シリーズ名:2000年全日本GT選手権(JGTC)
大会名:第2戦・全日本富士GTレース
距離: 4.400km×67周
予選:5月3日 曇り、のち晴れ
・観衆:1万4500人(主催者発表)
決勝:5月4日 曇り、のち晴れ
・観衆:4万8500人(  同  )
99年仕様のNSXで最後の戦いを7位 入賞! 貴重な4ポイントを獲得!!
 ゴールデンウィーク真っ最中の5月3〜4日、富士スピードウェイでは4万8500人の大観衆が見守る中、全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第2戦が開催された。
新しいシーズンを迎えるに当たって、我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGは、ドライバーを一新すると同時に、マシンもこれまでと同様にNSXを使用するものの、2000年仕様の最新モデルを投入することになっていた。
しかし開幕戦に続いて今回も、昨年1シーズン戦ってきたマシンを手直ししての参戦となった。
ちなみに、チーム体制としては昨年までと同様で、中嶋悟総監督の指揮のもと、藤井一三・チームディレクター以下、経験充分なチームスタッフが、若い彼らを後方支援する。
開幕戦となった4月のもてぎラウンドでは、新コンビを組んだ伊藤大輔、ドミニク・シュワガー両選手が、初のNSXを駆って堂々のドライビングを展開、見事表彰台をゲットしていたし、その1週間後に行なわれた富士での合同テストでも、若い2人が好タイムをマークするなど上々の滑り出しを見せていたので、悲願のチャンピオン獲得に向けて、チームスタッフの意気込みも、大いに高まった状態でのサーキット入りとなった。  金曜日の練習走行から快調に走り始めたMobil 1 NSXは、土曜日の公式予選では天候の急変も予想されたために、午前11時20分から行なわれた1回目のセッションに、2セットのタイヤを投入する作戦を取った。
アタッカーを務めるシュワガー選手は期待に応える走りで9番手、99年仕様としてはベストとなる1分26秒560をマークする。
予選基準タイムをマークするために9周だけ走った伊藤選手も27秒台のタイムをあっさりとマーク、上々の展開となっていた。ただし、唯一の誤算は天候。午後に行なわれた2回目のセッションもドライコンディションで行なわれることになり、ニュータイヤを温存していたチームが続々とタイムアップ。
結局、Mobil 1 NSXは12番手まで後退してしまった。
それでも開幕戦では13番手から表彰台まで進出した実績があったので、チームとしては決勝で、2人のドライバーが見事な追い上げを披露してくれることを願いながら、決勝が行なわれる日曜日を迎えることになった。  ゴールデンウィークに相応しく、観客動員も4万8500人を数えたことで、普段にも増しての盛況振りを見せたピットウォークに続いて、この日のセミファイナルレースとなったF3の決勝レースを終えると、いよいよメインイベントのGTレースとなる。
開幕戦に続いて今回もまたシュワガー選手がスタートを担当したが、前回のようなロケットスタートの再現はならなかったものの、彼は着実にひとつひとつポジションを上げていった。
そして7番手まで進出し、30周を終えたところでピットインしてきた。ドライバー交代する間に、チームスタッフはテキパキと燃料補給とタイヤ交換を済ませ、素早くマシンを送り出す。GTレースが“チームの総力戦”と呼ばれる所以だ。
このルーティンのピットインを終えて出ていった伊藤選手は、シュワガー選手の無線連絡で予想以上にタイヤのタレが早いとのことから残り周回数を考え、ハードタイヤでコースイン。
着実なペースで周回を重ねると同時に、ポジションも少しずつ上げていった。
が、やはりハードタイヤでの車のバランスは悪く、思った以上にペースを上げられない。
終盤、後方から追い上げてきた2000年仕様のNSXを駆るベテラン、中子修選手の猛チャージを受けた伊藤選手だが、全く怯むことなくバトルを展開、結局、1.6秒差でこれを振り切った伊藤選手は7番手でチェッカーを受けた。
後方からの追い上げで表彰台をゲットする、という開幕戦の再現はならなかったが、上位 はすべて2000年仕様のニューマシンで、99年仕様のマシンとしては、この7位はベストポジション。
だが、次回、スポーツランド菅生で開催されるシリーズ第3戦からは、期待のニューマシンが投入できる予定となっている。
開幕戦の3位入賞で課せられていたウェイトハンディもなく迎えることになった菅生ラウンドで、若い2人のドライバーがどんなドラマを演じてくれるか。
まさに期待を繋ぐことになった第2戦だった。
●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント 「この7位 4ポイントは貴重なポイントであると考えています。次戦の菅生では2000年型のNSXを投入予定です。次戦が今シーズンもっとも大切なレースの1つになると考えています。」
※次戦は、5月27日〜28日、宮城県スポーツランドSUGOで開催されます。

BACK


< Nakajima Racing ■home ■what's new ■rece report ■about us ■history ■link world ■e-mail >