●全日本F3選手権・第6戦
●鈴鹿サーキット東スペシャルコース
●2.78823km×33周=92.01159km
●予選日:7月1日(土) 天候:くもり
●決勝日:7月2日(日) 天候:晴れ
●観衆:3万3000人(予選日1万500人)
#64本庄康幸選手、無念の7位 完走。
 第5戦TIでは、抜き難いコースレイアウトのために接近戦を演じながらもポイント圏外の7位 に終わったNAKAJIMA HONDAの#64本庄康幸選手(25歳)。
しかし、今回の第6戦鈴鹿東スペシャルコースは従来の東コースをやや延長し、シケインを通 過することとなった新設定のレイアウトで、前戦のTIをはるかにしのぐオーバーテイクの非常に難しいコース。
中盤戦で流れをつかむために重要な一戦ながら、一筋縄ではいかない難しい状況の中での大事なレースとなった。
 だが、予選前日の金曜日午前、午後と2回行われた練習セッションでの#64本庄選手は、午後のセッションで、ただひとり1分3秒を切る1分2秒9をマークし堂々のトップタイムを記録。
ややタイトコーナーではややオーバーステアがあったものの、いきなりの好スタート。翌日の予選に向け期待が高まった。
 天候の悪化が予想された土曜日。くもりがちではあったが、心配された雨は降らず公式練習、公式予選が行われた。午前10時35分からの公式練習では、コンディションの悪化もあり1分4秒216の6番手にとどまった#64本庄選手だが、午後3時25分からの公式予選では、前日トップタイムをマークしたセッティングを基本にして好グリッドを目指しコースへ向かった。
 順調にタイムを縮め、4周目のアタックで1分3秒540をマークした#64本庄選手は、いったんはタイミングボードのトップに立つが、ライバル勢もタイムアップしてきたため、ピットインして左側に2本のニュータイヤを装着し、セッション残り9分で再びコースへと向かう。
すぐさま1分3秒183へとタイムアップした#64本庄選手だが、その後はなかなかタイムが出ない。高い路面 温度も影響し、ニュータイヤのいいところを使い切ってしまったか、結局ベストタイムは1分3秒183のままとなり、わずかにトップからコンマ3秒遅れながら7番手となってしまった。
 予選上位はポールポジションに#5高木真一選手(ダラーラF399・トヨタ)予選2位 に#10セバスチャン・フィリップ選手(ダラーラF300・無限ホンダ)、予選3位 に#2荒聖治選手(ダラーラF300・無限ホンダ)、予選4位に#7黒澤治樹選手(ダラーラF300・トヨタ)、予選5位 に#11井出有治選手(ダラーラF300・無限ホンダ)、予選6位に#3ブノア・トレルイエ選手(ダラーラF300・トヨタ)となった。
 予選で不本意な結果となった#64本庄選手だが、決勝で挽回すべくセットアップを若干変更、土曜日以上に暑くなった日曜日のコンディションに備え、午前11時20分からの決勝グリッドに向かった。
 フォーメイションラップが終わり、いよいよ第6戦決勝がスタート。
#64本庄選手のスタートはまずまずだったが、予選8位の#1ロバート・レヒナー選手(ダラーラF300・トヨタ)に加え、予選12位 の#9土屋武士選手(ダラーラF399・ニッサン)にも先行を許してしまう。
抜きどころのないコースレイアウトとあって、この2台を先行させたことは大きな痛手となることが予想されたが、1周目のショートカット部分で#3トレルイエ選手がオーバーランして後方に沈んだため、1周終了時点での#64本庄選手の順位 は8位。
さらに#64本庄選手は、前を行く#9土屋選手を激しく追い立てると、3周目の1コーナーで#9土屋選手をオーバーテイク。
スタートポジションである7位に復帰した。
 ポイント獲得を目指す#64本庄選手の次なるターゲットは#1レヒナー選手。前戦の覇者でもある強豪を相手に#64本庄選手がどういった戦いを見せるかに注目が集まった。
コンマ数秒差で#1レヒナー選手を追う#64本庄選手だが、やはりレイアウト上抜きどころがない上に、なかなか相手もミスを犯さない。
逆に#64本庄選手は、12周目のシケインで手痛いブレーキミス。
一気にギャップは1秒7と広がってしまう。シケインやショートカット部分で、ややオーバーステアが出ていたのがミスの原因だった。
 その後、背後に#8サトウカイチ選手(ダラーラF399・トヨタ)が迫ってきたものの、#64本庄選手もあきらめずによく前を追ったが、最終的に1秒差まで詰め寄ったところで33周の決勝レースにチェッカーが出され、ポイント目前の7位 完走となった。
ちなみに、決勝結果は優勝#5高木選手、2位#11井出選手、3位#10フィリップ選手、4位 #2荒選手、5位#7黒澤選手、6位#1レヒナー選手であった。
● NAKAJIMA HONDA総監督中嶋悟のコメント
「思ったような結果を残せませんでしたが、各セッションでは、確実にトップ争いを演じています。今後チームとしては、仙台、菅生、もてぎとテストを重ねていく予定です。本庄選手には、好パフォーマンスを結果 につなげていけるように、更に努力を重ねてもらいたいと思います。」
※次戦は、7月29日〜30日、宮城県スポーツランドSUGOで開催されます。

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