Report レースリポート
第1戦 OKAYAMA GT 300km RACE
会場:岡山国際サーキット
日付:2024年4月13日(土)
天候:晴
予選結果:13位
観客動員数:8,500人
Modulo Nakajima Racingとして迎える6年目のシーズンが開幕。
予選方式の大きな変更にも注目が集まる。
SUPER FORMULAより約1ヶ月遅れて、いよいよSUPER GTも岡山国際サーキットで開幕を迎える。Modulo Nakajima Racingとして迎える6年目のシーズン、ドライバーはエースの伊沢拓也は続投、GT300からステップアップしGT500デビューとなる大草りきとのコンビとなる。今シーズンは予選方式が大きく変わることになり、タイム合算方式で行なわれる。これは異なるドライバーでQ1とQ2の予選を行ない、両セッションでのベストタイムの合算で決勝レースのスターティンググリッドを決定する方式となる。なお、この2回の予選と決勝のスタートを同一セットのタイヤで走行しなければならず、タイヤの使い方に大きな注目が集まる。
朝から晴天に恵まれ、気温30℃に迫る季節外れの暑さとなった予選日。まずはQ1を担当する大草がGT500クラスで初めてのアタックを行ない、1分18秒495で13番手タイムとなる。Q2でも伊沢が13番手となり、合算タイムでも13番手という結果となった。
監督 中嶋 悟コメント
「いよいよシーズンのスタートです。予選結果は13番手と順位はよくないかもしれませんが、我々の想像した範囲以上の力を発揮できたと感じています。あとは明日のレースを頑張るだけなので、クルマも変わり、気分も変わって新たな気持ちで臨みたいと思います。」
伊沢 拓也選手コメント
「この週末は3月の合同テストの時と比べてコンディションが大きく変わりました。ある程度のマシンの調整は必要でしたが、予選に向けてはうまく修正できたと思います。大草選手も初めてのGT500での予選をしっかりやってくれたと感じますし、僕自身もテストの時と比べるとタイムの落ちを少なくすることができたと思います。周りを見ると悔しさもありますが、着実に進化しているのは感じているので、明日もしっかりと最後まで走り切り、ポイント争いに食い込んでいければと思っています。」
大草 りき選手コメント
「公式練習の時の感触からすると、もう少し厳しいかなと思っていたのですが、チームの皆さんがクルマを良くしてくれたおかげでなんとか周りと戦えるような位置には行けたという予選でした。トップとのタイム差もそうですし、乗り味としてもだいぶ良くなったので、明日に向けてはポジティブです。明日も気温、路面温度ともに高そうですが、最後まで諦めずに戦います。初めてのGT500でのレースで、どうなるのか正直分からないことも多いですが、状況に応じてしっかりと立ち回ってミスなく走り切りたいです。」
日付:2024年4月14日(日)
天候:晴
決勝結果:10位
観客動員数:15,500人
路面温度が40℃を超える厳しいコンディションやセーフティーカーが導入される
荒れた展開の中、伊沢・大草ともに安定した走りを見せ、初戦での嬉しいポイント獲得!
決勝日も引き続き快晴に恵まれ、正午を過ぎると気温26℃、路面温度は40℃に迫るコンディションとなった。岡山県警が先導するパレードラップ後、フォーメーションラップを終え、いよいよ82周回の決勝レースがスタートを切る。Modulo Nakajima Racingは伊沢がスタートドライバーを担当し、早速2つポジションを上げたが、アクシデントでコース上にストップ車両が発生したため、セーフティーカーが導入されることに。隊列を整えたのち、引き続きセーフティーカーランが続くなか、ピットインを行なうマシンがあり、伊沢は10番手を走行。8周目にリスタートとなり、周回を重ねながら徐々にペースを上げていく。気温がさらに上昇し、路面温度は40℃を超える厳しいコンディションが続くが、伊沢は安定したラップを刻みながら周回する。
20周目に1つポジションを下げたが、その後にピットインを行なうマシンが現れだし、30周目には8番手を走行する。翌周には伊沢もピットインを行ない、GT500初レースとなる大草にステアリングを託す。その大草は12番手でコースに戻り、前をいく1台をパスし11番手。50周を過ぎるとピットに向かうライバルのマシンがあり10番手とポイント圏内を走行する。そこからの残り30周あまりもルーキーらしからぬ冷静な走りでトラフィックの処理も無難にこなし10位でチェッカー。初戦での嬉しいポイント獲得となった。
監督 中嶋 悟コメント
「開幕戦で、しかも我々の苦手な岡山でポイント獲得、1点ですが嬉しい結果でした。次戦はもう少し前の位置から戦うことを目標に取り組んでいきたいと思います。初戦からたくさんのご声援をありがとうございました。すぐに第2戦が迫ってきますが、引き続きよろしくお願いします。」
伊沢 拓也選手コメント
「レースはやや荒れた展開もあり、それをうまく使いながら戦っていけました。レースペースも結構コンスタントに、今までにないぐらい走れたという感触もあり、まだライバル勢に負けてはいますが、自分たちの中ではとても大きな進化を感じられた1戦になったのは間違いありません。いまは1ポイントをとるのも大変な状況の中、開幕戦からポイント獲得ができたのはかなり大きいことだと思っています。この良さを維持しつつ、さらに改善して強くなっていきたいです。」
大草 りき選手コメント
「GT500クラス初レースで、まずは大きなミスなくチェッカーまでクルマを運べてよかったです。展開にも恵まれて、序盤のうちにポイント圏内に滑り込めましたし、ピットインのタイミングで24号車の前に出ることもできました。10位フィニッシュでポイントをとれたので、そこに関してはいい開幕戦になったと感じています。自分自身としても、思っていたよりもしっかりと仕事ができました。次戦に向けてやらなければならないことも明確になっていますし、次戦以降もチームとダンロップさんと一緒に頑張っていきたいです。」
※次戦は5月3日・4日に富士スピードウェイで行なわれます。