Report レースリポート
第3戦 スポーツランドSUGO
会場:スポーツランドSUGO
日付:2024年6月22日(土)
天候:晴/曇
予選結果:
#64 山本尚貴:14位
#65 佐藤蓮:13位
観客動員数 : 6,400人
年に一度の東北大会。厳しい暑さの中、多くの家族連れで賑わいを見せる。
予選Q1は、1秒以内にほとんどのマシンが収まる大接戦に。
年に一度となる東北エリアでのSUPER FORMULAが東北大会としてスポーツランドSUGOで開催。周辺地域の魅力を活用して、地域全体のお祭りとして盛り上げられるということもあり、土曜から多くの家族連れで賑わいを見せる。PONOS NAKAJIMA RACINGとしては、チームランキングは3位につけ、トップとの差はあるもののここまでの2戦でポイントを積み重ねている。第2戦では、山本尚貴が2戦連続のポイント獲得となった一方で佐藤蓮はマシントラブルで序盤にリタイアと悔しい結果となったが、第3戦では開幕戦以来の2台揃ってのポイント獲得を目指す。
予選日は気温が30℃を超え、厳しい暑さの1日となった。午前中に行なわれたフリー走行では山本尚貴は5番手、佐藤蓮は10番手タイムで予選に向けた確認と調整を終えた。迎えた公式予選、Q1のAグループで出走した佐藤はミスのないアタックだったが7番手で惜しくもQ2進出を逃すことに。続くBグループで山本がアタックを行ない、こちらも同じく7番手タイムとなり、2台揃ってQ1敗退となった。どちらのグループも1秒以内にほとんどのマシンが収まる大接戦の予選Q1となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「フリー走行までは悪くない感触でしたが、公式予選では何かが足らなかったようで、2台とも僅差で同じようなところに沈んでしまいました。明日は天気予報がよくないことが気がかりですが、できるだけのことはやって明日に備えたいと思います。」
監督 伊沢 拓也コメント
「フリー走行では2台とも落ち着いてセッションを進めることができていましたし、無線で聞いていても仕上がりは今年一番だっただろうと思っているので、2台揃ってQ1を突破できないとは想像もしていませんでした。予選後の彼らのコメントを聞いても、大きなミスがあったわけでも、どこかに大きな不満があったわけでもなく、驚いているような状況です。ただ逆に、小さいところでまとまってしまったのかなとも感じるので、2台ともフリー走行から予選にかけてしっかりと進めていけたことをポジティブにとらえていきたいと思います。明日は天候がどうなるか分かりませんが、2台ともいいレースをしたいですし、中盤のポジションからのスタートなのでアクシデントなく無事に終えられることも大事だと思っています。」
#64 山本尚貴選手コメント
「マシンに対する手ごたえはあったので、僅差でQ1を突破できなかったことは非常に悔しいです。フリー走行では持ち込みのセットの感触が良く、そこから煮詰めていって結果的に5番手タイムで終えられました。予選に向けてもそこから調整していけばトップグループに入れると思っていたのですが、残念です。14番手と後方からのスタートで、明日は雨予報。視界もないのでなかなか前に出るのは難しいかと思いますが、何とか1つでも上でゴールできるよう頑張ります。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「走り出しからマシンの手ごたえはありました。公式練習では最後に少しミスがあったのでリザルトとしては中盤ぐらいでしたが、マシンのポテンシャルは感じていたのでそのベースで予選に臨みました。走っている感触としてもタイムとしても通過はできるだろうと感じていたものの、周りも上げ幅が大きくQ2に進むことができませんでした。明日はおそらく雨のレースになるので、まずは生き残ることをしっかりと考えながら走っていこうと思っています。その結果どのポジションにいられるかが重要で、今回は後半戦に向けてポイントを獲らなければならない1戦だと考えているので、しっかりと組み立てていきたいと思います。」
日付:2024年6月23日(日)
天候:雨
決勝結果:
#64 山本尚貴:出走せず
