シリーズ名:2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)
大会名:第4戦・富士スピードウェイ
距離:4.400km×50周
予選:6月2日 晴れ  ・観衆: 9200人(主催者発表)
決勝:6月3日 晴れ  ・観衆:3万0500人(  同  )

予選8番手からラルフ・ファーマン選手が6位入賞でポイントゲット
松田次生選手は、トラブルでリタイア
 新緑が益々色濃くなり、陽射しも初夏を思わせるほど強くなった6月2〜3日、静岡県にある富士スピードウェイでは国内トップフォーミュラとして知られる2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第4戦が開催された。
 今回の舞台となる富士スピードウェイは、長いストレートと高速コーナーが主体となる超高速設定のサーキット。
5月10〜11日には公式走行会(合同テスト)が実施されているが、このテストでは、ファーマン選手がトップからコンマ5秒差の6番手とまずまずの結果を残し、松田選手も最終的なアタックは不発に終わったものの、セッションの途中まではファーマン選手を上回る好タイムを連発していたので、ここまで思うような結果が残せていない序盤戦の不調を跳ね返すべく、チームは気合いを入れてサーキット入りすることになった。
 風は心地よいものの、強い陽射しに溢れていた土曜日、午前中に行われた公式練習から、2人のドライバーはセッティングの煮詰めに苦労することになった。
チームスタッフは、インターバルを使って精一杯のセッティング変更をトライしたが、予選1回目のセッションではまだまだマシンのバランスが改善されず、松田選手が10番手、ファーマン選手は13番手に低迷してしまう。
だが、気温が下がり、より好コンディションとなる2回目のセッションが勝負所。
チームは一層緻密にマシンのセットアップを煮詰めていった。そしていよいよ迎えた2回目のセッション。
チームスタッフの懸命の作業が功を奏したか、2人のマシンはまずまずのバランスを取り戻していた。最後の最後、ファイナルアタックに掛けた松田選手はガス欠状態になってスーパーラップはマークできず、9番手に留まったが、ファーマン選手は8番手までポジションアップ。
マシンのフィーリングが良くなったことで、2人のドライバーも、少し笑顔を取り戻していた。
 しかし、この週末は苦しい戦いが続いた。
日曜日の決勝では、松田選手がスタートでエンジンストール。
オフィシャルに押し掛けされて最後尾からスタートしていった松田選手は上位グループに匹敵する好タイムを連発、じわじわとポジションを上げていった。
一方のファーマン選手はスタートでポジションをひとつアップし、以後も着実にラップを重ねていく。
すぐにポイント圏内に入り、表彰台も狙える5番手まで進出した。
少し早めの16周終了時点でファーマン選手がルーティンのピットイン。
これにチームスタッフが完璧なピットワークで応えて、ファーマン選手を再びレースへと送り出す。
しかしその直後、トラブル車両が発生した為、マーシャルカーがコースイン。
さまざまなハプニングの中でファーマン選手は大きく順位を落としてしまう。
それ以降、なかなかタイムを上げられないファーマン選手だったが、最後の最後まで諦めずにしぶとい走りを見せ、何とか6位入賞で1ポイントをゲットした。
一方、最後尾から、こちらも猛チャージを見せていた松田選手だったが、ルーティンのピットインを終え、レースも終盤に来たところでマシンにトラブルが発生。
リアアームが折れてしまい、万事休した。
昨年、一昨年と、富士では連勝を続けていたPIAA NAKAJIMA RACINGだったが、思わぬ苦戦を強いられてしまった

■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
「思わぬ苦戦を強いられたレースとなってしまいました。そして予選、決勝を通じて課題も多く見つかりました。今こそチーム一丸となり、今回見つかった課題に取り組みます。」

※次戦は、6月30日〜7月1日、三重県鈴鹿サーキットで開催されます。
Round3


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