シリーズ名:2002年全日本GT選手権(JGTC) |
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50kgのウェイトハンディを積みながら予選3番手をゲット 決勝ではエンジントラブルで惜しくもリタイア |
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入梅までのひと時の青空と、目に痛いほどの萌えるような新緑に囲まれた5月25日〜26日、宮城県は杜の都・仙台郊外にあるスポーツランド菅生において、2002年全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第3戦となるSUGO
GT選手権レースが開催された。 JGTCは現在、国内で最も人気の高いメジャーレースシリーズとして知られているが、今回もまた5万人近いファンや親子連れがスポーツランド菅生に集い、年に一度きり開催のJGTCラウンドを楽しんでいた。 2002年のJGTCは、4月に岡山県のTIサーキット英田で開幕。第2戦は3週間前に静岡県の富士スピードウェイで開催されている。 昨年までと同様に、JGTC最強マシンの1台である最新モデルのホンダNSXで参戦している我がMobil1 NAKAJIMA RACINGは、今シーズンはドライバーをフォーミュラ・ニッポン(FN)でもチームメイトとして活躍している松田次生、ラルフ・ファーマンの両選手による新コンビに一新、開幕戦のTIでは見事なポール・ツー・ウィンを飾っている。 第2戦の富士では70kgものウェイトハンディにも苦しみ、またハプニングの連続で11位完走に終わっていたから、本来NSXが得意としている菅生での第3戦には、2人のドライバーだけでなくチームとしても期するものがあった。 ただし、前回の富士でノーポイントに終わったことで50kgに減っているが、アップダウンの厳しいここ菅生で、ウェイトハンディに、どう対処するかがキーポイントとなりそうだった。 最初の走行セッションとなった金曜日、JGTCを統括するGT-Aがコースを占有して実施された特別スポーツ走行ではトップから0.5秒遅れの6番手。およそ10kgのウェイトハンディでコンマ1秒差とされていることを考えれば、まずは上々のタイムだった。この好調さは翌日、土曜日の公式予選においては一層強調されることになった。 今回は1回目のセッションでは主に松田選手がタイムアタックし、2回目のセッションではファーマン選手一人がタイ ムアタックする作戦を採っていたが、まずは1回目のセッションで松田選手がこれまでのコースレコードを更新する1分18秒927をマーク。 トップからコンマ5秒遅れながら暫定4番手のポジションにつけることになった。この好タイムに刺激されたか、ファーマン選手は午後に行われた2回目のセッションで18秒328まで短縮。両セッションを合わせた総合での予選3番手を獲得することになった。 フロントローの2台が、ともにウェイトハンディを課せられていないことを考えれば充分満足できるタイムで、チームの意気は一層盛り上がった。 決勝日となった日曜は、早朝から晴れ間が空一杯に広がる快晴で明けた。 例年どおりなら、午後になって上昇する気温/路面温度がドライバーやマシンを苦しめることになるのだが、現実的には午後になって雲も出てきて、思ったほどには暑くならず、チームにとっても、またスタンドを埋め尽くした観客にとっても、絶好のレース日和となった。 5万人近い大観衆が見守る中、予定通り午後2時35分にローリングラップが開始された。 そして隊列が整い1周で正式スタートが切られることになる。スタートを担当したファーマン選手は手堅い中にもアグレッシブな走りを見せ、ポジションキープしながらも前を行く2台の隙を窺っていた。スタート直後に後方集団、GT300クラスの上位陣で多重スピンが続出し、早くもセーフティカーがコースイン。立ち往生となったマシンを回収する間は一列縦隊でのペースラップが続いてバトルは小休止となる。6周目を終えたところでセーフティカーがピットに戻り、バトルが再開される。後方では一部混乱もあったが、3番手につけていたファーマン選手は着実に3番手をキープしたまま、いよいよトップ争いに加わっていく。 トップは同じNSXの土屋圭市選手、2番手はスープラの土屋武士選手。 ファーマン選手も含めたトップ3は、それぞれ1秒足らずの間隔で、まるでジャブを応酬するように、互いの力を探りあいながら周回を重ねていく。 そしてまだレースも序盤の18周目、トップのNSXが突然のピットイン。これでスープラがトップ、ファーマン選手が2番手に進出する。 30周目、ファーマン選手は後方から追い上げてきたJ.デュフォア選手にかわされて3位に後退する。 といってもレースはまだ先が長い。 タイヤを温存して後半勝負と決めていたのか、ファーマン選手は慌ててペースを上げることもなく淡々と周回を重ねていく。だが、3番手で33周目を終えたファーマン選手は、再びストレートにもどってくることは出来なかった。 突然のエンジントラブルでSPコーナーのコースサイドでストップしてしまったのだ。 何の前触れもなかっただけに、ファーマン選手としてもなす術はなかった。
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●Mobil 1 NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント 前回の富士に引き続いて、今回もまたレースではノーポイントに終わってしまいましたが、予選3位の1ポイントは獲得出来、50kgのウェイトハンディを跳ね返すようにトップグループで走って、充分な速さを確認することは出来ました。 次戦は海外に飛び出しての第4戦、セパン・サーキットで開催されるマレーシア・ラウンドです。ウェイトハンディは今回よりもさらに10kg減って40kgとなるために、今回以上のパフォーマンスが期待できそうです。今後とも我がMobil1 NAKAJIMA RACINGに、これまでと変わらぬご声援のほど、よろしくお願いします。 |
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※次戦は、6月29日(土)−6月30日(日)、セパン(マレーシア)で開催されます | |
Round2 |