シリーズ名:2005年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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雨の中、臨機応変な作戦変更で快走した小暮が2位表彰台を獲得
スタートでジャンプアップを狙ったロッテラーは、アクシデントで惜しくもリタイア |
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31 Lotterer |
予選 5位 決勝リタイア |
32 小暮 卓史 | 予選 8位 決勝2位 |
梅雨の最中、やはり第5戦もウエットレースとなる。 |
小暮選手は混乱のレースの中、50周目までトップを守るが。。 | ||
スタート直後のアクシデントでリタイアとなったロッテラー選手。 |
小暮選手は2位獲得。今季3度目の表彰台。
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梅雨前線が、今年最初の猛威を奮い、各地から豪雨のニュースが聞かれることになった7月1〜3日、国内モータースポーツのメッカである鈴鹿サーキットでは全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第5戦が開催された。 空梅雨か? と騒がれ、実際、地域によっては渇水の懸念さえあったが、やはり梅雨は梅雨。 この週末も、日射しが差すことはほとんどなく、空は厚い雲で覆われていた。そして一部のセッションを除けば、ウェットコンディションで戦われた。 それでも、全9戦シリーズの、これが折返しとあって熱心なファンが数多く詰めかけ、水煙を巻き上げてのホットバトルを心行くまで堪能していた。 走り始めとなったのは金曜日(7月1日)の公式合同テストから。いかにも梅雨らしい空模様で、午前中の1回目が小雨/ウェット、午後の2回目が曇り/ドライ、と2回のセッションはコンディションが一転した。 ウェットコンディションでの走りでは、2人は快調に周回を重ねロッテラー選手が2分02秒231、小暮選手が03秒315をマークしてトップ2を独占。上々の走り出しとなった。 予選/決勝は雨が予想されており、1回目のセッションでのトップ2独占は、スタッフも含めてチームの雰囲気を大いに盛り上げることになった。 土曜日(2日)の公式予選も1回目がドライ、2回目がウェットと、コンディションが分かれた。 当然結果的には1回目のセッションで総てのグリッドが決定することになったが、トップから8番手までがコンマ5秒差の中にひしめき合う混戦の中、ロッテラー選手はグループの中団、5番手のグリッドを得たが、小暮選手の方はラストアタックした際にコースの一部で黄旗が提示されていて、そこでマークした6番手タイムが不採用となり、2つポジションを落として8番手グリッドからのスタートとなった。 2回目、雨のセッションのタイムは、結果的にグリッドには何の影響も及ぼさないものとなったが、2人とも快調に走って好タイムをマーク。雨が予想されている本番に向けて、チームの士気は一層高まることになった。 日曜日(3日)も降ったり止んだりの繰り返しだったが、FNの走行セッションは総てウェットとなる。朝一番のフリー走行で、2人のドライバーは相変わらず好調。小暮選手が唯一人2分08秒台のトップタイムをマーク。井出有治選手を挟んでロッテラー選手も3番手タイムをマーク。ウェットコンディションでのアドバンテージを改めて証明することになった。 午後になって雨の量が増し、セミファイナルのF3レースではフォーメーションラップでアクシデントが発生してスタートディレイとなるなど、タイムスケジュールは押していったが、予定より約20分遅れでスタート進行が始まった。 そして1周のフォーメーションラップの後、午後2時49分に正規のスタートが切られた。フロントローの2台、本山哲選手と平中克幸選手が、揃ってダッシュに少しもたつきを見せる間に後続が迫っていく。 抜群の好ダッシュを見せたロッテラー選手は、アウトサイドから本山選手をパスしようとしたが、本山選手が少しこれを牽制するような動きを見せたために、今度は反対にインからパスしようとステアリングを切った。 だが、その直後に、後方からまずまずのダッシュを見せてスピードを乗せてきていた松田次生選手と接触。 真横を向いたロッテラー選手はストレートを、ピット側に向かってコース横断するような格好でブノワ・トレルイエ選手と絡んでクラッシュ。早々にレースを終えることになった。 一方8番手グリッドから、これも好ダッシュを見せた小暮選手は、前方での混乱を上手くすり抜けて、1コーナーには3番手でアプローチ。我がチームの2人のドライバーが、まさに明暗を分けるスタートシーンとなった。 スタート直後のアクシデントでセーフティカーがコースイン。3周を終えたところでリスタートが切られ、ようやくレースが再開した。 上位陣のオーダーは井出選手、本山選手、小暮選手、そして平中克幸選手がトップ4を形成。 5番手以降のグループでは、スピンが相次いだこともあり、またペースの違いもあって、トップ4との間隔が大きく空くことになる。 今回のレースは51周。通常ならば1回のピットストップが必須だが、ウェットコンディションのレースとなるとタイヤも燃料も、場合によっては無交換/無補給で走りきることができる。そのために、各々のチームでどんな作戦を執ってくるのかも興味深いところではあったが、我がチームでは『展開によってはノーピット(タイヤ無交換/燃料無補給)もありうる』と決めていた。 |
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路面のウェットコンディションが好転すれば、タイヤ無交換ではきつくなるし、タイヤ交換のためにピットインするのであれば、当然燃料も給油できる…。そんな様々のシミュレーションの末に下した結論だったが、3番手で周回を続ける小暮選手は、序盤は2分12秒台でコンスタントにラップを重ねていく。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※ 次戦は、7月29日〜31日山口県MINEサーキットで開催されます。 | |||