#65 佐藤蓮:11位
観客動員数 : 9,300人
雨量が多く難しいコンディションの中、山本がクラッシュにより出走取り止め。
スタート後もアクシデントと天候不良で、赤旗中断のまま終了となる。
予報通り、朝から雨が降り続いたこの日のスポーツランドSUGO。フリー走行は開始5分で赤旗終了となってしまうほどで、雨量が多くコースの視界も悪いコンディションが続く。フリー走行が早々に切り上げられたため、決勝レース前のウォームアップ走行が通常の8分から20分に延長される措置が取られた。そのウォームアップ走行が雨の中スタートしたが、山本が最終コーナーでクラッシュ。山本はマシンの損傷が激しく、レース出走を取りやめることになった。このクラッシュによるクラッシュバリアの修復に時間を要し、予定より大幅に遅れて15時35分にセーフティカー先導で決勝レースはスタートを切る。
13番手スタートの佐藤は5周のセーフティカーラン後にセーフティカーが戻ったタイミングで実質のスタートが切られたが、すぐに1台が最終コーナーでクラッシュをし、再びセーフティカーが導入される。佐藤は1つポジションアップし、12番手でセーフティカーランを続ける。13周目に再びセーフティカーが退去し、再スタートしたがまたしても最終コーナーでクラッシュ車両が発生し、今度は赤旗となる。ガードレールの破損が大きく、コンディションもドライバーの安全を確保できないと判断され、この赤旗をもってレースは終了することになった。佐藤は11位でレースを終えた。
総監督 中嶋 悟コメント
「雨の難しいコンディションで、最終的には12周で終了という残念なレースになりました。山本はレース前のウォームアップ走行でクラッシュしてしまい、出走することができませんでした。佐藤はコンディションが悪い中、ポジションを上げましたが、ポイント獲得までは届かず…。次戦までにテストもあるので、しっかりと立て直して上位争いができるよう頑張ります。雨の中、たくさんのご声援をありがとうございました。」
監督 伊沢 拓也コメント
「非常に残念な終わり方になってしまいました。僕たちのチームとしては、予選から含めて反省すべきところはたくさんあると思います。最後の詰めが甘かったかもしれません。次のレースの前には富士でテストがあるので、ここでしっかりと仕切りなおして、レースでいい結果を出せるように頑張ります。みんなプロなので、ここでの切り替えがすごく大事だと思っています。」
#64 山本尚貴選手コメント
「SUGOでのSF23と新しいウエットタイヤのデータがない中で、過去のデータを参考にベースのセットアップを決めて朝のフリー走行で確認したかったのですが、残念ながら悪天候で走行ができませんでした。ただ、走り出した感触としてはそこまで悪くなさそうだったので、決勝直前のウォームアップでペースを上げ始めたところでリアが流れてクラッシュしてしまいました。決勝前にクルマを壊してレースを戦わずとして終わってしまったことでチームとスポンサーの皆さんにただただ申し訳ない気持ちです。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「レーシングスピードで走れる状況が朝からほとんどありませんでしたが、考えていたセットアップでは全くタイヤが発動せず、非常に苦しかったです。なんとか発動させられるようにグリッド上でもいろいろとセットアップの調整をしましたが、多少は改善したものの劇的な変化はなく終わってしまいました。リスタート時は本当に前が見えない中、周りとの信頼関係で走っているような状況で、小林可夢偉選手がOTS(オーバーテイクシステム)を使って抜きに来たところを自分もOTSを使って守りに行ったら、結果的に阪口晴南選手を抜く形になりました。自分でもどこにいるか分からないような状況だったので、とにかくマージンを持って、周りに当たらないようにということを考えていました。次戦の富士大会の前にテストがありますが、この時期にテストがあるのはすごく大きいです。正直に言えば、ここまでのコンセプトでは開幕戦しか戦えていません。コンセプトをがらりと変えて、上位獲得を目指したいと思います。」
※次戦は7月20日・21日に富士スピードウェイで行なわれます。