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シリーズ名:2000年全日本GT選手権(JGTC) 大会名:第4戦・JAPAN SPECIAL GT CUP |
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ウェイトハンディに苦しめられながらも健闘
2ポイントをゲットしてランキングトップをキープ! |
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8月に入って暑さも最高潮となった8月5〜6日、夏休みということもあって6万人近い観客を集めた富士スピードウェイでは全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第4戦が開催された。 我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGから、Mobil 1 NSXを駆って参戦した伊藤大輔/ドミニク・シュワガー組は、前回の優勝で課せられた70kgのウェイトハンディに苦しめられたものの、若い2人のドライバーを含めて、チームが一丸となって健闘。 9位入賞で2ポイントをゲットしてドライバーズポイントのランキングトップをキープすることになった。 開幕戦と第2戦は昨年モデルのホンダNSXで参戦、ポテンシャルアップした最新モデルに交じって手堅くポイントを重ねてきた我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGは、前回の第3戦から最新モデルのNSXを投入し、予選3番手から見事優勝を飾っていたが、今回は、その優勝によってもたらされたウェイトハンディに苦しめられることになった。 予選3位で10kg、レース中のベストラップで10kg、そして優勝で50kgとウェイトハンディは都合70kgにもなっていたので、木曜日から始まった合同テストでは、そのウェイトハンディを克服するセッティングを見つけることに精力が注がれた。 初日の午後には7番手のタイムをマークするまでセットアップは進んでいった。 そして1回目の公式予選は土曜日の午前11時から。今回もタイムアタッカーはシュワガー選手が担当することになっていたが、そのシュワガー選手はGT500マシンが専有走行するセッション最初の20分間に1分27秒275まで短縮。 伊藤選手もあっさりと29秒台のタイムをマークしている。 この1回目のセッションでは、気温34度、路面温度は何と51度にも達していたので、午後4時から行なわれる2回目のセッションが勝負どころ、というのが各チームに共通 した観測となっていた。 事実、2回目のセッションが始まるころには気温29度、路面温度も38度まで下がり、更なるタイムアップが期待された。 その期待に応えるかのようにシュワガー選手は27秒の壁を破って1分26秒927まで短縮した。 ただしライバルチームもまた相応のタイムアップを果たしたこともあって、ポジション的には9番手グリッドと変わらなかったが、それでもひとつでも前のポジションに、そして1ポイントでも多くゲットをという気持ちから、チームの意気は高まっていった。 土曜日と同様に、日曜日も空は晴れ上がり、朝早くから気温30度を超える真夏日となった。 朝一番のフリー走行では、伊藤選手とシュワガー選手はともに安定したペースで周回を重ねていた。 暑く、また熱いレースだけに、荒れた展開となることは充分に予想できたので、2人揃って安定したタイムで走れることと、またルーティンのピットインの際にロスタイムを最小限に抑えることで、充分に上位 進出も可能。こうした想いでシュワガー選手をフォーメーションラップに送り出す。 日曜午後の決勝レースは、午後2時35分にローリングスタートで開始された。 スターティングドライバーを担当したシュワガー選手は、好ダッシュを見せ、7番手でオープニングラップを終えてきた。 数台で接近戦を繰り広げながら先を急いでいたシュワガー選手だったが、9周目の1コーナーで他車のスピンの影響を受けてしまい、スピン、13位 まで後退してしまう。 しかしマシンにはダメージもなく、再スタート、その後、激しい追い上げを見せて暫定8番手まで盛り返すことに成功する。 そして26周を終えた時点で、セイフティカーが導入された為、緊急ピットイン。 シュワガー選手からステアリングを引き継いだ伊藤選手は、タイヤ交換とガソリン補給を終え、13番手でピットを後にした。 その後、着実な走行を続けた伊藤選手は、次第にポジションをアップ、最終的には9位 まで盛り返してチェッカーを受けた。 70kgのウェイトハンディに苦しめられ、また序盤戦での思わぬ ハプニングもあって悔しい結果となったが、そんな中で2ポイントをゲットした2人のドライバーは、引き続いてポイントランキングのトップをキープ。 チャンピオン獲得に向けてトップランカーにいることに変わりない。 次回のラウンドは9月9〜10日のTIサーキット英田だが、我がMobil 1 NAKAJIMA RACINGにとっては、98年のオールスター戦以来、2連勝中と“ゲン”の良いサーキット。ウェイトハンディも50kgになる為、好結果 が期待される。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント 「高速サーキット富士でウェイトハンディに苦しめられたレースとなりましたが、貴重な2ポイントを重ね、ドライバーズランキングで首位 を守ることが出来ました。 ライバル達とのポイント差も少なく、激戦が予想されます。残りの3戦は、更に気を引き締めて戦います。」 |
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※次戦は、9月9日〜10日、岡山県TIサーキット英田で開催されます。 |
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