シリーズ名:2004年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN) |
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スピードの伸びを欠き苦戦するも、
小暮とロッテラーは粘って7位と8位で完走 |
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梅雨の中休み、3日間真夏日となった鈴鹿。 |
ファーストスプリントは10位、11位でチェッカー |
セットアップのミーティングを重ねる。 |
2台ともノーポイントで終わった第4戦。
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梅雨明けにはまだ間があったものの、それも中休み状態となり、3日間続いて真夏日となった先週末、三重県の鈴鹿サーキットではる全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第4戦が開催された。 今回の第4戦は、開幕と同じ鈴鹿が舞台。ただし、第2戦の菅生と同様に、レースのスタイルが通常のものと違って2スプリント制を採用している。 公式合同テストが行われた金曜日には、ロッテラー選手が3番手、小暮選手もロッテラー選手に僅差の5番手と、まずまずのポジションにつけていたものの、トップとのタイム差は予想外に大きかった。もちろん土曜日の公式予選本番に向けて、チームスタッフがマシンに一層のファインセットを施した。 今回も、公式予選は通常のスタイルで、土曜日の午前と午後に45分間の走行セッションが1回ずつ設けられていた。 その土曜日は早朝から真夏を思わせる強い日射しが降り注ぎ、1回目のセッションが始まった午前10時前には、早くも気温が30℃に達し、路面温度30℃を優に超えて更に上昇する気配を見せていた。 午後のセッションが予定されていたのは午後2時過ぎから3時前、と気温/路面温度ともにもっとも上昇する時間帯だったから、勝負は、この午前中のセッション、とチームでは判断。 4セットある新品タイヤのうち3セットまでを、この午前のセッションに投入した。 だが、ロッテラー選手と小暮選手が、ともにその3セット目のタイヤを装着してタイムアタックに臨んだタイミングで、コースアウトするマシンが出てイエローフラッグが提示される不運なハプニング。 結局、午前中のセッションではロッテラー選手は1分47秒435のタイムで9番手、小暮選手が47秒436で10番手に止まってしまった。 更に、予想したほどに気温や路面温度が上昇しなかったのもアンラッキーだった。 午後のセッションは、午前のセッションが終了した時点のコンディションで推移し、ラバーが乗った分だけグリップがアップ、2セットのタイヤを残していたチームの中には、午前中のベストタイムを更新するドライバーもいて、2回のセッションを総合した公式予選結果では、ロッテラー選手が11番手、小暮選手は12番手に後退してしまうことになった。 快晴続きだった土曜日までとは一転、日曜日は早朝から雲が空を覆っていた。 そして時折小雨がパラつくこともあったが、心配されていた本降りになるようなこともなく、また気温/湿度ともに上昇して、相変わらずの真夏日が続くという、タフなコンディションに終始した。 18周と25周のスプリントレースであることを考えると、上位に進出することが容易でないのは明らか。 2人のドライバーには、これまで以上に厳しいレースとなった。 果たして、午前11時25分に正式スタートが切って落とされたファースト・スプリントで、ロッテラー選手と小暮選手はポジションキープのままオープニングラップを終えると、以後も懸命なドライビングを続けることになった。そして7位争いの集団の中でノーミスのまま、それぞれポジションをひとつずつ上げて10位と11位でチェッカーを受けることなった。 ピットウォークとセミファイナルのF3レースを終えると、いよいよFNのファイナル・スプリント。 18周のファースト・スプリントに比べると、周回数も25周と少し増えているが、不確定要素の入り込む余地は決して大きくない、我慢のレースとなることが予想された。 しかし小暮選手は、スタートでポジションを2つ上げると、上位陣の脱落もあって4周目にはポイント獲得まであと一歩の7位に進出する。 だが、そこから先は簡単ではなかった。最後の最後まで諦めることなく、前を行くマシンに食らいついていった小暮選手は、結局7位のままでチェッカーを受けた。 一方のロッテラー選手はスタートでミスしてしまう。そして一度は12番手までポジションを下げてしまったが、その後は粘り強く先行車を追いかけた。そして終盤戦に入ったところで松田次生選手を何とかパス。 小暮選手に次ぐ8番手でチェッカーを受けることに成功した。 |
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■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント |
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※ 次戦は、7月30日〜8月1日宮城県スポーツランド菅生で開催されます。 | |