シリーズ名:2006年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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予選の不調を跳ね返すように、決勝では見事なパフォーマンス
ロイックが最後尾から怒濤の追い上げ。 |
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31 Loic DUVAL |
予選 19位 決勝9位 |
32 武藤英紀 | 予選17位 決勝 16位 |
決勝スタート前、気温21度。真夏とは思えない涼しさ。 |
グリッド上はウエット。しかしスタート直前にほとんどのマシンがコース上でスリックタイヤに履き替えた。 | ||
エンジン交換をしたロイック選手は10グリッド降格で最後尾スタート。 |
最後尾から6番手までポジションアップするも、ラスト2周、ミッショントラブルで9位フィニッシュ。
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夏休み最後の週末となった8月26〜27日、富士スピードウェイでは全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(以下Fニッポン)のシリーズ第6戦が開催された。 金曜日のフリー走行は、天候不順で午後はウエット。開幕戦富士が豪雨だっただけにルーキードライバーの2人、ロイック・デュバルや武藤英紀にとってドライコンディションでの走り込み不足が厳しいところだ。 予選日は早朝から青空の拡がる好天に恵まれた。だが、空模様に反比例するかのように、2人のドライバーのタイムは伸び悩んだ。 武藤の方はそれでも前日に自己ベストを更新したものの、ロイックはそれも適わず。ライバル勢が軒並み大幅なタイムアップを果たしていたために、この1回目のセッションでは2人の名前が結果表の最下段に並ぶことになった。 インターバルに、ドライバーとエンジニアが相談、午後のセッションでは新たなセットをトライすることになる。結果的に、そのセットはまずまずで、ともに1秒以上もタイムアップを果たし、トップとのタイム差は縮めたものの、武藤が17番手、ロイックは19番手のタイムに留まってしまう。なお、ロイックは前回のクラッシュのためにエンジンを交換して、10グリッドの降格のために最後尾スタートとなる。 決勝日となる日曜日は曇り空で明けた。夜来の雨でコースは濡れており、朝一番のフリー走行ではウェット宣言が出されていた。ただし曇り空から雨が落ちることもなく、セッション終了時には通称"ダンプ"と呼ばれるライン上が乾くところまで持ち直した。 タイム的にはロイックが1分30秒969で4番手。武藤は1分31秒358をマークして15番手につけている。2台ともに、ほぼ満タンでスタートした割には、まずまずのタイムだ。 ピットウォークの頃から降り始めた雨で、コースは再びウェットとなるが、決勝スタートが近づくにつれ雨足が弱まってくる。まだ充分に濡れているコースと空模様から判断、ドライタイヤでスタートするのは我がチームがもてぎで先鞭をつけた作戦だったが、今回は、ほぼ全車がドライタイヤを選択。大方の読み通り、スタート時点では完全なウェットだったが、やがてラインが乾き初め、最終的にコースは完全ドライへと変わっていった。 最後尾からスタートしたロイックは、スリックタイヤでまだ濡れている路面と格闘しながらオープニングラップを18位で終えると、次の周には16位にポジションアップした。 その後ロイックは、路面が乾いて来るに従ってペースを上げ、22周目には、15番手から追い上げていた武藤をパスして11番手まで進出する。 この頃にはトップグループの数台とともにレース中のファステストラップを更新し合いながら先を急ぎ、さらに5位争いの集団に食らいつくと1台、また1台とパス。残り20周足らずとなった時点では入賞圏内の6位につけることになった。流石にこの辺りまで来ると簡単にはパッシングできず、その後はポジションをキープしたまま周回を重ねていった。だが、ラスト3ラップとなったところで急にペースダウン。実はミッショントラブルに見舞われてしまったのだ。それでも何とか完走は果たしたロイックは、残念ながらポイント圏内からは脱落、9位でレースを終えた。 一方、序盤の内にロイックに先を譲った格好の武藤だったが、こちらも後半になると明らかにペースが上がる。トップグループに匹敵するラップタイムで周回を続けてポジションアップ。16位でチェッカーを受けた。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※ 次戦は、9月15日〜16日宮城県スポーツランド菅生で開催されます。 | |||