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シリーズ名:2000年全日本GT選手権(JGTC) |
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雨の予選ではフロントローを確保。 決勝ではトップを奪うも。。 |
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秋もめっきり深まってきた9月30日〜10月1日、山口県の美祢サーキットでは、全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第6戦が開催された。 シリーズも大詰めを迎え、チャンピオンの行方も気になるところだが、そんなGTバトルを目当てに、3万人を超える大観衆が詰めかけ、改めてJGTCの人気の高さを証明することになった。 そのJGTCに伊藤大輔選手とD.シュワガー選手の若いコンビで参戦している我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGは、昨年モデルのNSXで出走したシリーズ序盤戦でも手堅くポイントゲット。 そして新車を投入した第3戦の菅生で優勝を飾ってポイントランキングのトップに進出するなど、作戦通 りにシリーズ前半戦を戦ってきた。 第3戦の優勝で、目一杯となったウェイトハンディに苦しめられた第4戦の富士でも9位 につけてランキングトップを維持したものの、前回の第5戦、TIでは後続のマシンに接触されて無念のノーポイント。 念願のタイトル奪取に向けて、今回は必勝体制で臨むことになった。 事前テストでも好タイムをマークしており、チームの士気は、いやが上にも高まっていた。 走行開始となった金曜日から、美祢サーキットは雨に見舞われた。 TIの予選以来のレインセットも上々で、Mobil 1 NSXは常に上位タイムをマークしていた。 土曜日の予選も同じく雨。 今回はシュワガー選手がタイムアタックを担当することになっているが、午前中のセッションで2番手の好タイムをマーク。 コンディションが酷くなった午後のセッションでは、自己のタイムを更新することは出来なかったが、総合結果 でも2番手、堂々のフロントローを確保した。 コンビを組む伊藤選手は、セッションの最後、GT300クラスとの混走時間に走って、あっさりとクオリファイタイムをマーク。 2人のドライバーが平均して速いことから、作戦を立てる上での自由度の高いことは大いなる武器になっている。 それまでの雨から一転、日曜日は秋晴れの快晴で明けた。 フリー走行は第1レースの後、午前9時半から行われたが、チームスタッフは早朝からサーキットに集合、ルーティンのピットインのシミュレーションを行い、前日の予選後にドライコンディション用に戻したセットアップの最終的なチェックに余念がなかった。 そのフリー走行ではシュワガー選手がトップタイムをマーク。 ドライコンディションとなってターボ勢も息を吹き返したように好タイムをマークしていたが、決勝に向けて期待は一層膨らんでいった。 いつものように大盛況となったピットウォークを終えると、いよいよ決戦。 ペースカーに先導されて1周のフォーメイションラップを走ったマシンは、隊列を整えて戦闘開始となる。 このローリング式のスタートで、絶妙のダッシュを見せたのが、セカンドポジションにいたシュワガー選手。コントロールラインの先、ストレートエンドでトップに立ち、1コーナーには先頭でアプローチしていった。 しかし、その1コーナーを立ち上がった先で後続のマシンにプッシュされてスピン。そこに、一団となった後続車が接近してきたからたまらない。 次々と後続のマシンに追突され、Mobil 1 NSXは大きなダメージを受けてしまう。 ドライバーのシュワガー選手に怪我がなかったのは不幸中の幸いだったが、悔しいことに、ここで我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGのレースは、終わってしまった。 今回、ノーポイントに終わったことで、シリーズチャンピオン奪取の望みは絶たれてしまったが、次の舞台は最終戦の鈴鹿サーキット。 ウェイトハンディも20kgだけとなり、有終の美を飾るにはもってこいの状況となった。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント 「順調なレースウィークを過ごし、好結果を得られると確信していただけに、スタート直後のアクシデントは、非常に残念です。今回のノーポイントにより、チャンピオン獲得の可能性は潰えてしまいましたが、今年のGT選手権の締めくくりである最終戦の鈴鹿では、有終の美を飾るべく、これまで通 り勝利を目指しベストを尽くします。」 |
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※次戦最終戦は、10月21日〜22日、三重県鈴鹿サーキットで開催されます |
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