Report レースリポート
第6戦 SUGO GT 300km RACE
会場:スポーツランドSUGO
日付:2025年9月20日(土)
天候:雨/曇
予選結果:13位
観客動員数: 9,700人
タイムが伸びず予選は苦戦、修正を積み重ね決勝で巻き返しを狙う
第5戦から約1ヵ月、第6戦がスポーツランドSUGOで開催される。2025シーズンも残すところ3戦となり、Modulo Nakajima Racingはこの3戦で何としても表彰台に上がりたいとチームの力を結集し臨む。予選日の朝は小雨がぱらつく不安定な天候となったものの、公式予選が始まる頃には路面は乾いた状態に。気温20℃の曇り空のもと、Q1を伊沢拓也がアタックを担当する。Q1開始後、しばらくはピットで待機し、2分が経過した頃にコースイン。伊沢はタイヤを温めたあと、ミスのないアタックをするがタイムは公式練習のタイムに及ばず、13番手でノックアウトとなった。
「公式練習からの他車の大きな伸びしろに比べて、我々はタイムを伸ばすことができませんでした。原因を検証し、明日に向けてしっかりと準備をしたいと思います。」
「朝の順位を考えると、Q1で敗退してしまうとは全く思っていなかったので、うまくタイムを出せずに残念としか言いようがありません。大きなミスがあったわけでも、トラブルがあったわけでもなかったので、それも残念に思います。クルマの調子はいいと信じているので、何とか追い上げたいですし、前回の鈴鹿もいいところは走っていたものの、燃費等含めてまだまだ僕たちができることはあるので、細かい部分の詰めもしっかりとやって、決勝に備えたいと思います。」
「Q1で伊沢選手が走った際のフィーリングが、午前中のフリープラクティスとは違っていたようです。コンディションの変化もあると思いますが、明日に向けてはそれを見つけて修正しないといけない状況になっています。思っていたよりも周りのチームに伸びしろがありましたし、何か策を練らないと、決勝は厳しいかもしれません。ただ、悔しい結果にはなってしまいましたが、ネガティブになっているわけではないので、明日は明日でしっかりと前に出られるよう頑張ります。」
日付:2025年9月21日(日)
天候:曇/晴
決勝結果:リタイア
観客動員数:17,200人
決勝で力強く追い上げ6番手走行も、アクシデントに巻き込まれ無念のクラッシュでリタイア
決勝日は時折雲がかかったものの比較的過ごしやすい秋晴れの1日となった。84周回の決勝レースのスタートドライバーは伊沢。宮城県警の交通安全啓発活動のパレードラップ、フォーメーションラップを終えて、いよいよスタートを切る。13番手からスタートした伊沢は、速いペースを保ち周回をしていく。徐々に前を追い詰め、10周が終わる頃には4台をパスし9番手に。伊沢は次の周にも1台、その数周後にも1台と確実にポジションを上げていく。19周目にアクシデント車両が発生し、フルコースイエロー(FCY)となるが、数周で解除となり、この後も伊沢は冷静に周回を続け、さらに前をパスする。29周目にピットインを行ない、タイヤ交換と給油、そして大草にドライバー交代。伊沢からバトンを受けた大草も速いペースで走行し、38周目に1台、翌周にも1台をパスしてポジションを上げていく。レースの半分を終える頃には6番手を走行。300クラスの車両のアクシデントで出された2度目のFCY宣言が47周目に解除となり、大草はさらに上位を狙って走行していたが、複数台が絡む300クラスの接触により弾かれた1台が大草目掛けて飛んできて、どうすることもできず2台はピットレーン入口のガードレールにクラッシュ。マシンは大破しここでレースを終えた。
「アクシデントに巻き込まれてしまい、残念な結果となってしまいましたが、今シーズン一番のレースをしてくれた2人のドライバーに感謝しています。残り2戦、自分たちの力を出し切って表彰台を目指していきたいと思います。」
「昨日の予選を取り返そうと思って臨んだ決勝ですが、ここまで順位を上げられるとは思っていなかったので、想定以上にいい戦いができていました。不安はありましたが、僕ら以上に周りがつらい状況だったので、僕のスティントも、大草選手もアクシデントが起きるまでは素晴らしいレースができていました。彼のミスではなく、不運。大きなけががなくて良かったです。あとは結果で取り返すしかありません。メカニックの皆さんはオートポリスに向けて大変な作業になってきますが、この良かった内容をモチベーションに、皆で気持ちを切り替えて進んでいきたいと思います。」
「伊沢選手のスティントで周りよりもペースが良くいい形で走っていたので、僕もいけるだろうと序盤からプッシュしていきました。実際ポジションも上げていい走りはできていたと思いますが、アクシデントに巻き込まれてしまいました。減速はできていたので体へのダメージは大きくなく済みましたが、チームの皆さん、ダンロップの皆さんに申し訳なく思っています。クルマやタイヤの感触はとても良かったので、シーズン残り2戦、これを結果で示すことができるように頑張ります。」
※次戦は10月18日・19日にオートポリスで開催されます。




