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シリーズ名:2003年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)
大会名:第4戦・ツインリンクもてぎ
距離:4.801km×55周
第7回公式合同テスト:6月6日 曇り・観衆:未発表
予選 :6月7日 曇り・観衆: 7000人(主催者発表)
決勝 :6月8日 晴れ・観衆:20000人( 同 )
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後方グリッドから着実な走りを見せたロッテラーが6位入賞
小暮はオープニングラップのアクシデントでリタイア
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セットアップについてディスカッションを重ねる |
予選結果は小暮選手9番手、ロッテラー選手10位 |
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ロッテラー選手は6位入賞、ドライバーズポイント4位 |
ピット内のTVモニターでレースを見守るスタッフ
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これまで、何人ものドライバーをF1GPに送り出してきた全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)は、ステップアップカテゴリーとして世界的に認知度が高まっている一方で、国内モータースポーツにおけるトップカテゴリーとしても知られている。03年シーズンのFNは、3月の鈴鹿で開幕して以来、4月初めの富士、そして4月末の美祢、と早足に序盤の3連戦を消化。1ヶ月余りのインターバルを経て、シリーズ第4戦のもてぎラウンドを迎えた。
舞台となるツインリンクもてぎは、ヨーロッパタイプのロードコースと、国内唯一の本格的なオーバルコースを併せ持つサーキットとして有名だが、ロードコース自体も、美祢に似たストップ&ゴーが連続するインフィールドと中高速コーナーが連続するセクションを併せ持ったレイアウトが特徴で、マシンのセットアップも多くの要素が絡み合ってくる。
今シーズンのFNは、公式スケジュールも一部変更され、土曜日は公式予選のセッションが2回のみとなり、公式練習がなくなった。その代わりとして金曜日に、公式合同テストが設けられている。
その基本スケジュールのとおり、今回も走り始めは金曜日。午前10時15分からと午後2時半から、ともに1時間ずつ計2時間の走行セッションが設けられていた。
このセッションでは予選と決勝、それぞれのセットアップを詰めていくのが大きなテーマとなっているが、今回は2台揃って決勝仕様はまずまずの仕上がりだったものの、予選セットでは不満の残るタイムに留まってしまう。チームでは、セッション終了後にドライバーを含めてディスカッション。
土曜日の公式予選に向け、セットアップを見直すことになった。土曜日の公式予選は午前10時25分からと午後2時10分から。だが、両セッションともにタイムは伸び悩んだ。
2人のドライバーによるとマシンのフィーリングは悪くないようだ が、何故かタイムが伸びない、とのこと。結局、小暮選手が9番手、ロッテラー選手が10番手と、5列目に並ぶことになる。
だが、2人ともに本番セットでのロングランでは充分コンペティティブなペースで周回できることは、前日のテストで確認済みだったから、チームとしては気持ちを切り替えて、日曜の決勝に向けモチベーションを高めていった。
日曜朝一番でのフリー走行では、小暮選手が3番手、ロッテラー選手も5番手と好タイムをマーク。
午後の決勝に向けて一層期待は高まっていったが、午後2時半にスタートが切られた決勝レースは意外な展開となった。スタートで一瞬出遅れた小暮選手がその直後、3コーナーへのアプローチ区間手前で他車に追突、タイヤに乗り上げて宙に舞い、さらに前方のマシンを直撃する恰好でクラッシュしコースアウトしてしまったのだ。
すぐさま赤旗が提示されレースは再スタートとなる。マシンを大破させてしまった小暮選手は、再スタートすることは叶わなかったが、大きな怪我がなかったのは幸いだった。
再び10番手からスタートして行ったロッテラー選手は、好ダッシュを見せてジャンプアップ。
オープニングラップを7番手で終えると、以後も着実に周回を重ねていく。今回は55周レースだったが、トップグループ各車は、ルーティンのピットインを早目に行う。ロッテラー選手も14周を終えたところでピットイン。
チームは素早くタイヤ交換&ガソリン補給を終え、最小限のロスタイムで再びロッテラー選手をコースに送り出す。
スタートポジションと同じ10番手でレースに復帰したロッテラー選手は、やがて8番手ま で進出し、道上龍選手や服部尚貴選手と6位争いの接近戦を繰り広げることになった。
ベテラン勢を相手に一歩も退かぬアグレッシブなバトルを繰り広げたロッテラー選手は、37周目には服部選手をパス。
以後ノーミスで55周を走りきって6位入賞。
開幕戦の2位、第2戦の4位に次ぎ今季3度目のポイントゲット。前回の7位を合わせると全戦完走記録を続けている。
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
予選セットでタイムが伸びなかったのもかかわらず、ロッテラー選手が粘り強い走りで6位入賞を果たすことができました。
今後はもう一歩上を目指して一層頑張ってほしいと思います。
一方、オープニングラップでクラッシュしてしまった小暮選手ですが、少し気持ちが空回りしているのかもしれません。ただ、大きな怪我がなかったのは幸いで、次回の鈴鹿からは気持ちを切り替えて、着実に上位入賞を狙ってもらいたいですね。
チームとしては、今回、予選での速さで他のチームに後れをとっていましたが、今後は予選タイムでも負けることのないよう、マシンを煮詰めていくことが必要ですね。
そうした課題を、確実に消化していき、さらに上位を目指してチーム一丸となって頑張ります。
皆様方には我がPIAA NAKAJIMA RACINGに、熱いご声援をよろしくお願いします。
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※次戦は、7月5日〜6日、三重県鈴鹿サーキットで開催されます。
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Round3 |
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