第6戦 SUGO GT 300km RACE

強い雨の影響で赤旗が続き、大荒れの公式練習。予選キャンセルを視野に入れた走りで6番手。

前戦第5戦の鈴鹿大会が台風10号の影響で延期になり、約1ヶ月半ぶりのレースを迎えるSUPER GT。第6戦は宮城県にあるスポーツランドSUGOで開催される。第4戦では開幕戦以来のポイント獲得で弾みをつけたModulo Nakajima Racingは好調さをキープして、この大会でも上位を狙っていきたい。

予報通り朝から雨が降り続いた予選日。気温20℃を下回る肌寒いコンディションの中、公式練習がスタート。開始5分ほどのタイミングでクラッシュ車両が発生し、赤旗が提示される。その後も雨が強くなると赤旗、コースアウト車両があると赤旗と計6回の赤旗中断があった大荒れの公式練習となったが、Modulo Nakajima Racingは開始時点から大草りきが悪天候で公式予選がキャンセルになることも視野に入れ、早々からタイムを記録するためにアタックをしていく。大草は厳しいコンディションの中、6番手を記録、赤旗中断のまま公式練習を終えた。
公式予選は悪天候でキャンセルとなり、公式練習で記録したベストラップ順で決勝スターティンググリッドに並ぶことになり、Modulo Nakajima Racingは6番手からスタートすることになった。

監督 中嶋 悟コメント

「悪天候で赤旗が続き、大変な公式練習でしたが、そこでドライバーが頑張って6番となりました。予選がなくなることを想定したとは言え、上出来な内容でした。明日は天候がわかりませんが、ベストを尽くせるよう準備をしたいと思います。」

伊沢 拓也選手コメント

「予選セッションがキャンセルになる状況も加味してのフリー走行だったので、各車とも結構頑張ってタイムを出しに行っている中でしたが、大草選手も非常にいいタイムを出してくれました。6番グリッドというのは、明日の決勝に向けていい位置を手に入れられたと思っています。明日も天気はどうなるか分かりませんし、みんなしっかりと準備ができていない状況でレースをするのは間違いありません。僕たちはここで事前にテストをしているので、そういったデータも材料にして、いい戦いをしたいです。」

大草 りき選手コメント

「フリー走行では持ち込んだタイヤの確認から始めましたが、想定通り、いいフィーリングが得られました。予選がキャンセルになるかもしれないということは想定してチームもセッションを進めていて、結果的に6番手タイムを出せたのは良かったのですが、実はベストラップの周は少し他のクルマに引っかかってしまっていたので、今となっては、あれはすごくもったいなかったと思っています。今日走ったことで得られたものをしっかりと整理して、明日こそは初表彰台に立てるように頑張ります。」

悪天候の難しいコンディションに奮闘。苦しいレースとなるが、次戦への糧として巻き返しを誓う。

決勝日も朝から強い雨が降り続いたことで12時からウォームアップ走行が始まるスケジュールが変更となり、1時間遅れの13時からウォームアップ走行、そしてスタート進行が続き14時22分に決勝レースがスタートすることに。スタート時刻頃にはすっかり雨は止んだが路面はウエットで、これからドライに向かっていくと予想されるコンディション。Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーを担当する伊沢拓也はセーフティーカー先導でスタートを切る。

伊沢は早々にポジションを上げたが、10周を過ぎると7番手を走行。17周目にもう一つポジションを下げ8番手となるが、難しいコンディションの中冷静に周回を重ねていく。20周を過ぎ、厳しい状況が続く中、コース上でアクシデントがありセーフティーカーが導入される。ホームストレートでの整列後、32周目にリスタートとなる。伊沢は41周目にピットインを行ない、大草にドライバー交代する。そのタイミングでコースアウト車両が発生し、再びセーフティーカーが導入された。アウトラップでコースアウトを喫した大草だったが、なんとかコースに戻り隊列に戻るも最後尾まで順位を落とす。その後は落ち着いた走りを見せ、1つポジションを上げたが14位フィニッシュとなった。

監督 中嶋 悟コメント

「思ったよりもウエットの性能が発揮されず厳しいレースとなりました。ピットイン時のセーフティーカーのタイミングも我々には悪い方向に出てしまいました。残り3戦となりましたが、何としても結果を残せるよう今回の反省点を活かして取り組んでいきたいと思います。悪天候の中、たくさんのご声援をありがとうございました。」

伊沢 拓也選手コメント

「僕のスティントでは序盤にポジションを上げることができ、いいフィーリングもあったのですが、だんだんと路面が乾いてきてライバルの方が強いコンディションになったときにポジションを落としてしまいましたし、大草選手のスティントも、おそらくタイヤと温度やいろいろな部分がマッチングせず、苦しいレースになりました。あまりにもイレギュラーな気温とコンディションだったので、それを挽回するだけのスピードがなかったと思います。いろいろと振り返って反省しないといけない部分もありますが、得られたものもしっかりとあったので、引き続き次のオートポリスも頑張っていきます。」

大草 りき選手コメント

「アウトラップはまだ路面にそれなりに水があり、難しいコンディションの中、自分のミスで飛び出してしまいました。そういった部分は反省して次に進みたいと思います。ただ、雨での速さは見せることができましたし、ドライコンディションに関してはイレギュラーなドライだったので難しかったですが、戦闘力があることは分かったので、次戦に向けてしっかりと頑張っていきたいと思います。」

※次戦は10月19日・20日にオートポリスで行なわれます。