シリーズ名:2000年全日本GT選手権(JGTC)
大会名:第1戦・もてぎGTチャンピオンレース
距離: 4.801kmラ63周
予選:4月1日 快晴       
・観衆:1万3000人(主催者発表)
決勝:4月2日 うす曇り、のち快晴
・観衆:4万2500人(  同  )
新コンビでの初レースで堂々3位 表彰台をゲット
後方グリッドからの見事な追い上げで大観衆を沸かす!
 4月1〜2日、ツインリンクもてぎにおいて全日本GT選手権(JGTC)の開幕戦が開催された。昨年までと同様、NSXで参戦する我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGは、新しいシーズンを迎えるに当たってドライバーを一新した。
昨年のマカオGPで、日本人として初めて表彰台をゲットした伊藤大輔選手(24歳)と、昨年はGT300クラスにおいて2勝を挙げたドミニク・シュワガー選手(23歳)の若いコンビで闘うことになった。
ドライバー以外のチーム体制としては昨年までと同様で、中嶋悟総監督の指揮のもと、藤井一三・チームディレクター以下、充分に経験を積んできたチームスタッフが、若い彼らを盛り立てていくことになっている。
使用するマシンはホンダNSXで、よりエアロダイナミクス=空気力学的な性能を追求した2000年仕様の新車を投入することになっているが、この第1戦では、新しいレギュレーションに適合するように手直しされた99年仕様で闘うことになった。
ここまでのテストでは若い2人がドライブして、まずまずのタイムをマークしており、悲願のタイトル奪取に向けて開幕戦からの猛ダッシュも期待されるところとなった。
 金曜日の練習走行から走り始めたMobil 1 NSXは、コンスタントに1分49秒台で周回を重ねる。これは全体でも5〜6番手、99年仕様のライバルの中ではトップレベル。
若い2人のドライバーも、チームスタッフも全員が気を良くして予選に臨むことになった。
ところが、予選では微妙に変わっていったコースコンディションが原因か、強いオーバーステアに悩まされることになった。
1回目のセッションで10番手、2回目のセッションでは12番手に留まってしまい、総合予選結果 では、何と13番手と低迷することになった。
しかし、日曜日の決勝に向けては万全であることが、日曜朝一番で行なわれたフリー走行で確認できた。  今年もまた大盛況となったピットウォークを終えると、いよいよ決勝レース。
若い2人のドライバーは、これまでGT300の実戦経験は持っているものの、GT500は今回が初めて。しかし決して物怖じすることなく、とても頼もしく映る。
スターティングドライバーを担当したのはシュワガー選手。
ローリングスタートを巧くこなし、オープニングラップを終えるまでにはポジションを上げることに成功していた。その後も確実なしかも充分にコンペティティブなタイムで周回を重ねたシュワガー選手は、レースの3分の1を終えた時点では何と5位 にまで進出していた。
31周を終えたところでシュワガー選手はピットイン。チームスタッフは燃料補給とタイヤ交換を素早くこなし、交代した伊藤選手が勇躍ピットアウトしていく。
シュワガー選手に負けず劣らず、好調なペースで周回を重ねていった伊藤選手は、全車がピットインを終えたところで4位 に進出。13位スタートだったことを考えれば上出来の展開となった。
さらにトップを行くマシンがトラブルでストップしたために3位まで進出した伊藤選手は、最後の最後まで確実に走りきり、初のGT500で見事表彰台をゲットした。
開幕戦で、3位をゲットするなど、我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGにとっては順調な滑り出しとなった2000年シーズン。
今年こそは待望のチャンピオンを。そんなチームの願いが、実現に向かって動き始めた、そんな開幕戦となった。
●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント 「チーム一丸となって、予選の不信から3位 表彰台を獲得することが出来ました。伊藤、シュワガー両選手も、チームスタッフもいい仕事をしてくれたと思います。この1戦でライバル達の速さや強さを確認することが出来ました。チャンピオンを獲得することは容易ではありませんが、ベストを尽くし戦っていきます。」

 


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