功へのカギとなるため、ロイックはコースイン直後からマシンを左右に揺らしタイヤを温めてアタックした。トップのタイムには及ばなかったものの、3番グリッドを獲得し、翌日に望みをつなぐこととなった。

好位置2列目からのスタート

決勝レーススタートドライバーのロイックはポジションキープのまま1周目を終えると、前を走るマシンよりも速いラップタイムでじわじわと差を詰めていき、7周目には2位へとポジションアップ、そして20周目にはついにトップのマシンを抜き去り独走態勢に入る。30周終了時にピットイン。32秒1のピット作業を終えてコースに復帰する。代わってステアリングを握ったファビオも後続とのギャップをさらに広げる快走を見せ、トップの座を守り切ってチェッカーを受ける。今季初優勝を遂げ見事有終の美を飾った。

チーム史上初となる外国人ドライバーコンビで挑んだ2007年。新しい環境のなかで戦ってきたシーズンを締めくくる最終戦で、見事なチームワークを発揮し優勝を掴んだEpson Nakajima Racing。

このメモリアルレースでの勝利は、チームにとっても忘れられない伝説の一戦となった。

中嶋悟コメント

メモリアルレースでの優勝という大役を成し遂げ、非常に思い出深いレースの1つです。この年の流れもあり、レース前から周りの期待が膨らんで、「絶対に勝てる」と言われていたので、そういう意味ではプレッシャーの中でドライバーもチームも力を発揮したレースだったと思います。これからもみなさんの心に残っていくようなレースをしていきたいですね。



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