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シリーズ名:2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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松田次生選手が5位入賞で2戦連続ポイントゲット!
優勝争いを演じたラルフ・ファーマン選手は惜しくもリタイア |
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夏休みに入った7月28〜29日、宮城県にあるスポーツランド菅生では2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第6戦が開催された。 今シリーズもいよいよ後半戦を迎えたことになる。 高速タイプの設定で、最終コーナーからメインストレートに掛けての上り勾配でよく知られるスポーツランド菅生だが、毎年、猛暑に見舞われた中で行われることも、この菅生ラウンドの大きな特徴となっている。 マシンにとってもドライバーにとっても、ハードなことではシリーズ戦中で屈指のイベントだ。 7月上旬に実施された公式走行会(事前合同テスト)では、松田選手が3番手タイムをマークするなど手応えは上々だったので、普段にも増してチームスタッフは、意気揚々とサーキット入りした。 走り始めとなった土曜日から、天候は曇りで、例年ならば、猛暑を通り越して酷暑とも言われてきたが、今年は意外にも涼しいコンディションとなる。 朝一番の公式練習では、ファーマン選手があっさりとトップタイムをマーク、松田選手もまずまずのタイムで午後の公式予選に期待が高まった。 公式予選は、やはり曇り空の下で開始された。 やはり気温が下がってくる2回目、それも最後の10分間が勝負、と読んだチームは1回目のセッションでは、2回目のセッションに向けてマシンの最終的な詰めを行った。 そして午後3時半から注目のファイナルセッションが開始となった。 だが勝負所と目されていたラスト10分になってから赤旗でセッションが中断され、最終的にはラスト4分間の勝負となった。 ファーマン選手は何とかクリアラップがとれ1分09秒924の好タイムで3番手グリッドを奪うことが出来たが、松田選手の方はこのファイナルアタックで遅いマシンに引っかかってしまいファーマン選手からコンマ6秒後れの平凡なタイムに終わり、グリッドも4列目、7番手に留まってしまった。それでもマシンのフィーリングは上々で、決勝レースは期待できそうだった。 日曜日の早朝に霧雨が降り、サポートレースではアクシデントによる赤旗中断が相次ぎ、メインレースとなるFNの決勝レースも、予定されていた午後2時半から10分ばかり遅れてスタートが切られることになった。 3番手グリッドから好ダッシュを見せたファーマン選手は、2番手で1コーナーにアプローチしていき、そのまま2位で周回を重ねることになった。 トップを逃げる本山哲選手を猛追するファーマン選手は、4周目にはその時点で最速となる1分13秒592をマーク。 今度はそれを上回る好タイムで本山選手が逃げる、といった具合で一進一退の攻防を続けていた。 一方、7番手スタートとなった松田選手はジャンプアップに失敗、反対に13番手までポジションを落としてオープニングラップを終えたが、ここから彼の猛チャージが始まる。 5周ほどで10番手まで進出した後、前方が詰まっているのを確認、先にタイヤ交換を行うことになった。 松田選手は11周を終えてピットイン、チームスタッフは、僅か5.5秒でタイヤ交換を終えて松田選手をピットアウトさせ、レース後半の追い上げに期待を託した。 トップグループで力走していたファーマン選手は、ちょうどレースが序盤から終盤に移る辺り、20周を終えた時点でタイヤ交換のためにピットインしてきた。 チームスタッフは、やはり迅速な作業でタイヤ交換を終えたが、再スタートの際にファーマン選手がまさかのエンジンストール。 しかも再スタートにも手間取ってしまい、致命的なまでのタイムロスを喫してしまう。 結局、17番手まで後退してしまったファーマン選手は、その後猛追を開始。だが12番手まで進出したものの、42周目の1コーナーで11番手に上がったところで他車と接触してしまい、ピットまで戻ったところでレースを終えることになった。 チームの取った早めのタイヤ交換という作戦が見事に的中し、目の前が開けた松田選手は、レース中盤はトップグループと互角なペースで周回を重ねていく。 そして全車がタイヤ交換を終えた時点では5番手まで進出していた。 その後も猛プッシュを続けた松田選手だったが、他車よりも早く交換したことでタイヤの方も厳しくなってしまい、終盤にはペースを上げられなくなってしまったものの、それでもすばらしい走りを見せ、60周のレースを走りきり、前回に続いて5位入賞、2ポイントをゲットした。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※次戦は、9月1日〜2日、静岡県富士スピードウェイで開催されます。 |
Round5 |