シリーズ名:2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)
大会名:第3戦・美祢サーキット 距離:3.330km×61周
  予選:5月19日 晴れ   ・観衆:1万3400人(主催者発表)
  決勝:5月20日 晴れ    ・観衆:4万1300人(  同  )

予選3番手から力強いレースをしたラルフ・ファーマン選手が2位 表彰台をゲット!
アクシデントで最後尾まで後退した松田次生選手も8位まで挽回
 台風の発生がニュースを賑わすようになってきた5月19〜20日、山口県にある美祢サーキットでは、国内モータースポーツ、トップカテゴリーのひとつである2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第3戦が開催された。
 今回の舞台となる美祢サーキットは、シーズンオフのプライベートテストで使用したこともあり、チームとしても勝手知ったサーキット。
しかも昨シーズンは初夏のラウンドで松田選手が初優勝を飾り、秋のラウンドでは高木選手がシーズン7勝目を飾っている。
さらに99年秋のラウンドでも光貞秀俊選手が優勝するなど、過去3連勝を飾っている“ゲン”の良いサーキットであり、チームとしても大いに意気を高めてのサーキット入りとなった。
 快晴に恵まれた土曜日、朝一番の公式練習から、いよいよ走行開始となる。
ピットウォークに続いて午後一番で行われた1回目の公式予選、ファーマン選手は3番手につけたものの、松田選手はセッティングを詰めることが出来ずに8番手に留まってしまった。
ただし、2人のタイム差はコンマ3秒足らずだったので、2回目のセッションでは松田選手のポジションアップすることも充分に期待されていた。
午後3時15分から行われた2回目の公式予選では、松田選手もマシンのフィーリングが良くなったようで、着々とタイムを縮めていく。
だが、最後の最後、渾身のアタックは不運ながら黄旗に阻まれてしまい、不本意ながら8番手に終わってしまった。
一方のファーマン選手はポールポジションの本山哲選手からコンマ1秒強差の3番手グリッドをゲットした。
いずれもユーズドタイヤでのバランスは上々だったので、松田選手、ファーマン選手ともに本番でのポジションアップに大いに期待が高まっていた。
 決勝日となる日曜日も快晴で明けた。相変わらず多くのファンで賑わったピットウォークに続いてF3の決勝レースが行われ、メーンイベントであるFNは午後2時半にスタートが切られた。
3番手グリッドからスタートしたファーマン選手は、セカンドポジションの土屋武士選手がホイールスピンさせるのを横目に2番手にポジションアップ。逃げる本山選手を追走に掛かった。
2人の差はやがて3秒まで拡がったもののそこからは一進一退の展開となり、後半勝負の様相を見せた。一方の松田選手はスタートをミスして14番手まで後退。さらに3周目にはアクシデントに巻き込まれて最後尾までポジションを下げてしまった。
 ともに、後半戦の展開が注目されることになったが、2番手のままルーティンのピットインを行ったファーマン選手の方は、2セット目のタイヤではバランスが今ひとつだったようで、最後の最後でベストラップを更新し続けた本山選手を追いきれなかった。
しかし、追いすがる土屋選手を振りきって2位のままチェッカー。一方の松田選手は中盤戦ではトップグループに匹敵するハイペースで追い上げた。
ピットも、ルーティンのタイヤ交換を、僅か5秒ほどで済ませるなどパーフェクトにサポートする。しかし、この美祢では簡単にはパッシングできずベストラップで優りながらも前を行くA.ユーン選手を抜くことが出来ずに、8位 でチェッカーを受けた。
レースに「もしも…」はないが、スタートのミスが総てだった。

■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
「ラルフ・ファーマン選手は、予選、決勝共に力強いレースをしてくれました。このままチャンピオン争いにしっかりと加わっていきたいと思います。一方の松田選手は、流れをつかめず、今回はいいところ無く終わってしまいました。今後シーズンは、中盤戦に突入します。チャンピオン防衛に向けてチーム一丸となりベストを尽くします。」

※次戦は、6月2日〜3日、静岡県富士スピードウェイにて開催されます。
Round2


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