シリーズ名:2004年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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ともに速さを取り戻し、リズムも掴んだかに思えたが
決勝ではオープニングラップに悪夢のようなハプニングが… |
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台風の影響が心配されたレースウイークだったが、 |
3日間とも晴れてドライコンディションとなった。 |
確実にマシンフィーリングは上がってきているロッテラー。 |
オープニングラップで2台が絡んでリタイアという幕切れになってしまった第6戦。
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台風16号の直撃が心配されたフォーミュラ・ニッポン第6戦美祢。現実的には台風の速度が遅くなり、土曜日の午後こそ、黒雲が拡がって一時小雨がぱらついたものの、合同テストが行われた27日の金曜日から、決勝レースが行われた29日の日曜日まで、総てドライコンディションに恵まれた絶好のレース日和となり、決勝日には2万人を超えるファンが詰めかけて、国内トップフォーミュラのバトルを楽しんでいた。 公式予選が行われた土曜日は、朝から雲が空を覆い尽くしていたが、午後のセッション中盤に、一時パラパラっと雨粒が落ち始めただけで、2回のセッションはともにドライコンディションで行われた。 気温/路面温度とも、それなりには上昇していたが、予想された猛暑・酷暑ほどには至らず、また曇り空の影響もあって、2回のセッションは似たようなコンディションとなった。 午前中のセッションでは小暮選手が5番手、ロッテラー選手が8番手に付ける。 2人ともに、前日同様マシンのバランスなどフィーリングはまずまずだったが、ロッテラー選手はトップからコンマ5秒の遅れとなり、少し不満の残る結果となる。 小暮選手も3セット目のタイヤを投入するかどうか、セッション終盤に悩むことになるが、午後のセッションが勝負になる、との判断から、早めにアタックを切り上げていた。 その午後のセッションでは一時的に小雨がぱらついたものの、路面は完全なドライコンディションのままで、気温/路面温度ともに午前のセッションと似たようなものとなり、ここが勝負所、との判断は的中。 2人ともにアタックに精を出し、それぞれが午前中の自己ベストを更新するが、ポジション的には少しずつ後退し、結局、小暮選手が6番手、ロッテラー選手は9番手のグリッドに落ち着くことになる。 小暮選手はベストタイムをマークした周に、遅いマシンに引っかかる不運もあったし、一方のロッテラー選手は、一発のタイムで伸び悩む状況に変わりはなかったが、ともに気分を切り替えて決勝を迎えることになった。 決勝日となる日曜日は、曇り空で空けた。ただし雨が降りそうな気配はなく、かえって日射しを遮る雲がありがたく思えてくるように、朝から気温はぐんぐんと上昇していった。 最初のサポートレース終了後、午前9時半から30分間のフリー走行が行われた。 このセッションは、午後の決勝に向け、レースセットの最終チェックとなるのだが、小暮選手がトップと僅差の3番手、ロッテラー選手もコンマ3秒差の6番手、とまずまずの速さを見せた。 ここ美祢サーキットではこれまでも、様々なハプニングでレース展開が左右されたケースが多かったが、今シーズンはチーム間の協定によってピット作業に掛かれる人数が制限され、ピット戦略によっても大きく展開を変えることが可能になったから、このタイムなら充分に勝機も見出せる、とスタッフも期待感を高めながら、決勝レースを待つことになった。 決勝は、予定通りのスタート進行となり、午後2時33分に、正規のスタートが切って落とされた。 フォーメーションラップのスタートから、正規のスタートが切られて全車が1コーナーを通過するまで、本コースとピットレーンを区切るプラットフォームには、オフィシャル以外は立入禁止となっていたから、レース中にはプラットフォームで指揮を執る中嶋総監督や藤井チームディレクターらも、ピット内のモニターでスタートシーンを"観戦"した後に、プラットフォームに移動するのが通常となっている。 今回も、その例に倣ってピット内でモニターに注目、そろそろプラットフォームに移動しようかという矢先に、モニターには白煙の中から、PIAAカラーにペイントされた2台のマシンが映し出されることになった。 バックストレート先の第2コーナーで、小暮選手とロッテラー選手が絡んでしまい、ともにコースアウトしてグラベルストップ。スタート直後に我々のレースは終了してしまった。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※ 次戦は、9月17日〜19日マレーシアセパンで開催されます。 | |