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シリーズ名:2007 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名:第3戦・富士GT500kmレース
距離:4.563km×109周
予選:5月3日 晴れ・観衆:3万1500人(主催者発表)
決勝:5月4日 晴れ・観衆:5万4800人( 同 )
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苦手といわれた富士を攻略し、スーパーラップに進出!
決勝は表彰台に手が届くポジションで走行するも、思わぬもらい事故でリタイアに
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32 EPSON NSX 予選7位 決勝リタイア |
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レースウイーク中好天に恵まれた富士スピードウェイ。35Kgのウエイト積んだスーパーラップは7位。
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コースイン前。今回はポイント取得とウェイトを下ろせる6位入賞を目標に上位を目指す。 |
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500kmレースのため、2回のピットインが予定されていた。34周目予定どおり1回目ピットイン。順調に走行を続けたロイック選手だが、53周目にアクシデント! |
例年5月頃からクールスーツを着用する。準備をしていたファビオ選手にドライブするチャンスはなかった。。 |
ゴールデンウィーク恒例となったスーパーGT(S-GT)の富士決戦、シリーズ第3戦が後半4連休に入った5月3〜4日、富士スピードウェイで開催された。
当日は快晴にも恵まれ、予選日にもかかわらず3日には3万1500人、決勝が行われた4日は5万4800人。2日合わせて9万人近いファンがサーキットに詰めかけ、世界最高の“ハコ車”レースを楽しんでいた。
今シーズンのEPSON NAKAJIMA RACINGは、開幕戦の鈴鹿では3位入賞で表彰台をゲット、続く第2戦の岡山でも、連続表彰台こそならなかったものの4位入賞でランキングでもドライバー部門2位/チーム部門3位につける上々の滑り出しを見せている。
今回の舞台は、昨年の最終戦で圧勝を飾った富士だが、この時は救済措置を受けていたこともあって、連続入賞で35kgのウェイトハンディを課せられている今回の参考とはならないが、勢いを、さらに確実なものとするためにも今回は、ポイントを稼ぐと同時にウェイトを下ろせる6位入賞を最低限の目標に、可能な限り上位を狙う作戦だ。
水曜日(5月2日)の公式練習から2人のドライバーは着実にメニューを消化していった。予選が行われた木曜日(5月3日)は、前日よりも一段と日射しが強くなって気温/路面温度も上昇したが、ロイックは1回目のセッションで7番手タイムをマークして午後のスーパーラップ(SL)に進出を決めると、そのSLでは8番手タイムをマーク。ハンディウェイトを考えるなら上々の予選結果となった。
もちろん、コンビを組むファビオが、1回目のセッション最後の20分間に、いつものようにユーズドタイヤで本番セットを探りながら通過基準タイムをクリアしたことは、言うまでもない。なお、このSL後の再車検で最低地上高違反となったマシンがあり、最終的には7番手グリッドからスタートすることになった。
決勝日となった金曜日(5月4日)も快晴の五月晴れとなった。フォーメーションのローリングラップでマシントラブルからストップするマシンがあり、ロイックは自動的にポジションをひとつアップ。さらにもう1周、ローリングラップが続けられ、レースは109周で争われることになった。
実質6番手でスタートすることになったロイックは、オープニングラップでさらに2ポジションアップ。4周目にはさらに1台パスして3位に進出、上出来の序盤戦を周回していった。通常のS−GTは300kmで戦われているが、今回のレースは500km。そのために2回のピットインが必須となる他、ブレーキやタイヤなど、マシンを労るドライブが要求されることになる。重いハンディウェイトを考えるなら無理は禁物だ。それを心得ていたかのように、速いマシンを無理に抑えることもなく、ロイックは着実なペースで走行を続け、ポジション的にも3位から5位を“行ったり来たり”の状態が続いた。
レースも大体3分の1を消化した34周終了時点でロイックはピットに向かう。最初のルーティンピットだった。予定通りタイヤ4本を交換し、ガソリンを補給してロイックがそのままピットアウト。2スティントを終えた後ファビオに交替する作戦だった。
全車がピットインを終えると、ロイックは再び3位に戻り、その後、ハイペースで追い上げてきた1台を先行させるも4位をキープ。レース後半から終盤のバトルに備えていた。だが、そんなロイックに、思わぬハプニングが襲い掛かったのは、53周目のネッツコーナーだった。
ネッツコーナーに近づいていった時「コースサイドにストップしているマシンが確認できました」とロイック。そしてコーナーにアプローチしていったロイックのマシンに、そのストップしていたマシンが動きだし再度スピンしてぶつかってきたのだ!
激突はNSXの給油口付近で、タンクに通じる燃料パイプに溜まっていたガソリンに引火、サーキットは一瞬騒然となったが、当のロイックは冷静に対処。素早くマシンを離れ、大事に至らなかったのは不幸中の幸いだったが、我がチームのレースは、この時点でエンディング。
6位入賞はもちろん、表彰台にも手が届きかけていただけに言葉もない。だがこれでウェイトハンディを20kg降ろすことになり、次回のセパン、目標の優勝が見えてきた。
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●EPSON NAKAJIMA
RACING総監督 中嶋悟のコメント
詳しい状況は分かりませんが、我々のレースが呆気なく終わったのは事実。言葉もありません。表彰台に手が届いたかどうか、何位になれたか、それは考えても仕方ないん ですが、厳しいハンディを抱えながら、ここまで好い流れでやってきていただけに、残念です。
ただ、終わったことをくよくよ考えていても仕方ないので、気持ちを切り替えます。ウェイトも軽くなるし、以前から目標としていたセパン(か菅生)の優勝を目指して頑張ります。
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※次戦は、6月22日〜24日、マレーシアセパンで開催されます |
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