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シリーズ名:2003年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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8番手スタートながら着実に追い上げた小暮が、第2戦以来のポイントゲット!
11番手から猛プッシュで上位に進出したロッテラーはアクシデントでリタイア |
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午前中の1ヒート目はウエット路面 | 午後3時スタートの2ヒート目はドライ路面 |
予選・決勝とも路面状況がめまぐるしく変わった |
2ヒート制のためヒートの間の車両保管はピット前
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FNの03年シーズンは、3月に鈴鹿サーキットで開幕戦を迎えて以来、4月に富士スピードウェイと山口県の美祢サーキット、そして6月には栃木県のツインリンクもてぎ、とラウンド。早くも前半戦を締め括るシリーズ第5戦を迎えることになった。その舞台は開幕戦と同じく国内モータースポーツの聖地と呼ばれる鈴鹿。さらに今回は、FNで初となる2ヒート制が導入されることになり、多くのファンから注目される1戦となった。 今シーズンのFNは、公式スケジュールも一部変更され、土曜日の走行時間は公式予選の2セッションのみとなり、去年までは朝一番に設定されていた公式練習がなくなった。 そしてその代わりとして金曜日に、1時間のセッションが2回、計2時間の公式合同テストが設けられている。 今回のシリーズ第5戦も、その基本スケジュールのとおり、走り始めは金曜日。 午前10時からと午後3時から、ともに1時間ずつ計2時間の走行セッションが設けられていた。いつものように、このセッションでは予選と決勝、それぞれのセットアップを詰めていくのが大きなテーマ。 今回は、予選仕様での一発の速さでは不満が残ったものの、決勝仕様では安定したタイムをマーク。 今回は土曜日の予選に加えて日曜日の午前中に第1ヒート(=予選ヒート)を行い、その結果によって第2ヒート(=決勝ヒート)のグリッドを決める2ヒート制。 さらにチームが得意としてきた決勝レース中のタイヤ交換やガソリン補給も不必要とされていたから、この決勝仕様での安定した速さは、強力な武器となるはずだ。 土曜日の公式予選は午前10時40分からと午後2時30分から。午前中がウェット、午後がドライとコンディションは一転。結果的に勝負所となった午後のセッションでは各チームが次々と、ドライタイヤのニューセットを投入することになり、コース上は大混雑。上手いタイミングでタイムアタックし、しかもピンポイントでタイヤのポテンシャルを引き出すことが必要になってくる展開となった。 予選は小暮選手が8番手、ロッテラー選手は12番手。だが第2ヒートの前に、本予選とも言うべき第1ヒートがあるから、チームは、さらに上位を目指すことになる。 日曜朝一番のフリー走行、そして午前11時20分からの第1ヒートはウェットコンディションとなる。 2人のドライバーはタフなコンディションの中でも着実な走行を見せ、結果的に小暮選手は予選結果と同じ8番手から、朝のフリー走行でトップタイムをマークして速さをアピールしていたロッテラー選手は、予選結果から一つポジションを上げ11番手のグリッドから第2ヒートに臨むことになった。雨が上がり、サポートレースが行われている間に見る見るコースは乾いていく。そして第2ヒートは完全ドライで戦われることになった。 雨上がりのドライコンディションで始まったレースは、コースの各所で迫真バトルが繰り広げられる一方で、スピンやトラブルで遅れるマシンも相次ぐ荒れた展開となる。 だが、グリッドと同じ8番手でオープニングラップを終えた小暮選手は、第1ヒートに続き着実な走行を続け、レース中盤にはポイント圏内となる6番手まで進出。その後も安定した走行でシリーズ第2戦以来となる6位入賞を飾り、シーズン2度目のポイントゲットを果たしている。 一方、スタートからアグレッシブなドライビングを続けたロッテラー選手は、7周目には先行していた小暮選手をパスして見せたが、11周目に他車と接触し、マシンにダメージを負ってリタイアした。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※次戦は、7月25日〜27日、宮城県スポーツランド菅生で開催されます | |