Report レースリポート
第4戦 FUJI GT 350km RACE
会場:富士スピードウェイ
日付:2024年8月3日(土)
天候:晴
予選結果:3位
観客動員数:20,600人
厳しい暑さの中、富士スピードウェイでの第4戦。
公式練習をトップタイムで終え、予選ではシーズン最高位グリッド獲得。
鈴鹿サーキットで行なわれた第3戦から2ヵ月の長いインターバルを経て、第4戦が富士スピードウェイで開催される。今大会は第2戦、第3戦と続いた時間制のレースではなく350qレースとなる。
予選日の朝は曇り空でスタートしたが、徐々に強い日が差してきて厳しい暑さとなった。公式練習はトップタイムで終え、期待が高まるなか公式予選のスタート時刻を迎える。公式予選Q1を担当する大草りきは、公式練習のタイムを上回る1分28秒133で2番手タイムをマークした。続くQ2では伊沢拓也がアタックを担当する。伊沢はうまく1周をまとめて4番手タイムで終え、Q1とQ2の合算タイムでは3番手となり、今シーズンのベストグリッドを獲得した。
監督 中嶋 悟コメント
「公式練習から好調で、予選も3位と今年一番のグリッドを獲得することができました。これまで試行錯誤してきたことが、いい方向に出て大変喜んでいます。明日も暑いレースになると思いますが、2人のドライバーが頑張ってくれると思います。今日はひとまず最高でした。」
伊沢 拓也選手コメント
「比較的いいアタックができたと思います。今回のレースに向けては、テストでいいタイヤが見つかっていたので決勝は強い走りができるだろうと思っていたのですが、予選でこれだけ前に行けるのは嬉しい誤算です。明日は自分たちのレースをしっかりできれば、大きなチャンスがあると思います。大草選手も結構プレッシャーがかかる場面だったと思いますが、いいアタックを決めてくれたし、チームのみんながミスなく予選を戦えました。この流れを明日につなぎたいですね。」
大草 りき選手コメント
「ここまで3戦と比べて明らかに結果を出せる雰囲気だったので、大きなミスはできないとすごく緊張しました。アタックは、正直に言えばまとめ切れなかったというか、まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあると感じました。でもマシンの戦闘力が格段に上がったのは確かです。予選だけでなく決勝に向けてもいいタイヤを準備してくれているので、今日の反省をしっかりと生かして、明日の結果に結び付けたいです。」
日付:2024年8月4日(日)
天候:晴
決勝結果:6位
観客動員数:31,600人
粘り強く冷静な走りで6位入賞、ポイント獲得!確かな手応えに次戦でのさらなる進化を誓う。
朝から強い日差しが照りつけ、猛烈な暑さとなった決勝日。Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーを担当したのは伊沢。伊沢はポジションをキープし、まずはオープニングラップを終える。6周を迎える頃、早速300クラスのマシンに追いつき、それらのマシンを抜きながら落ち着いた走りで周回していく。
トップのマシンと大きな差をつけられることなくラップを重ねていたが、26周目に後続のマシンにパスされ4番手に。その数周後、トラブル車両があり、フルコースイエロー(FCY)が適用されたが、数周で解除になりレースが再開。伊沢はタイヤのピックアップなどの問題がありながらも粘り強く冷静にマシンを運び、33周目にピットインを行なって大草にドライバー交代する。その大草は7番手でコースに戻り、懸命に前を追いかけていく。40周を過ぎると500クラスの全車がピットインを終え、大草は5番手を走る。少しずつ前との差を離されていきながらも何とか踏ん張って周回していたが、残り10周を切ったところで1台にパスされ6番手に。そのままチェッカーまで走り切り6位フィニッシュで開幕戦以来のポイント獲得となった。
監督 中嶋 悟コメント
「まずは一言、よかったという気持ちです。総力が足らない部分があり、予選順位からすればポジションは落としましたが、我々にとっては戦える範囲にきたと実感しています。これからも一歩一歩進んでいきたいと思います。暑いなか、多くのご声援をありがとうございました。」
伊沢 拓也選手コメント
「今回のレースの前にやってきたテストでいいものが見つかっていたので、そのテストと同じように走れればと考えて臨みましたが、それがちゃんとできました。テストの時とは路面温度がだいぶ違っていたのですが、そんな状況でもこれだけ走ることができたのは進化の一つだと思っています。毎戦、一歩一歩着実に成長をしていきたいと思ってレースを戦っていますが、今回は一歩も二歩も、三歩も進んだ感触があります。次戦に向けても、また小さくてもいいから前に進んでいきたいです。」
大草 りき選手コメント
「GT300クラスに引っかかってしまったタイミングで抜かれてしまう場面がありました。ただ、もし引っかからなければあの瞬間は抜かれなかったかもしれないですが、ペースに差はあったのできっと厳しかっただろうと思います。とはいえ、ああいう風に抜かれてしまったのは僕の足りない部分であり、まだ勉強しないといけない部分だと感じているので、次戦に向けてしっかりと反省して、またいいレースをしたいです。テストの好感触をそのままレースに反映させるのは難しいことで、今までなかなかできなかったのですが、今回それができたのは進歩だと思います。ダンロップさんが着実に仕事を進めてくれた結果なので、感謝しています。このレースで大きな一歩を踏めた気がするので、次戦でもまた進化していけるように頑張ります。」
※次戦は8月31日・9月1日に鈴鹿サーキットで行なわれます。