シリーズ名:2007年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)
大会名:開幕戦・富士スピードウェイ
距離:4.563km×65周
予選:3月31日 曇りのち晴れ・観衆: 8,200人(主催者発表)
決勝:4月 1日 曇り        ・観衆:19,300人(  同  )

ロイックが3位、小暮が8位。ダブル入賞で上々の滑り出し

31 Loic DUVAL

予選 7位 決勝3位

32 小暮卓史 予選12位 決勝8位
1シーズンぶりにチームに戻った小暮選手。スタッフもほぼ変わらずにタッグを組む。
予選は31号車ロイック選手が7番手、小暮選手が12番手。

予選は1秒以内に18台が入る結果に。開幕戦から厳しい戦いを見せる07シーズン。

日曜朝のフリー走行時は、セミウェットだったが、決勝は完全ドライの暖かい日となった。

 国内トップフォーミュラ (FN)の07年シーズンが富士スピードウェイで開幕。土曜の夜には春雷が暴れるほどだったが、幸いなことに週末を通じて昼間は穏やかな天候に恵まれることとなり、日曜日には2万人近いファンが詰めかけ、ハイスピードバトルに酔った。
PIAA NAKAJIMA RACINGは、02年のFNデビューから3シーズンを我がチームで戦い、昨シーズンは他チームに移籍していた小暮卓史が1年ぶりにチームに復帰、ロイックとコンビを組むことになった。

31日(土曜)の公式予選は午前と午後の2セッション。午前10時から行われた1回目のセッションでは、勝負所となる残り15分のところで赤旗中断。午後2時過ぎから行われた2回目のセッションでもセッション中盤に小雨がパラついてタイムアタックに水を差す格好となる一幕もあった。もちろん、全員が同じ条件で挑んでいるのは事実だが、流れを巧く使えるかどうかが重要だ。1秒の間に10数台がひしめき合うFNだが、今年はその傾向が一層明確になってきた。ロイックは1分26秒025をマーク、小暮も26秒280と僅差で続いたが、ポジション的にはロイックの7番手に対して小暮は12番手。
どんな些細なミスでももちろんだが、ほんの僅かな運不運が結果を大きく左右する。

 決勝日となる4月1日(日曜)も、青空が広がることはなかった。それでも日射しが戻ってきたおかげで暖かくなり、気温もスタート前には22℃まで上昇するほどだった。
7番手グリッドからスタートしたロイックは、スタートで一つだけポジションアップ。さらに上位陣の脱落もあり、序盤のうちに4番手まで進出することになる。4位と言えば表彰台にも手が届きそうなポジションだが、軽快なペースで先を急ぐ上位陣のラップタイムは明らかに速く、ロイックとのタイム差はじわじわと開いていった。
反対に、後方のドライバーからは、激しいプッシュが続けられ、ロイックにとっては我慢のレースを強いられることになった。それでも、なかなかペースの上がらないマシンと格闘しながら、ロイックは懸命のドライビングを続けた。レースも折返点を過ぎ、35周を終えたところでロイックは、ルーティンのピットインを行う。マシンがピット前に停まると同時にガソリン補給&タイヤ交換。チームスタッフも完璧なピットワークでこれに応えた。素早くピットアウトしていったロイックは、全車がルーティンピットを終えた段階では前半戦と同様の4位を走行。結局、そのポジションをキープしたままチェッカーを受けた。
一方の小暮は、12番手と中団のグリッドからスタート。ポジションをひとつ上げて11番手でオープニングラップを終えると、接近戦でバトルを展開する中団グループの中で奮闘。ピットインのタイミングで1台にパスされたものの9番手でチェッカーを受け、ペースには不満が残るものの、次回に繋がるレースは実践できたようだ。
なお、レース後の再車検で車両規則違反のために失格となったマシンがあり、2人とも順位繰り上げとなり、最終的にはロイックが3位、小暮が8位でダブル入賞となった。

■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント

予選までの流れは順調でした。トップとのタイム差も確実に縮まっています。でも、他のライバルもタイムアップしており、厳しさが増した感じですね。
決勝では、少し雨がパラついたこともあって、結果的には小暮のピットインのタイミングが早かったかな。でも、それはあくまで結果論で、作戦的には間違っていなかった。
成績も、2人揃ってポイントを取ることができたし、まずまずの滑り出しとなりました。ただ、マシンの速さで負けているのは事実。2週間後の鈴鹿までにデータを分析し、速いマシンに仕上げる必要があります。

次戦は4月14−15日鈴鹿サーキットで開催されます。



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