シリーズ名:2003年全日本GT選手権(JGTC)
大会名:第6戦・もてぎGTチャンピオンレース
距離:4.801km×63周
予選:9月13日 快晴・観衆:1万4000人(主催者発表)
決勝:9月14日 快晴・観衆:4万5000人(  同  )

予選8番手から着実にポジションアップ、上位入賞も見えてきたが
レースも後半に入ったところで突然のトラブルがマシンを襲った…

予選後のミーティング。 決勝日は快晴、真夏のような暑さとなった。
素早く終えたピット作業だったが、 ドライバー交代した1周目でクラッチトラブルでピットにマシンを入れ、そのままリタイアとなった。
 9月に入って最初の連休となった9月13〜14日、まるで行く夏を惜しむかのように快晴に恵まれて残暑が戻ってきたツインリンクもてぎでは、2003年全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第6戦が開催された。シリーズも大詰めを迎え、残すは今回を含めて3戦のみ。次回は九州のオートポリスで開催され、最終戦の舞台は鈴鹿で、首都圏ではこれがシーズン最後のGTバトル。天候にも恵まれて、2日間を通じて6万人近い観客が詰めかけ、国内最大級のスタンドも、ほぼ一杯の盛況ぶりで、改めてこのシリーズの人気の高さをうかがわせた。
 走り始めとなった金曜日の公式練習、Mobil1 NSXは18号車と同様にNSXの先行開発を担当している16号車がマークしたトップタイムから1秒後れの9番手。
 土曜日に行われた公式予選はトップからコンマ5秒後れの8番手。それでも、ライバルがソフトタイヤを選んでいたのに対して、我がチームは他のNSXより少し硬めのタイヤを選択、決勝に向けたロングラップでもタイムは安定していたから、猛暑が予想される日曜日の決勝では、上位入賞を狙って猛チャージが期待されることになった。
ちなみに、今回の予選でタイムアタックを担当したのはロッテラー選手。若く、特にGTにおいてはルーキーと呼ぶべきロッテラー選手がキッチリと大役を果たしたのは心強い限り。もちろん松田選手が、あっさりと予選通過タイムをマークしたことは言うまでもなく、決勝に向けての期待は、いやが上にも一層高まっていった。
同じドライコンディションとはいうものの、曇天で明けた土曜日とは一転、決勝レースが行われた日曜日は、早朝から雲ひとつない快晴に恵まれることになった。朝一番で行われたフリー走行の頃から、気温/路面温度ともにじわじわと上昇。午後2時にスタートする決勝レースがタフな展開となることは容易に想像がついた。そしてそのことは、やや硬めのタイヤをチョイスしていた我がチームにとっては願ってもないコンディションでもあった。
実際、決勝スタートの直前には気温が34度にまで上昇、路面温度も47度を記録していた。
 予選のタイムアタックと同様に、今回はロッテラー選手がスタートドライバーをも担当する。若いロッテラー選手は、この初めて経験するローリングスタートをまずまず大過なくこなし、スタート直後の混乱を避けるためにポジションをひとつ下げてオープニングラップを終えたものの、数ラップを費やして、ウェイトハンディに苦しむミハエル・クルム選手のGT-Rをパス。
8周目にはスターティンググリッドと同じ8番手に復帰した。その後、GT-Rを駆るブノワ・トレルイエ選手とデッドヒートを繰り広げたロッテラー選手だったが、23周目に周回遅れのマシンと絡んでコースアウト。再スタートを切ることは出来たが、13番手までポジションを下げてしまう。それでも24周目にはクルム選手を再びパスしたロッテラー選手は12番手に進出する。さらに猛チャージを続けたロッテラー選手は、気温/路面温度が一層上昇してくる中、ソフトタイヤを選んだ上位陣が、少し早めのタイヤ交換にピットインする隙間を縫うように、30周目にはトップに立つことに成功。
そのままルーティン作業のためにピットに向かうことになった。周回遅れのマシンと絡んでコースアウトした影響は一切感じられなかったから、ロッテラー選手を迎え入れたピットスタッフも一安心、タイヤ交換とガソリン補給を素早く済ませると、代わって乗り込んだ松田選手が脱兎のごとくピットアウトしていった。
 だが、松田選手に代わってすぐ、31周目にはマシントラブルが発生する。クラッチトラブルでは松田選手もなす術なく、すぐにピットイン。リタイアとなってしまった。
●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
金曜日の公式練習、そして土曜日の公式予選ではともに、期待していたほどの好タイムをマークすることは出来ませんでしたが、事前の合同テストでトップタイムをマークしていたことで、少しずつ速さを取り戻していることを確認できた1戦となりました。
クラッチトラブルは残念でしたが、チームとしても原因を分析するとともに、素早く気持ちを切り替えて、残り2戦に全力投球していきます。皆様方にはこれまでと同様に、我がMobil1 NAKAJIMA RACINGに対して温かいご声援をお願いします。
※次戦は、10月24日〜26日、大分県オートポリスで開催されます
Round5
03RaceReport TOP


< Nakajima Racing ■home ■what's new ■rece report ■about us ■history ■link world >