シリーズ名:2004年全日本GT選手権(JGTC) |
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速さで劣るもののチーム総力を挙げての闘いに天も味方
松田/ロッテラーのコンビが最高の走りで4位入賞を果たす |
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金曜日は5月の台風が通過し、土曜日は濃霧, 日曜日は霧・曇りのち雨とレースウイークは不順な天候となる。 |
そんな天候の中も5万人を超す観客で埋め尽くされた スポーツランド菅生。 |
第2戦予選・決勝ともNSX勢トップとなる。 |
目まぐるしく変わる天候が味方し、4位入賞。 |
気の早い台風か通過したと思ったら、今度は気紛れな前線が悪戯心を起こしたかのように、目まぐるしく移り変わる天候に翻弄された5月22〜23日、仙台近郊にあるスポーツランド菅生において、2004年全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ第2戦が開催された。 公式スケジュールは22日、土曜日の公式予選からだったが、21日の金曜日には特別スポーツ走行が実施され、参加全チームが勢揃いした。そんな金曜日は雨に見舞われた。 そして土曜日は濃霧…。日曜日も曇り空から午後には再び雨、と週末を通じて不順な天候に終始したが、年に1度のGTバトルとあって5万人を超える観客がサーキットに詰めかけた。 金曜日の公開練習ではトップからコンマ6秒差の4番手につけ、開幕戦以降のテストで大きくポテンシャルアップしたことを実感させたが、土曜日の公式予選本番でも、大きな手応えを感じることになった。 濃霧が立ちこめていたが午前中のセッションはドライコンディション。午後は雨も降ることが予想されていたから、この1回目のセッションが勝負所と判断したチームでは、まずは松田がクォリファイタイムをマークすると、そのタイヤでロッテラーがアタックに掛かる。 そして目一杯のドライビングでコースを攻略したロッテラーは1分19秒967をマーク。これはトップからコンマ7秒差の9番手となるものだが、もし仮にニュータイヤだったらコンマ数秒はアップしたはずで、マシンのポテンシャルアップは間違いないところだ。 午後のセッションは予想通り雨が落ち始め、各車ともに自己タイムを更新できず、結局午前中のセッションでグリッドが決定。我がEPSON NSXは5列目からスタートすることになった。 日曜朝のフリー走行は、再び霧に見舞われ路面もウェットコンディションだったが、午後の決勝レースがスタートするまでには完全なドライコンディションとなる。予定通り午後2時20分には正式スタートが切られた。 スタートドライバーを受け持つロッテラーは、絶妙のダッシュを見せて6番手にジャンプアップ。 数周に渡って6番手のまま走行した後に、1台ずつのスープラとフェアレディZにパスされたものの、その後は8番手のポジションをキッチリとキープする。前後のマシンとは少し差が開いていたものの、スタートから数周した時点から、次々と現れるバックマーカーを巧みにパスしながらの走行だけに、一瞬たりとも気が抜けなかったのは言うまでもない。そんな状況でもロッテラーは完璧な仕事をこなした後に、チームメイトの松田に交替するべく36周を終えてピットに戻ってきた。 タイヤ交換とガソリン補給。チームスタッフがルーティンワークを素早く終えた後は、松田の出番となる。9番手でピットアウトしていった彼は着実な中にもアグレッシブなドライビングで周回を重ねていった。 だが、50周を過ぎてポツリポツリと落ち始めた雨は、60周を過ぎた辺りから急に雨足が強くなる。 松田は61周を終えて急遽ピットインし、チームスタッフも慌てることなくインターミディエイトタイヤに素早く交換。 最小限のタイムロスで松田を送り出す。8番手でピットアウトした松田は、滑りやすい路面と格闘しながらも、着実でノーミスのドライビングを続ける。そして、一つ、また一つとポジションを上げていき、4位でゴールイン。 開幕時には望み得なかった8ポイントをゲットすることになった。 |
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●EPSON NAKAJIMA
RACING総監督 中嶋悟のコメント マシンの速さでは、まだまだライバルに後れを取っていますが、2人のドライバーとチームスタッフ、そして目まぐるしく変わっていったコンディションをも味方に付けたようにして、第2戦では8ポイントを奪うことが出来ました。シーズンを終えたときに、今回の8ポイントが大きかった、と回想できるように、これからもマシンの速さを伸ばしていくように、チームが一丸となって頑張っていきます。 皆様には、これまで同様に、我がEPSON NAKAJIMA RACINGに、ご声援いただけるよう、よろしくお願いします。 |
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※次戦は、6月17日〜19日、マレーシアセパンで開催されます | |