シリーズ名:2004年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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ノーピット戦略で走りきった小暮が2位表彰台獲得
速さを取り戻したロッテラーは、惜しくもリタイア |
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決勝スタート2時30分、気温35度、猛暑の戦い。 |
ノーピット作戦で62周までトップを守った小暮選手。 |
8月1日は小暮選手の誕生日。 前日にスタッフがケーキを用意するが。。 |
お決まりの結果。
ぶつけているのは、ロッテラー選手。 |
東北地方では夏空が拡がり、真夏日の連続となった杜の都、仙台近郊にあるスポーツランド菅生では全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第5戦が開催された。 このレースではマシンやタイヤにとってハードとなるのはもちろんだが、猛暑の中で高速コーナーでの大きな横Gと、1時間半にわたって格闘を続けることが要求されるドライバーにとっては、シリーズの中でもタフなことでは屈指の1戦となるのは明らかだった。 土曜日の公式予選は、午前と午後に、それぞれ45分間のセッションが1回ずつ予定されていた。 勝負はやはり午後のセッション、それもラスト10分間と予想された。 1回目のセッションでは、前日のテストと同様の流れで小暮選手が4番手、ロッテラー選手11番手。 午後のセッションでは、小暮選手はユーズドタイヤを使って細かなセッティング変更をトライ。一方のロッテラー選手は、午前中までのセットから大きく変更して勝負に出ることになった。 セッションが進み、大詰めのラスト10分となったところで小暮選手がアタックに出た。最初のアタックは遅いマシンに引っかかってしまい1分13秒387の3番手に止まるが、何とかフロントローは見えてきた。そして、満を持してラストアタックに出ていったがここでコースアウトするマシンが続出。イエローフラッグがコース上の2カ所で出されてしまい、タイムアップは適わなかったが、その前のアタックでマークしたタイムで4番手グリッドは確保することになった。 一方のロッテラー選手だが、大きく変更したセットがまずまずの結果となり、7番手グリッドまで復帰することになった。 決勝レースが行われる日曜日もまた、快晴で開けた。決勝スタートは午後2時35分の1周のフォーメイションラップを終え午後2時32分に正式スタートが切られた。 まずまずのスタートを見せた小暮選手は、グリッド順と同じ4番手で1コーナーにアプローチ。 後方から、レッドシグナルが消えると同時に絶妙の好ダッシュを見せたロッテラー選手は大きくジャンプアップし、小暮選手の後方、5番手でオープニングラップを終えることになった。 前を行くブノワ・トレルイエ選手の背後に付けてオープニングラップを終えた小暮選手は、2周目1コーナーでトレルイエ選手を攻略。 ひとつポジションを上げて2コーナーを立ち上がっていく。 この時点での上位陣は、セカンドポジションから好ダッシュを見せた本山哲選手がトップに立ち、以下ライアン、小暮、トレルイエ、ロッテラー、井出有治の各選手が一団となって先を急ぐ展開となっていた。 だが、その内に本山選手がペースアップして2位以下をじわじわ引き離しに掛かった。2番手のライアン選手は、予選までの速さがなく、次第に本山選手との差が拡がっていく。だが、パッシングポイントの少ない菅生だけに、小暮選手も簡単にはライアン選手をパス出来ない。 結局、27周目にライアン選手がルーティンのピットインでコースを離れるまで、小暮選手は3位に甘んじることになり、トップを逃げる本山選手との差は大きく拡がってしまった。 2周後にはトップを行く本山選手がピットイン。 これで小暮選手がトップに立ったが、実はチームでは小暮選手はノーピット、つまりガソリン補給もタイヤ交換もせずに72周を走りきる作戦だったが、ライアン選手をパス出来ず、本山選手に大きく水を空けられたのは予想外。 だが、トップに立った小暮選手は、タイヤと燃費を気遣いながらも快走を続けた。小暮選手以外にも、服部尚貴選手がノーピット作戦のようで、彼ら2台以外の全車がルーティンピットを終えた段階で、トップは小暮選手。 大きく差が開いた2番手に服部選手で、その後方にはピットアウト後に猛追撃を始めた本山選手が迫ってくる。 数ラップにわたって服部選手が本山選手を抑えていたが、40周目の裏ストレートで本山選手が2位に進出。 後半戦は逃げる小暮選手と追い上げる本山選手のマッチゲームとなった。タイヤ交換し、ガソリンも充分なだけに、本山選手はハイペースで追い上げて、1周につき約1秒、小暮選手のマージンは削られていった。 そして60周が近づく頃には小暮選手の背後にまで、本山選手が迫ってきた。そして60周目にはテールtoノーズ状態となったが、小暮選手も渾身のドライビングで応戦。 61周目の馬の背コーナーからSPに掛けては両者がサイドbyサイドの超接近戦となる。ここでは何とか踏ん張りきった小暮選手だが、やはりタイヤとガソリンの制約が厳しく、次の周の馬の背コーナーで、本山選手にトップの座を明け渡すことになる。それでも最後まで我慢強く走行した小暮選手は、2位でチェッカー。開幕戦以来の表彰台をゲットした。 一方のロッテラー選手は通常の1ピット作戦だったが、再スタート時にエンジンをストールさせてしまいタイムロス。 その後は猛追したが、32周目のハイポイントコーナーでトレルイエ選手のインを刺したものの接触してしまいコースアウト。苦しみながら速さを取り戻していたが、ここでレースを諦めることになった。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※ 次戦は、8月27日〜8月29日山口県MINEサーキットで開催されます。 | |