Report レースリポート
第9戦 鈴鹿サーキット
会場:鈴鹿サーキット
日付:2024年11月10日(日)
天候:曇
観客動員数 : 19,000人
予選結果:
#64 山本尚貴:9位
#65 佐藤蓮:4位
決勝結果:
#64 山本尚貴:6位
#65 佐藤蓮:5位
山本のラストレースQ1はトップタイム通過。
佐藤と共にポイント獲得で最終戦を締めくくる。
日曜日は曇りで前日よりも少し寒い気候となったが、山本の最後のレースを見届けようと朝から多くのファンが詰めかけた。公式予選Q1はAグループで山本がトップタイム通過、Bグループの佐藤も5番手でQ2へ。そのQ2では、最終戦にふさわしい僅差のバトルとなり、山本が9番手、佐藤は4番手となった。決勝レースは予定通り14時30分にスタートを切る。4番グリッドからスタートした佐藤は1つポジションを落とし、9番グリッドからスタートした山本は2つポジションを上げて1周目を終える。佐藤は6周目に前をパスし4番手にポジションを戻し、その順位でピットウィンドウが開く10周を終える。まずは山本が、その翌周に佐藤がピットインを行ない、タイヤ交換を終えコースに戻る。山本はピットレーンで1台をパスし、さらにコース上で前に出たマシンをパスし、ポジションを上げる。半分の15周を過ぎると、佐藤は9番手、山本は10番手を走り、20周を迎える頃には、ピットインをしたマシンの兼ね合いで佐藤は6番手、山本は7番手に。全車がピットインを終えると、佐藤は5番手、山本は6番手へ。そのポジションを守ってチェッカーを受けて、揃ってポイント獲得という内容で最終戦の幕を下ろした。
総監督 中嶋 悟コメント
「最終レース、山本がいいスタートを見せてくれ、その後もよく頑張って2台ともポイントを獲得してくれました。これが今の我々のチームの実力だと思いますが、昨年に比べるとチームランキングを上げることができたことは少しホッとしています。1年間いろいろなことがありましたが、無事にシーズンを終えることができ、日頃から応援してくださる皆様に心から感謝しています。来シーズン以降も頑張っていきますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。」
監督 伊沢 拓也コメント
「予選では2人ともQ2に進出してくれました。佐藤選手は、昨日の分を取り返すことはできませんでしたが、ドライバーとして高い集中力でレースに臨んでくれましたし、メカニックも2回のタイヤ交換ともにいい仕事をしてくれました。山本選手も、最後まで諦めずにいい走りを見せてくれて、最高の締めくくりにさせてあげることはできませんでしたが、最後の1周まで悔いなく走ったということは伝わってきて、本当にお疲れさまでしたという労いと、感謝の気持ちを伝えたいです。チームとして、作戦面では昨日の反省を踏まえていい判断はできたと思いますが、優勝したドライバーには全くポテンシャルが届いておらず、現状僕たちに勝てる力が備わっていないことも痛感した1戦でした。来年は、シーズンオフのテストから、いい準備をして、今年以上の成績を残せるよう、みんなで力を合わせてやっていきたいです。今シーズンも最後まで応援ありがとうございました。」
#64 山本尚貴選手コメント
「予選は、Q1でトップタイムを出すことができ、最後に意地を見せられたと思っています。Q2もポールポジションを狙って頑張りましたが、力及ばず9番手だったことは悔しかったです。決勝レースはスタートでポジションを上げることができたし、ピット作業ではチームにも助けられて、最後は6番手にポジションを上げてゴールできたので、チームの皆さんに感謝しています。最後はリヤがきつくてかなりペースは落ちましたが、それでも最後まで諦めず、蓮と2人で絶対にポイントを持ち帰るんだ、いい形でシーズンを締めくくるんだと思って頑張ったので、揃って入賞できて本当に良かったです。本音を言えば最後に蓮に負けたのは悔しいですが、チームとしていい形で終えることができたと思うし、いいフォーミュラドライバー人生でした。ナカジマレーシングで走ったのは5年間ですが、トップフォーミュラに乗るドライバーとしてのキャリアのスタートと終わりをこのチームで迎えることができて感謝しています。中嶋総監督にはたくさんのことを勉強させてもらい本当に感謝しかありません。15年間、応援していただいて本当にありがとうございました。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「予選に関しては昨日ともまたコンディションが違っていて、Q1は結構ギリギリの通過という感じでしたが、Q2に向けては64号車のフィードバックもあって、うまく合わせることができました。トップタイムには遠かったですが、2、3番手とは0.1秒も差がない4番手は、悪い位置ではなかったと思います。決勝は金曜の専有走行から改良したセットアップで臨み、序盤のペースはそれほど悪くはなかったものの、福住選手にスタートで先行されたことで苦しい展開になりました。11周目にピットインしましたが、アンセーフリリースの兼ね合いもあって少し遅れるような形になり、そこでトラックポジションが決まってしまったかなと感じています。優勝した太田選手の速さにはついて行けるような感じではありませんでしたが、福住選手や野尻選手のペースには負けてはいなかったので、そこはポジティブにとらえています。ただ、優勝するにはポテンシャルとして足りていない部分もあると感じたレースでした。それでもシーズンの最終戦としては、2台揃っていいレースができたので、チーム全体としてポテンシャルを出し切れたと思っています。今シーズン、たくさんの応援をありがとうございました。」
※PONOS NAKAJIMA RACINGへのたくさんのご声援をありがとうございました。