Report レースリポート
第4戦 富士スピードウェイ
会場:富士スピードウェイ
日付:2024年7月20日(土)
天候:晴
予選結果:
#64 山本尚貴:9位
#65 佐藤蓮:14位
観客動員数 : 18,100人
1ヶ月のインターバルを挟んだSUPER FORMULA第4戦。10台が1秒以内にひしめく接戦となる。
全9戦のうち3戦を終え、早くも中盤戦に差し掛かりSUPER FORMULAは第4戦を迎える。前戦東北大会では、コンディションを含めていいレースができなかった反省を踏まえ、1ヶ月のインターバルを挟み2週間前には今回の開催サーキットである富士スピードウェイでのテストを終えてこの大会に臨む。なお、今大会は「第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦富士大会」として開催される。
予選日は朝から気温が高く、厳しい暑さとなった。午前中に行なわれたフリー走行では65号車にマシントラブルが発生し、ほとんどの時間をピットで過ごすことになり、予選に不安を残すことになった。まずは公式予選Q1 Aグループで出走した山本尚貴は3番手タイムでQ2進出を果たす。一方のBグループで出走した佐藤蓮はフリー走行でのトラブルの影響もあり7番手タイムでノックアウトとなる。
Q2で山本は懸命のアタックをして僅差ながら9番手。今回も出走した12台のうち10台が1秒以内にひしめく接戦となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「いつもながら非常に接戦でした。佐藤は朝のトラブルが響いたかたちとなってQ2進出ならず、山本はごくわずかな差で9位となりました。2台とも頑張った結果です。明日も上位目指して頑張ります。」
監督 伊沢 拓也コメント
「前戦ではクラッシュがあったり、2台ともQ1を通過できなかったりと良くないことが多かったですが、今日は富士のテストでよかった部分を出せたのではないかと僕は思っています。山本選手は順位としては9番手ですが、周りとの差はほんのわずかでした。戦えるパフォーマンスを出せているからこその悔しさを感じていると思います。佐藤選手は朝のトラブルで完全に彼のリズムを狂わせてしまいました。そんな中でできる限りのことをやってくれたと思います。チームのミスではありませんが、トラブルを出してドライバーに迷惑をかけてしまったことは申し訳ないです。ただ佐藤選手もペースはいいですし、富士は比較的順位を上げられるチャンスは多いと思うので、明日は2台揃って上位を目指して頑張ります。」
#64 山本尚貴選手コメント
「Q1を終えた段階では3番手でチャンスがあると思えるポジションではありましたが、トップとの差は小さくなかったので、ポールポジションに関しては現実的には厳しいかなという考えもありました。そうはいってもQ1での順位を考えると2〜3列目には行きたいと思っていたので、9番手というのは残念な結果です。周りの上げ代が大きかったことと、自分自身が思ったほどタイムを上げられなかったことが原因だと考えています。明日の決勝に向けては、テストでクルマのバランスは確認出来ていて、辛いところも分かっています。そこをどう修正できるのかがカギですね。ロングに関しては少し飛び抜けている人もいて、そこに追いつくのは大変そうですが、なんとかしぶといレースをして少しでも上に行きたいです。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「燃料計のトラブルが出てしまって、対応に1時間ぐらいかかってしまいました。クルマとしてはいい状態ではあったのですが、予選ではストレートが伸び悩んで大きくロスをしていました。Q1敗退はそれが原因です。フリー走行でそういう部分を詰められなかったのが一番痛かったです。クルマの調子自体は悪くないですしテストではロングランのペースは悪くなかったので、トラブルを何とか解決して、明日のレースにつなげられるように頑張りたいです。」
日付:2024年7月21日(日)
天候:晴
決勝結果:
#64 山本尚貴:10位
#65 佐藤蓮:7位
観客動員数 : 31,100人
連日の猛暑となった富士大会。
2台とも懸命にプッシュし徐々にポジションアップ、揃ってポイントを獲得。
前日に続き猛暑となった富士スピードウェイは、夏休みに入ったこともあり、朝から多くの家族連れが詰めかけた。スタート進行は瑤子女王殿下のご臨席を賜り執り行なわれ、いつもとは若干違った雰囲気の中進められ、いよいよスタートが切られる。
スタート時に前方の1台がアクシデントでピットに戻ったこともあり、オープニングラップを終えると山本は7番手、佐藤は12番手とそれぞれ2ポジションアップ。10周を終えると約半分のマシンがピットインを行なったため、15周を過ぎると山本は2番手、佐藤は3番手で周回していく。24周目に山本はピットイン、タイヤ交換を終えて13番手でコースに戻る。一方の佐藤はその3周後にピットインを行ないコースへ。2台とも懸命にプッシュし徐々にポジションアップし、30周目には9番手、10番手を走行。タイヤ交換後のペースが上がらない山本を佐藤がパスし順位が入れ替わり山本10番手、佐藤が9番手に。佐藤は残り数周でさらにポジションを上げ7位フィニッシュ。山本は10位で2台揃ってポイント獲得となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「2台ともポイントを獲得して終えることができました。山本はタイヤ交換後のスピードが足らず苦戦しましたが、佐藤は予選順位からすれば上出来だったと思います。まだまだ課題はありますが、こういうレースをしてさらに上を目指していけるようにしていきたいです。厳しい暑さの中、たくさんのご声援をありがとうございました。」
監督 伊沢 拓也コメント
「佐藤選手はスタート位置のことを考えると、走りもクルマもすごく良かったと思います。山本選手は途中からペースがしんどくなってしまいましたが、しっかりと順位をキープして帰ってきてくれました。事前に決めたことを遂行して、それなりの結果は出たと思っています。決勝ペースがもう少し良ければさらに上を狙えただろうとは思うので、すべてが満点だとは言えませんが、2台揃って入賞できたことはチームとしてよかったです。」
#64 山本尚貴選手コメント
「最初のスティントはそこまで悪い状況ではありませんでしたが、タイヤを替えた後、セカンドスティントでのスピードが足りませんでした。本来なら燃料が軽くなってきていて、いいタイヤに履き替えたところなのでペースを上げないといけなかったのですが、そこが上げられなかったのがもったいなかったです。佐藤選手のペースは良かったので参考になる部分はあると思いますし、僕のセカンドスティントでペースが良くなかったところには何か原因があると思うので、それを見つけて次戦のもてぎではうまく戦えるようにみんなと頑張っていきたいです。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「スタートでもっと順位を上げられなかったことが少し心残りです。ロングのペースが良さそうだったので、最初のスティントを引っ張っていいペースで走って、後半にタイヤを替えたところでスパートをかけ、どんどん抜いていけました。優勝した坪井選手と同じようなペースでも走れましたし、クルマも良く、できる限りのことはやれたと思っています。今回はやはりフリー走行で出遅れてしまった部分が大きく響いたので、予選結果が悔やまれます。でもいいところもあったので、また頑張っていきたいと思います。」
※次戦は8月24日・25日にモビリティリゾートもてぎで行なわれます。