シリーズ名:2003年全日本GT選手権(JGTC)
大会名:第2戦・ALL JAPAN GT FUJI-500
距離:4.400km×114周
予選:5月3日 晴れ・観衆:3万7000人(主催者発表)
決勝:5月4日 晴れ・観衆:6万6000人(  同  )

500kmの長丁場を、若い2人が着実に走りきり
開幕戦に続いての6位入賞で"強さ"をアピール

天候にも恵まれ6万6000人の観客が詰め掛けた。 コースサイドでも多くの人々がレースを観戦。
決勝日前、日が暮れるまでピット作業の練習。 決勝当日のレース距離は500Km。2回のピットイン。

シーズン開幕から1ヵ月半を経過、ゴールデンウィークを迎えて新緑も一層映え、全国各地の行楽地が大変な賑わいを見せた5月3〜4日、富士スピードウェイでは2003年全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第2戦が開催された。
直前の金曜日(5月2日)には公式練習が実施されたが、3日間を通じて好天に恵まれたこともあって多くの観客が詰め掛け、日曜日には6万6000人の大観衆が、メインスタンドはもちろん、コースサイドを埋め尽くし、あらためてJGTCの人気の高さを実感するレースとなった。
昨年までと同様、今シーズンも我がMobil1 NAKAJIMA RACINGは最新モデルのNSXでJGTCに参戦している。
レギュレーションの変更により、昨年までNSXの大きなアドバンテージだったポイントが幾つか帳消しになったこともあり、(ミッドシップハンディの50kgに加え、全面投影面積が少ないため20kg加算と、スタート時点からGT-Rより90kg、スープラより70kg重い。他にフラットボトム規制によってミッドシップレイアウトのNSXは空力デザインにも制約が多くなった。)
今シーズン、苦戦を強いられるであろうことは、前回の開幕戦から判明していた。
超高速コースとして知られる富士スピードウェイが舞台となる今回は、それが一層強調されることになり、走り始めとなった金曜日の公式練習からNSX勢は下位に低迷すること になった。
こうなると、予選タイムを削っていくよりも、レースセッティングを詰めて決勝でのポジションアップを目指した方が得策。こう判断したチームは、決勝に向けて本番セッティングを追求。それが結果的には大正解となった。
 土曜日の公式予選では松田がタイムアタッカーを担当したが、午前と午後、2回のセッシ
ョンでともに13番手のタイムをマーク。総合でも13番手…NSX勢では3番手のグリッド から、日曜日の決勝に臨むことになったが、マシンのバランスは上々で、上位進出が期待された。
土曜日までと同様に、快晴で明けた日曜日。朝一番のフリー走行でも、Mobil1 NSXのフィーリングは上々。
今回は、レース距離も500kmと長く、ルーティンのピットインは最低でも2回予定されていたから、普段以上にチームの総合力が問われることになり、ドライバーだけでなくチームスタッフ全員が集中力を高めて午後の決勝に臨むことになる。
 1ヶ月前に岡山県のTIサーキット英田で開幕した03年JGTCだが、第2戦となった今回は富士スピードウェイが舞台で、言わば関東圏における第二の開幕戦。
恒例のピットウォークも、まさに立錐の余地がないほどの大盛況ぶりで、スタートを控えたドライバーも "本番モード"は一時棚上げにして、観客サービスに精を出す。だが、ピットウォークが終了し、最後のサポートレースがチェッカーを迎える頃には、再び"本番モード"に戻っていった。
予定通り、午後1時前からスタート進行に入り、1時間後にはローリングスタートでGTの決勝レースが開始された。
前回と同様、今回も松田がスタートドライバーを担当。オープニングラップの混乱を上手く乗り切った松田は、ポジションを2つ上げて11番手…NSX勢のトップでオープニングラップを終えることになった。その後も松田はコンスタントなペースで周回を重ね、当初の作戦どおり38周を終えたところでピットイン。
ガソリン補給とタイヤ交換を行い、ドライバー交代し小暮がピットアウトして行く。
松田と同様、着実なドライビングを続けていた小暮は、トップグループが全車、1回目のルーティンピットを終えた段階では8番手につけていたが、上位陣の脱落もあり6番手まで進出し、予定通り76周を終えてピットイン。
ガソリン補給とタイヤ交換、そしてドライバー交代、とルーティンワークをスムーズに済ませて、再び松田がピットアウト。終盤には、おなじNSXに詰め寄られるシーンもあったが、松田は落ち着いたドライビングでこれを振り切り、6位でチェッカーを受けた。

●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
シリーズ最多の3勝をマークしながらもタイトルを獲り逃した昨年のケースを引き合いに出すまでなく、これまでは速さを追求する余り、オールorナッシング的なレース展開が多かったのですが、今シーズンは、開幕戦で着実に走りきって8ポイントをゲットしたのを皮切りに、今回も着実に走って6ポイントをゲットすることができました。そしてハンディウェイトを一切増やすことなく第3戦に臨めることになりました。
今後は、チーム一丸となって、マシンのセットアップを進め、ここまで見せた強さに加 えて、昨年のような速さも取り戻すことで、悲願だったタイトル奪取を目指していきます。
我がMobil1 NAKAJIMA RACINGに、これまでと変わらぬご声援のほど、よろしくお願いします。

※次戦は、5月23日〜25日、宮城県スポーツランド菅生で開催されます
Round1
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