Report レースリポート
第5戦 モビリティリゾートもてぎ
会場:モビリティリゾートもてぎ
日付:2024年8月24日(土)
天候:曇
予選結果:
#64 山本尚貴:6位
#65 佐藤蓮:9位
観客動員数 : 8,300人
厳しい暑さの中、2台揃ってQ1突破。僅差の予選でベストを尽くす。
全9戦の5戦目の折り返しを迎え、後半戦に突入したSUPER FORMULA。前戦富士大会では酷暑の中でのレースで2台揃ってポイント獲得したものの、予選ポジションや決勝ペースに課題を残し、今大会も猛暑の中でのレースが予想されるが、課題を克服して1つでも上のポジションでチェッカーを受けることを目標にチーム一丸となって臨む。
予選日は朝から蒸し暑く、立っているだけで汗がしたたる酷暑となった。公式予選が始まる頃の気温は35℃と厳しい暑さの中、まずはAグループ出走の佐藤蓮がアタックを行なって5番手タイムで、続くBグループでも山本尚貴が4番手タイムで揃ってQ1を突破する。Q2では、2人のドライバーはそれぞれQ1のタイムを大幅に更新するアタックを見せたが、ライバルたちの伸びしろも大きく山本は6番手、佐藤は9番手で予選を終えた。
総監督 中嶋 悟コメント
「2台ともQ1を突破しQ2へ、非常に僅差の予選で頑張ってくれました。明日の天気がどうなるかわかりませんが、いいレースをして欲しいと思います。」
監督 伊沢 拓也コメント
「朝の走り出しから2台ともいい調子で走れていた中、予選で2台無事にQ2に送り出せたことが良かったです。Q2ではもう少し上の位置を期待しましたが、上位は本当に僅差の戦いだったので、そこに入れたことはポジティブにとらえています。山本選手が6番手、佐藤選手が9番手という位置から決勝をスタートすることになるので、明日は作戦面でも2人をカバーして、いい結果を出したいと思います。」
#64 山本尚貴選手コメント
「走り出しから悪い感じはなかったです。予選に向けて、直したいポイントが65号車と一緒だったのですが、2台でうまく機能して揃っていい方向に進められたので、いい形で予選に臨むことができました。Q1もQ2もベストは尽くせました。ここ数戦の中ではちゃんとまとめられたアタックができたと思います。ここ2戦ぐらい、グリッド3列目までに入れるような予選での戦いができていなかったので、6番手という位置は決勝に向けてはいいポジションが得られたと思っています。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「Q1は午前中と同じようなセットアップで進めていって、まずまずのフィーリングで走ることができました。Q2は、セクター1、2は良かったのですが、ピークを前半に持っていき過ぎたこともあり、コース後半でタイムロスしてしまいました。ドライビングでもまだ改善できるところはあったので、そこは悔やまれます。トップまでは届かなかったかもしれませんが、トップ3の可能性はあったと思います。もう少し高いレベルでアジャストしていく力を、ドライバーとしてもチームとしても詰めていきたいです。明日の天候は分かりませんが、その中で自分ができる最善で走り、ポイントを持ち帰りたいと思います。」
日付:2024年8月25日(日)
天候:晴
決勝結果:
#64 山本尚貴:4位
#65 佐藤蓮:10位
観客動員数 : 10,500人
激戦の決勝、作戦が奏功した山本が4位フィニッシュ、佐藤も粘りのポイント獲得
前日に続き湿度が高く、蒸し暑い天候となった決勝日。決勝レースの開始時刻の空は黒い雲に覆われ、雨の心配もある中、37周のバトルが火蓋を切る。6番手スタートの山本はオープニングラップで1つポジションを落とし、さらに1台にパスされ8番手となったが、粘り強くそのポジションを守りながら走行していく。一方の9番手スタートの佐藤はうまくスタートを合わせられず14番手までポジションダウン。厳しいスタートとなったが、10周目にピットインを行なって素早いタイヤ交換でコースに送られ、すぐに14番手まで順位を戻す。全車がピットインを終えると、佐藤はポイント圏内の10番手を走る。5番手を走行していた22周目にピットインをした山本は、こちらも素早くタイヤ交換を終え、ピットで1台をパスすることに成功。山本はファステストラップを刻みながら、ポジションを上げ7番手を走行していた佐藤の前に出る。その後も山本はペースを緩めず1台をパスし5番手に、ファイナルラップを迎えるところで前を走る1台にアクシデントがあり、4位フィニッシュとなった。佐藤は後半厳しい展開となったが、なんとか10位でポイント獲得となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「暑いもてぎでしたが、2台ともポイントを獲得することができました。それぞれの作戦を遂行した結果で、レース内容もよかったと思います。次戦まで間隔が開きますが、調子をキープして引き続き表彰台を目指して頑張りたいと思います。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました。」
監督 伊沢 拓也コメント
「2台ともスタートがうまく決まらず、ポジションを落としたところからスタートしましたが、山本選手は当初決めていた通りの作戦で、結果的にそれがすごくうまくいったし、ペースとしても前戦の富士で思うようにいかないところからしっかりと立て直してきたので、これ以上ない結果だと思います。一方の佐藤選手は厳しいかなと思っていた作戦だったので、その予想通り後半スティントは厳しい戦いになりましたが、何とかその中で1ポイント獲れたことは非常に大きいです。2人ともできる限りの結果を持ち帰ってきてくれました。」
#64 山本尚貴選手コメント
「週末を通してスタートがうまく決まっていなかったのですが、決勝本番でも出遅れてしまいました。序盤のペースも上がらず、結果的に予選の位置から2つポジションを落とし、前に出た2台に蓋をされる形で上位陣との差が広がってしまったのはもったいなかったです。ただ後半に関しては、ピットストップのタイミングが良く、作業も速かったしピットアウトしてコースに戻った位置も良かったです。フレッシュタイヤの自分に対して、早めにピットインしたクルマのペースが落ちていたので、順位を上げていくことができました。目の前の1台をかわせば表彰台だったので、4位というのは非常に悔しい結果ですが、ここ数戦うまくいっていなかったことを考えると、久々にちゃんとレースができたと思うし、このレースが踏ん張りどころだと考えて挑んでいたので、そういう意味でもよく耐えられたレースで充実した週末になりました。残りの2大会4戦も引き続き頑張っていきたいと思います。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「スタートしようとしたらエンジンストール気味で全然進まなくなってしまい、クラッチを握りなおしてスタートしました。それで、勝負権のない位置まで大幅にポジションを落としてのレースになりましたが、なんとか頑張ってオーバーテイクしていきました。ミニマムスティントでタイヤを交換するという戦略でいい位置に出られたのは良かったのですが、やはり後半のペースは相当厳しかったです。スタートが決まりさえすれば上位で戦えたと思うので、そこは次に向けて見直さないといけないと考えています。ただ流れはいいので、これを維持して富士の2連戦はいい週末にしたいです。」
※次戦は10月12日・13日に富士スピードウェイで行なわれます。