シリーズ名:2005年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)
大会名:第6戦・美祢サーキット
距離:3.331km×75周
第9回公式合同テスト:7月29日 曇り一時雨 ・観衆: − 人( 未発表 )
予選 :7月30日 曇りのち晴れ・観衆: 8400人(主催者発表)
決勝 :7月31日 晴れ時々曇り・観衆:2万5000人(  同  )

トラブルに泣かされながらも粘り強く走ったロッテラーが10位完走
不運なアクシデントに見舞われた小暮は、惜しくもリタイア
31 Lotterer

予選 4位 決勝10位

32 小暮 卓史 予選9位 決勝リタイア
真夏の第6戦は山口県美祢サーキットで開催。
8月1日は小暮選手の誕生日。予選日にケーキのプレゼント。
今年はぶつけるのはナシ。スタッフ皆でちゃんと食べました。

ロッテラー選手はトラブルを乗り越えて完走。

小暮選手はスタート直後にサスペンショントラブル に見舞われリタイア。
月29−31日、山口県にある美祢サーキットでは、FNのシリーズ第6戦が行われた。
公式予選が行われた土曜日(30日)、決勝日となった日曜日(31日)は、ともに晴れ間が拡がり、最高気温も30℃を超える真夏日に。スタンドを埋めた2万5000人のファンは、用意した雨傘を日傘替わりに日射しを遮りながら、年に一度のトップフォーミュラのバトルを心行くまで楽しんでいた。
金曜日の公式合同テストは雨模様で、まるで梅雨に逆戻りしたかのよう。そんなレインコンディションの中2人揃って快調に、トップレベルのタイムを連発。
マシンのフィーリングも上々とのことで、上位進出が期待されることになった。
土曜日(30日)の公式予選は、1回目の途中で、パラパラと小雨が落ちてきたものの、路面を濡らすには至らず、ドライセッションに終始した。
雨が落ちることも予想されていたために、セッションがスタートすると同時に各車一斉にフルアタックするシーンも見受けられたが、やはりいつものようにセッション最後の10分間が勝負所となった。
このセッションでロッテラー選手は、金曜日から好調だったトレルイエ、井出有治、本山哲の3選手に次ぐ4番手タイムをマーク。一方の小暮選手は、コンディションが良くなったタイミングでベストなアタックができずに8番手に止まってしまう。
2回目のセッションもドライのまま行われたが、ここでは気温が上昇してコンディションが悪化。ベストアタックを行った小暮選手だったが午前のタイムを更新することはできなかった。この結果、決勝レースはロッテラー選手が4番手から、小暮選手は9番手のポジションからスタートすることになった。
日曜日(31日)は、夜半には豪雨の様相を呈していたが早朝にはやみ、走行プログラムが始まる頃までには夏の日射しが戻ってきた。朝のフリー走行では小暮選手が4番手のタイムをマーク。フィーリングだけでなくポテンシャルの高いことを再確認。
一方のロッテラー選手は本番セットの仕上がりを確認。ともに決勝に向け、闘志を高めていくことになった。
 決勝レースは予定どおり、午後2時半にフォーメーションラップが始まった。1周回った後の正式スタートでロッテラー選手はポジションをひとつ落としたが、小暮選手は反対に、ポジションをひとつ上げてオープニングラップを終えることになった。
だが、その後に、思わぬアクシデントが小暮選手を襲った。3周目のヘアピン先で、サスペンショントラブルが原因で、小暮選手のマシンは突然ハンドルが効かなくなってしまう。何とかコースサイドに寄せてマシンを止めようとした小暮選手だったが、ダンゴ状態での超接近戦を繰り広げていたために、直後にいた野田選手も避けることが出来なかった。結果、2台は絡むようにしてクラッシュしてしまい、リアウィングをもがれた状態で、マシンはコース上に立ち往生。
後方からの追い上げを期待されていた小暮選手は、朝のフリー走行で確認していたマシンのポテンシャルを発揮する間もなく、呆気なくレースを終えることになった。
 このアクシデントでセーフティカーがコースイン。マシン回収する間、ローリングラップが続き、6周を終了したところでセーフティカーがピットに向かい、リスタートとなる。
 ロッテラー選手は5番手のまま周回を重ねていく。今回のレースは通常よりもレース距離が短いから、チームではガソリン給油なしにレースを走りきる作戦で、ロッテラー選手も作戦どおりのペースで周回を重ねていった。
そして40周を終えたところでピットインすると、タイヤ4本を交換してピットアウトしていく。だが、ここで思わぬハプニング。エンジンのECUに不具合が出ており、ピットロードの制限速度にあわせたリミッターが壊れ、速度違反を犯してしまったのだ。これでドライブスルーペナルティを科せられたロッテラー選手は上位グループから後退。
その後、ECU交換にピットインしてさらにタイムロスすることになる。
それでも、最後までアグレッシブなドライビングを続けたロッテラー選手は、総合で2番手となるベストタイムを終盤にマーク、その存在をアピールしながら10位完走を果たすことになった。

■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
思わぬアクシデントやトラブルに足を引っ張られた、悔しいレースになってしまいました。それでも、絶対的な速さでも着実な進化を見せています。
まだまだ万全とは活きませんが、いよいよシリーズは終盤戦。次回こそ、巻き返しです。皆様方には引き続き、我がPIAA NAKAJIMA RACINGに、ご声援をよろしくお願いします。

※ 次戦は、8月26日〜28日 静岡県富士スピードウェイで開催されます。



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