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シリーズ名:2007 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名:第2戦・岡山GT300km
距離:3.703km×82周
予選:4月7日 曇り・観衆:1万5000人(主催者発表)
決勝:4月8日 曇り・観衆:3万5000人( 同 )
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今一歩表彰台には届かなかったものの4位入賞
ドライバーランキングで2位に進出し、チームランキングでも3位をキープ
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32 EPSON NSX 予選4位 決勝4位 |
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25Kgのウェイトを積んでスーパーラップ進出。
4番手のタイムを出したロイック選手。 |
今回リヤタイヤのみ2本交換。ピットインタイムを短縮する作戦にチャレンジ。 |
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後半、22号車Zと激しい攻防を繰り広げたEPSON NSX。 |
リヤタイヤのみ交換の、難しい後半スティントをきっちりこなしたファビオ選手。 |
究極までチューニングされたハイパフォーマンスカーがバトルすることで人気の高いスーパーGTシリーズ(S-GT)のシリーズ第2戦が岡山国際サーキットで開催された。当日は花曇りのような天候だったが、年に一度のGTバトルを楽しみに集まったファンは3万5000人にものぼり、改めて、このシリーズの人気の高さを窺わせていた。
岡山国際サーキットは2シーズン目を迎えるロイックはもちろん、ファビオもF3時代に何度もこのコースで戦っており、また2月にはメーカー系チームの合同テストも行われていたから、データも充分。チームは意気揚々と岡山国際サーキットにやってきた。
金曜日(4月6日)の公式練習からEPSON NSXは好調で、常にトップ5前後の好タイムをマーク。この日は日射しが降り注ぎ、路面温度は30℃にまで上昇するほどだったが、翌土曜日(4月7日)は一転、雲が拡がり路面温度も20℃前後となった。
チームではマシンのセットを微妙にアジャスト、アタックを担当したロイックも、これに応える格好で午前のセッションで6番手、午後のスーパーラップでは4番手まで進出、2列目のグリッドを得ている。デビュー戦となった前回の鈴鹿で、見事な仕事ぶりで評価を得たファビオは、今回の予選でもあっさりと通過基準タイムをクリア。決勝用のセットアップを進めていた。
決勝レースが行われた日曜日(4月8日)も、引き続き曇りのコンディション。朝一番のフリー走行では2番手タイムをマーク、午後の決勝に向け期待が高まった。
その決勝レースは午後2時スタート。正式なスタートが切られた直後、上位陣では2台が接触するハプニングがあったが、ロイックはこれを無難にクリアしたものの、1台のNSXに先を越されてしまい、5番手でオープニングラップを終えた。
ポールからスタートしたNSXが逃げ、2位を1台ずつのレクサスとZ、そしてNSXのロイックの3台が激しく2位を争う展開となった。
だが、今回はチームとして新たなチャレンジをトライすることが決定していたため、ロイックも深追いはせず、ポジションキープの作戦だった。その後、レクサスがペナルティで後退、ロイックは労せずして4位に進出した。30周を過ぎた辺りから、上位陣の中でルーティンピットが始まった。34周終了まで引っ張ったロイックは2番手まで進出してピットに入ってきた。
新たなチャレンジというのはタイヤ2本交換作戦。これまで、我がチームではオーソドックスなタイヤ4本交換作戦を実践してきたが、最近は他のNSX勢が2本交換作戦をトライ、好成績に繋げていた。その流れに対処する格好で、フロントを交換しないことのメリットとデメリットを分析し、今回初チャレンジとなったのだ。後半のパートを担当するファビオにとっては厳しいテーマとなるのは当然だが、前半を担当するロイックにとっても、これまで以上にフロントタイヤを温存することが要求される。
ともかく、タイヤ2本交換作戦でピットストップタイムを短縮、チームは実質3番手でファビオをコースに送り出すことに成功した。リアタイヤはフレッシュなものと交換しており、前後バランスが微妙に変わってくるはずだが、ファビオは安定したペースで走行。トップ3をNSX勢が独占する格好でレースは終盤を迎えた。だが、後方からタイヤ4本を交換したZが猛チャージしてきた。しばらくは何とか応戦していたファビオだが、運悪くバックマーカーに手間取り、52周目には逆転されてしまった。
だが、その後は安定したペースでチェッカーまで走り切り、4位でゴール。2戦連続の表彰台には手が届かなかったが、連続上位入賞でドライバーランキングは2位に進出。チームランキングでもトップと同ポイントの3位をキープした。
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●EPSON NAKAJIMA
RACING総監督 中嶋悟のコメント
表彰台を逃したのは悔しいですが、新たなチャレンジ(タイヤ2本交換)にもトライし、ドライバーもチームもノーミスで走り切っての結果ですからね。まあ良しとしましょう。点数をつけるなら80点以上でしたね。
次回の富士は、レース距離が500キロと長いこともあって、ライバルとの(相対的な)力関係が見えてこないので、先ずは自分たちでベストのレースをすることを心がけます。その後、セパンか菅生では優勝を狙っていくつもりです。 |
※次戦は、5月2日〜4日、静岡県富士スピードウェイで開催されます |
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