シリーズ名:2002年全日本GT選手権(JGTC)
大会名:第6戦・もてぎ GT チャンピオンレース
距離:4.801km×63周
予 選:9月14日 曇り一時雨・観衆:1万4000人(主催者発表)
決 勝:9月15日 雨のち曇り・観衆:4万4000人(主催者発表)

他車との接触で最後尾まで後退するも
その後は粘り強い走りで14位で完走!
リヤウインドウに貼られたウェイトハンディステッカー。
今回は90kg。
走行データーをチェックする
松田/ファーマン両ドライバー。
 夏休みも終わり、朝夕は随分と凌ぎやすくなったばかりか、秋雨前線の影響で冷たい雨が降ったり止んだりした9月14〜15日、栃木県にあるツインリンクもてぎにおいて全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第6戦、もてぎGTチャンピオンレースが開催された。
曇り空の下、時折冷たい雨も降る生憎の天候となったが、秋の連休第一弾ということもあり、公式予選が行われた土曜日から1万人を超える観客が詰め掛け、GTバトルを心ゆくまで楽しんでいた。
 4月に岡山県のTIサーキット英田で開幕して以来、5月には第2戦の富士(静岡県)と第3戦の菅生(宮城県)、6月には第4戦のセパン(マレーシア)、そして8月には第5戦の富士、と2002年JGTCは、各ラウンドともに盛況のうちに開催されてきた。そして全8戦のシリーズもいよいよ終盤戦を迎えることになった。
我がMobil1 NAKAJIMA RACINGは、昨年までと同様にMobil1 NSX(ホンダNSX)を使用するが、今シーズンはドライバーを変更。
フォーミュラ・ニッポン(FN)でも我がチームで活躍している松田次生、ラルフ・ファーマン両選手によるフレッシュなコンビでの参戦となり、開幕戦のTIとシリーズ中盤のセパンで、ともに見事なパーフェクトウィンを飾っている。
ただし、その結果として大きなウェイトハンディを科せられることになり、続くイベントでは苦戦。
またアクシデントに遭遇してノーポイントに終わったレースもあって、ドライバーズランキングは前回の第5戦を終了した時点でトップとは11ポイント差の2番手。チームポイントではシングルエントリーのハンディもあってトップとは15ポイント差の3番手となっている。
ただし、残る3戦は、今回のもてぎに加えて10月の美祢(山口県)と11月の鈴鹿(三重県)で、すべてNSXが得意とするコース。だから今回は上位入賞し てポイントを稼いで起きたいところだった。
 曇り空の下ドライコンディションで行われた金曜日の練習走行ではトップから約1秒差の14番手。当初にわか雨に見舞われてウェットコンディションで始まり最終的にはドライコンディションで争われた土曜日の公式予選、1回目のセッションでは、やはりトップから約1秒差の11番手。
まずまず順調にセットアップを詰めていったMobil1 NSXは、勝負どころとなった公式予選、完全なドライコンディションとなった2回目のセッションで、上々のパフォーマンスを見せることになった。
そして最終的にはトップからコンマ2秒差の7番手、と90kgのウェイトハンディを考えるなら完璧以上の予選結果を得ることになった。
 決勝日となった日曜は、雨模様で明け、午前8時半からのフリー走行も完全なレインコンディションで始まった。
午後に行われる決勝レースはドライコンディションで、との予想が大勢を占めていたが2人のドライバーは、レイン仕様で精力的に走り込み『クルマのバランスはレインコンディションでも全く問題ない』との手応えをつかむことが出来たようだ。
 厚い雲の切れ間から、少しずつ晴れ間も顔を見せるようになった午後2時に、決勝レースのスタートが切って落とされた。
スタートドライバーは今回もファーマン選手。
スターティンググリッドからひとつポジションアップして6番手でオープニングラップを終えた彼は、さらにその前のポジションを狙って猛チャージを掛けていく。
そしてスープラを駆る影山正彦選手を先頭にしたグループでのバトルは、より激しくなっていった。そうした状況の中サイドバイサイドでホームストレートを駆け抜けて行った5周目の1コーナーで、ファーマン選手はアウト側から影山選手をパス。
だが2コーナーに向かってノーズをインに向けたファーマン選手は影山選手と接触し、もつれるようにアウト側のグラベルベッドにスピンアウトしてしまった。
リアタイヤは空しく空転を続け、オフィシャルの手によって再びオンコースに戻されるまでに、まさに致命的とも思われる数ラップが失われてしまった。
 その後はトップグループとほぼ互角なペースで周回を重ねていったファーマン選手は、35周を終えてピットイン。
代わった松田選手も、集中力を途切れさせることなく最後まで粘り強く周回を重ねていく。
そして5周目のハプニングで数ラップ分を失った以外、何らミスなくレースを走り終えてMobil1 NSXは、クラス14番手でチェッカーを受けた。

●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
 今回、シリーズ第6戦目となったもてぎラウンドでは、90kgのウェイトハンディを跳ね返すように、公開練習から公式予選とポジションをアップ。
決勝では上位入賞も期待されましたが、結果的には14位完走でノーポイントに終わってしまいました。
ただし、ノーポイントに終わったことによって次回の第7戦、美祢ラウンドではウェイトハンディが、さらに20kg軽減されることになりました。
トップとのポイント差はドライバーズ部門で12ポイント、チーム部門で26ポイントと拡がってしまいましたが、残る2戦、美祢と鈴鹿では精一杯の走りでタイトル奪取を目指していきます。
皆様方には今後とも、我がMobil1 NAKAJIMA RACINGへのご声援を、よろしくお願いします。
※次戦は10月26日(土)-27日(日)山口県美祢サーキットで開催されます。

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