シリーズ名:2005年スーパーGTシリーズ(S-GT)
大会名:第2戦・FUJI GT500km RACE
距離:4.563km×110周
予選:5月3日 晴れ ・観衆:2万7300人(主催者発表)
決勝:5月4日 晴れのち曇り・観衆:5万2400人(  同  )

超高速サーキットの富士でチーム一丸となって大健闘
8位入賞の結果以上に、次回以降に繋がる内容に

32 EPSON NSX  予選9位 決勝8位

新生富士スピードウェイのこけら落としとなったスーパーGT

500kmの長丁場、ピットインは2回。
随所でサイドバイサイドの争いを見せNSX勢トップの8位となる。 ノーウエイトで3ポイントを獲得。次戦に向けて良い条件となった。
ゴールデンウィーク真っ最中の5月3〜4日、新装オープンとなった富士スピードウェイを舞台にスーパーGTシリーズ第2戦が開催された。
関東圏においてはこれが初のスーパーGTとあって、富士スピードウェイには2日間で8万人近いファンが詰めかけて、より一層魅力を増したGTバトルを堪能していた。
公式予選が行われた3日(火曜・祝日)は、快晴で明けた。今回も、開幕戦の前回と同様、予選には"スーパーラップ(SL)"が採用されている。


これは午前に10台、午後に2台、と"通常"の予選セッションで選抜された上位12台が、2台ずつひと組となってのワンラップアタックで、上位グリッドを決定するシステム。
 前回は11番手でSLに進出を決め、ワンラップアタックで4番手グリッドまで進出、アタッカーを務めたロッテラー選手が一躍注目を浴びたのは記憶に新しいところ。
今回も午前中のセッションではSL出場権を逃してしまうが、午後のセッションで2番手タイムをマークし、SL進出となる。
だが、この日最後の走行セッションとなったSLでロッテラー選手が踏ん張って少しだけタイムアップ、結局、4日(水曜・休日)の午後に行われる決勝レースでは、9番手のグリッドからスタートすることになった。

決勝日も引き続き快晴で明けた。午後になって少しずつ雲が顔を見せることになるのだが、最後まで雨が落ちることはなく、完全なドライコンディションでレースは戦われた。
 ピットウォークに様々なアトラクション、そしてセミファイナルのサポートレースを終え、予定どおり午後1時45分にメーンイベント、スーパーGTのローリングラップが開始される。
 ペースカーに先導された43台のGTマシンがゆっくりとコースを1周、観客で埋まったメインスタンドの前に帰ってくると正式なスタートとなる。今回、レース距離は500km。

通常のレース(300km)に比べると1.7倍もあるから、序盤はあまりプッシュせず、慎重に、そしてタイヤを労りながら周回を重ねていく。
スタートを担当したロッテラー選手は、そんな教科書どおりのレースを実践した。
スタート自体はまずまずだったが、予選でミスをした速いマシンを先行させ、11番手でオープニングラップを終えると、着実に周回を重ねていった。
そして、32周を終えたところでルーティンのピットイン。タイヤ交換とガス補給を終えたが、ドライバーは交替せずに、ロッテラー選手が2スティントを連続で走行するためにそのままピットアウトしていった。
 このピットインでのピットストップは約41秒と最小限。ドライバーに負けず劣らず、ピットのスタッフもベストなレースを展開している。

ピットストップの差もあって、各車1回目のルーティンピットを終えてしまうと、ロッテラー選手は6番手まで進出、なおも前を行くフェアレディZの3号車を追いかけ回す展開となった。
 56周目に3号車との間隔を詰め、テールに食らいついたロッテラー選手は、58周目の1コーナーでこれをパス。前回と同じ5番手までポジションを上げることになった。そして67周を終えたところで2度目のピットイン。
 今度は松田選手に交替、タイヤ交換とガス補給を終え、46秒で松田選手がピットアウトしていく。ピットインのタイミングもあって、松田選手は15番手でレースに復帰していたが、着実に周回を重ねていくうちに、少しずつポジションアップ。予想どおりの展開となる。
ただし、絶対的なスピードではライバルマシンに一歩譲っていたのも事実で、8番手まで盛り返したところでチェッカーとなる。
 ドライバーもピットのスタッフも、完璧に作戦を遂行しノーミスで走りきった結果、NSX勢ではベストポジション。
新たに装着しているダンロップタイヤに関しても、充分なロングランを行うことになり、多くのデータを蓄積。しかも、幸いなことにハンディウェイトを一切課せられることなく3ポイントを加算することになった。
今回のレースはEPSON NAKAJIMA RACINGにとって、8位入賞という結果以上に大きな収穫となった。
●EPSON NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
前回と同様、今回も内容的には完璧、充分評価できるレースになりました。
 もちろん、8位という結果自体は満足できるものではありませんが、今年初めて装着することになったダンロップ・タイヤのデータも充分に蓄積できました。
 次回の舞台となるセパンは、チームにとってもダンロップ・タイヤにとっても相性の良い、またゲンの良いサーキットです。マシンを船積みで送り出すまで、さらにパフォーマンスアップできるよう、チームとしても目一杯頑張ります。
 皆様方には、これまで同様、我がEPSON NAKAJIMA RACINGに、ご声援いただけるよう、よろしくお願いします。
※次戦は、6月24日〜26日、マレーシア・セパンで開催されます


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