Report レースリポート
第4戦 モビリティリゾートもてぎ
会場:モビリティリゾートもてぎ
日付:2025年4月20日(日)
天候:曇
観客動員数 : 14,000人
予選結果:
#64 佐藤蓮:14位
#65 イゴール・オオムラ・フラガ:6位
決勝結果:
#64 佐藤蓮:12位
#65 イゴール・オオムラ・フラガ:9位
フラガが粘りの走りで9位入賞。タイヤ戦略が鍵となったもてぎ第4戦で連続ポイント獲得。
第4戦が行なわれる日曜日は、前日と比べると気温の上昇が少ない曇りの1日となった。公式予選は9時10分にスタート、まずはQ1のAグループでフラガがアタックをする。フラガは2番手となり、順調にQ2進出を決める。しかし、Bグループの佐藤のアタックは惜しくも7番手タイムとなりノックアウトとなる。Q2ではフラガが上位グリッド獲得を目指してアタックをし、6番手となった。
14時55分にフォーメーションラップがスタートし、37周回のレースがスタートを切る。PONOS NAKAJIMA RACINGの2台はそれぞれうまくスタートを決めたが、すぐに後方でアクシデントが発生してセーフティカーが入る。このレースはタイヤ交換をするタイミングの制限がないため、ピットインを行なうマシンが多発し7台を除いたほとんどのマシンがタイヤ交換を済ます。フラガもこのタイミングでタイヤ交換を行なって、このタイヤをマネージメントしながらチェッカーを目指していく。一方の佐藤はここではステイアウトして、タイヤ交換のタイミングを計りながら周回していく。その佐藤は4番手から3番手にポジションアップし、さらにはトップがピットに入ると2番手を走行、そしていよいよ26周目にピットインをしてタイヤ交換をするが作業に手間取り大きくポジションを落とす。佐藤は残り周回を少しでも挽回したいと懸命に走り切り12位でフィニッシュ。オープニングラップでタイヤ交換を行なったフラガは、プッシュしながら周回を重ねていき、ペースが上がらない苦しい場面もあったが少しずつポジションを上げ、9位でチェッカーを受けて2戦連続ポイント獲得となった。

「ピットミスで順位を落としてしまいドライバーには申し訳ないことをしてしまいました。レースのプランは両方ともまずまず…というところだっただけに非常に悔やまれます。これを引きずらず、ここでしっかりと改善したうえでオートポリス戦を迎えられるよう、準備をしていきたいと思います。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました。」

「イゴール選手は昨日に引き続き非常にいい予選ができました。ただレースは昨日と比べるとペースが悪かったです。そのあたりは、このクルマとレースの難しさが出たと感じています。日が変わる、距離が変わる、いろいろな部分で、良かれと思ってセットアップを変える。そういう中で、何かがほんの少しずれるだけで、前日は表彰台に乗ったとは思えないようなレベルになってしまうところにこのレースの難しさがあると思います。イゴール選手はいい経験も悪い経験もできたと思うので、そういった意味では非常に満足できる週末で終えることができました。佐藤選手に関しては、予選は振るわなかったのですが、前回のレースを含めていろいろと考えた結果として採った作戦がうまくはまりました。彼自身のペースも良く、ポジション的には4位を狙える状態だったのですが、ピットストップのミスで足を引っ張ってしまい、非常に申し訳なかったです。昨日から佐藤選手に流れがなかった中で、彼自身の力でいい走りを見せていたということに関しては良かったのですが、ドライバーに迷惑をかけてしまうようなことがチームとして続いているので、何とか立て直す必要があると思っています。」

「予選は、思っていたところにクルマの状態が来なかったというところで、ポテンシャルが引き出せませんでした。Q2に行けていればもっと上位に行けた自信はあったので、非常に悔しいです。決勝は、戦略としては最初にセーフティカーが入ったときにはステイアウトすると決めていました。今日はチーム2台揃ってペースに苦しんだ部分があり、そんな中でも何とか維持して走っていて、チームからのインフォメーションで5〜6番手争いをしているぞという認識で、ここから勝負というところだったのですが、ピット作業でロスがありポジションを逃しました。ミスは仕方のないことですが、昨年から続いていることなので、改善しないといけないと強く感じています。オートポリスに向けて、持っているポテンシャルは高いものがあると思うので、それを引き出せるようにチームと話し合っていきたいです。」

「昨日に比べて気温や路面温度が低くなることで、もう少しグリップが出るんじゃないかと見越して、それを想定して攻めたセットアップにしたのですが、それが裏目に出てしまいました。Q1では結構いいところにいたので、Q2に向けて路面状況を想像しながら、その想像に合わせたドライビングで行ってみたら、グリップせずにアタックラップがまとまらなかったという印象です。そこで0.1〜0.2秒ぐらいロスしてしまったのはもったいなかったです。ただ、6位スタートは決して悪いポジションじゃないとも考えました。決勝は、序盤のペースが上がらず、ポジションを落としてしまったのが痛かったです。週末を通して考えると、全体的にはポジティブな内容だったと思います。クルマに対しても様々な経験を積むことができましたし、僕にとって初めての表彰台も獲得しました。2レース目は苦戦していた中でポイント圏内に留まれたことは悪くないと思っています。ここで得られた経験を次に生かして、オートポリスでももっとパフォーマンスを上げられるように、引き続き努力していきます。」
※次戦は5月17日・18日にオートポリスで開催されます。