Report レースリポート
第8戦 MOTEGI GT 300km RACE
会場:モビリティリゾートもてぎ
日付:2024年11月2日(土)
天候:雨
予選結果:PP
観客動員数:12,300人
荒天のもてぎで快走、3年ぶりのポールポジションを獲得!
延期になった第5戦を含めて残り2戦となったSUPER GTの2024年シリーズ。前戦オートポリス大会では、無念のリタイアとなったModulo Nakajima Racingは、短期間でマシンの修復を終え、上位フィニッシュを目指してまずは予選で流れを変えたいところ。
予選日は朝から雨が降り、時折雨の勢いが増すような荒天となった。そんななか午前中に行なわれた公式練習は赤旗が6回も出る展開だったが、大草りきが混走時間帯にマークした1'49.676がトップタイムとなる。公式予選は多少時間が遅れたものの、雨が降り続くなかQ1がスタート。Q1は大草が担当し、公式練習のタイムを更新するかたちとなり1分49秒255でトップタイムを叩き出す。Q2では伊沢拓也がアタックを行ない、大草のタイムをさらに更新し1'48.656の3番手タイムを記録、合算タイムで2021年の第3戦以来の嬉しいポールポジションを獲得した。
監督 中嶋 悟コメント
「2人とも頑張ってくれました。我々にとって、コンディションが合ったということで、素晴らしい結果となり大変嬉しいです。明日のことはひとまず考えず喜びます。」
伊沢 拓也選手コメント
「今シーズンはタイヤ戦争が激化している中、持ち込んだタイヤとコンディションがうまくマッチしました。ダンロップさんとチームと、みんなで獲ったポールポジションです。僕自身としては、前戦でクルマを壊してしまいチームのみんなに迷惑をかけてしまっていたので、こういう結果を返せたのは一つ良かったと感じています。ダメなレースをした次のレースがとても大事で、みんなで気持ちを切らすことなくやってきた結果なので、明日は気持ちよく決勝レースを戦いたいです。ドライコンディションはテストでも調子が良かったですし、季節が違うことでどうなるか分からない部分はありますが、自信をもって用意したタイヤがあるので、明日はそれがうまく機能してくれたらと思っています。」
大草 りき選手コメント
「今回はダンロップさんとも相談をして、これまでとはコンセプトの違うタイヤを持ち込んだのですが、公式練習の段階でいいフィーリングを得られましたし、トップタイムも獲れて予選に向けてとても気合いが入りました。同じように公式練習でトップタイムを出せた第4戦の富士では、Q1トップを逃してしまっていたので、今回は絶対にトップタイムで戻ってこなきゃいけないと思っていました。うまくやれて、本当に良かったです。明日はコンディションが今日とは違う中での戦いになると思いますが、いいレースをしたいと思います。」
日付:2024年11月3日(日)
天候:晴
決勝結果:10位
観客動員数:30,000人
順調なスタートを見せるも、激しい上位争いとピット作業でのタイムロスにより
厳しい展開に。最終戦での巻き返しを誓う。
昨日とは打って変わって雲ひとつない青空が広がった決勝日。モビリティリゾートもてぎは3連休の中日に打ってつけのレース日和になったこともあり、朝から多くの観客で賑わいを見せた。
ポールポジションスタートのModulo Nakajima Racingのスタートドライバーは伊沢。伊沢はスタートして順調に周回していたが、7周目に他車のトラブルでフルコースイエロー(FCY)が導入され、それが解除になったタイミングで2番手のマシンにパスされる。数周後に再びFCYとなり、それが解除されたところで、今度は伊沢が前に出ることに成功するも、3番手のマシンが前に出て2番手に。上位争いの順位入れ替えが激しいなか、伊沢はベテランらしい落ち着いた走りで周回していくが、18周目に1つ、その数周後にもう1つポジションを落とし4番手に。23周目にピットインを行ない、大草にドライバー交代してコースに戻る。ピット作業のタイムロスがあったこともあり、500クラスの全車がピットインを終えて、順位が落ち着くと大草は12番手を走る。そのポジションで懸命に前を追いかけていく大草だったが、なかなか前を捉えることができない我慢の周回が続くことに。順位が動いたのは残り10周を切る頃で、数台が絡むアクシデントが発生し、大草は11番手に。最後まで諦めずチェッカーまで走り切り10位フィニッシュでポイント獲得となった。
監督 中嶋 悟コメント
「10位でした。本番のペースがまだ足らないのと、ピット作業でタイムロスがあったことがトップを守れなかった原因だと感じています。最後の鈴鹿で果たせなかった目標を達成できるよう取り組んでいきます。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました。」
伊沢 拓也選手コメント
「ウォームアップ走行がドライコンディションでの走り出しになりましたが、クルマのフィーリングは非常によく、タイヤのグリップ感もありました。レースがスタートして最初の5〜10周は良かったのですが、そこから先は少し辛かったです。最終的には10位という結果になりましたが、今回は新しいタイヤを作って持ち込んできています。うまくいったことも、いかなかったことも、すべて僕たちの経験になると思っています。最終戦は冬場の戦いとなり、難しいレースになると思いますが、シーズンをいい形で締めくくれるように頑張ります。」
大草 りき選手コメント
「伊沢選手がスタートから頑張ってくれて、後半スティントに繋いでくれました。交代したタイミングも難しいところで、そこでポジションを下げてしまいましたが、その後もペースがなく厳しい戦いでした。今回こういった苦しいレースになった理由はいろいろありますが、最終戦に向けてしっかり原因の究明をしていきたいです。いい最終戦にできるよう頑張っていきます。」
※次戦は12月7日・8日に鈴鹿サーキットで行なわれます。