Report レースリポート
第6戦 富士スピードウェイ
会場:富士スピードウェイ
日付:2023年7月15日(土)
天候:曇
予選結果:
#64 山本尚貴:6位
#65 佐藤蓮:4位
観客動員数 : 12,700人
公式テストでの好調の流れに乗り、2台共にQ2進出。
今シーズン最高位グリッドから決勝レースに臨む。
SUPER FORMULAは後半戦に突入、この大会を入れて残りレースは4戦となる。前戦菅生大会では予選から下位に沈み、決勝レースでも苦しい展開を強いられてノーポイントに終わったTCS NAKAJIMA RACINGの2台は、ここまでの課題を洗い出して後半戦での巻き返しを誓う。先月、富士スピードウェイで行なわれた公式テストでも2台は早速好調をアピールし、その流れに乗ってこの大会に臨む。
曇り空で比較的過ごしやすい気候となった予選日。公式予選Q1で、まずはAグループで山本尚貴がアタックを行ない3番手タイムでQ1を突破する。続くBグループでも佐藤が4番手タイムとなり、今シーズン初めて2台揃ってQ2進出を決める。Q2では、12台中11台が1秒以内にひしめく大接戦となったが、山本は6番手、佐藤は4番手でそれぞれ今シーズン最高位グリッドから決勝レースに臨むことになった。
総監督 中嶋 悟コメント
「久々にいい予選ができたのではないかと思います。十分に戦える範囲にやっと辿り着いたので、明日はこのポジションをいかして上位フィニッシュできるように頑張りたいと思います。」
監督 伊沢 拓也コメント
「今シーズン一番の予選だったと思います。今年はなかなかうまく行かないレースが続き、先日のSUGO大会は予選がとても良くなかったのですが、それが僕たちを変えるきっかけになりました。そこから挽回するためにいろいろなトライをしたことが、まずは先日の合同テストでいい結果として表れ、さらに今回の予選で向上することができました。中嶋総監督からも「予選は最低限、2台そろってトップ6に入ること」と言われていたので、それをクリアできて良かったです。テストから予選といい流れになっていることもポジティブなことで、この流れをキープできるよう、まずは明日のレースをいい位置で終え、さらに上を目指していけるよう頑張っていきます。」
#64 山本尚貴選手コメント
「事前のテストで調子が良かったので、それをベースに今日のコンディションに合わせたクルマを持ち込みました。フリー走行ではそこからきっちりと合わせこんでいくことに時間を使いましたが、タイミングが悪くてちゃんとしたアタックでクルマを確認できなかったので、欲を言えばその確認がしっかりできていればという気持ちもあります。とはいえ、大きなミスがなければ上位に行ける自信はありました。結果として久々にQ2に進むことができて、チームとしても2台揃ってトップ6に入ることができたので、いい予選になったと思います。明日は久々に上位からスタートできますし、明日のコンディションにしっかりと合わせ込めれば、十分に勝機のある位置からレースをスタートできるのが楽しみです。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「フリー走行の結果から言えば、トップ3には入っていたいという思いで予選に臨みました。実際にはポールシッターからは少し離されてしまいましたが、4番手というのは悪い位置ではないと考えています。自分としては1段階上に上がることができて、ポジティブな予選になりました。この位置からであれば戦略の幅も広がると思うので、明日の決勝はかなりチャンスがあると思っています。明日のフリー走行でロングランのセットアップを煮詰めて、優勝を目指して頑張ります。」
日付:2023年7月16日(日)
天候:曇
決勝結果:
#64 山本尚貴:7位
#65 佐藤蓮:5位
観客動員数 : 20,500人
ドライバー・チーム共にパフォーマンスを出し切り、上位での戦いを展開。
2台揃ってポイント獲得!
決勝日も曇り空で気温は25度ながら湿度は高く、蒸し暑い1日となった。41周回で争われる第6戦の決勝レースは14時30分にスタート。6番グリッドスタートの山本はスタートを決めて3つポジションアップし3番手で、4番グリッドからの佐藤はそのままの準備でオープニングラップを終える。幸先のいいスタートを切った2台は、8周目に順位を入れ替え、ピットストップのウィンドウが開く10周目を迎えることに。このタイミングで3番手を走っていた佐藤はピットイン、タイヤ交換を終えてコースに戻る。同じタイミングで数台ピットに入ったため、前後関係は大きく変わらず佐藤は14周目には10番手を走行、その後も速いペースで周回を重ねて約半分の20周を過ぎると7番手まで順位を上げ、さらに30周を迎える頃には4番手に。タイヤ交換を遅らせた後続のライバルたちが凄まじい追い上げを見せ、佐藤はポジションを守ってチェッカーを受けられると思われたが、最後に1台にパスされ5位フィニッシュとなった。
一方の山本はピットインを遅らせる作戦で、前を走るマシンが続々とピットインをしたため、途中から一番前のポジションで周回を続け、24周目にピットへ。10番手あたりでコースに戻り、懸命に周回をしていく。ペースが思うように上がらない中だったが、バトルを展開していき41周を走り切り7位でチェッカーを受けた。
総監督 中嶋 悟コメント
「久しぶりにレースをした!という感じです。みんな頑張ってくれました。レース中のペースで少し負けているところがありましたが、2台ともポイントを獲ることができてよかったと思います。残り少ないレース数ですが、さらに上位を狙って頑張っていきます。たくさんのご声援をありがとうございました。」
監督 伊沢 拓也コメント
「2台揃って入賞することができました。表彰台に乗れなかったことは残念でしたが、ドライバーもチームもパフォーマンスは出し切れたと思います。内容としては今年一番のレースができましたが、それと同時に、ライバルに追いつくためには大きな差があることも痛感しました。次戦はさらに上を目指して戦っていきます。」
#64 山本尚貴選手コメント
「スタートが上手く決まってポジションを上げることができたので、いいレースができると思っていたのですが、序盤を過ぎてからはペースを上げられなくなってしまいました。戦略としては、ピットインのタイミングを引っ張る作戦だったのですが、予想通りの展開で、自分のペースで走る時間を確保できました。戦略的には願ってもいない展開で、後はペースが良ければ最高のシナリオだったのですが、そこが足りず残念でした。ただ、ここ数戦はチームも僕もうまくいかないレースが続いていましたが、今日はそれがうまくいって、2台揃って上位で戦うことができたことは大きな収穫だったと思います。上位で常に走り続けることができれば次につながっていくと思います。今は掴みかけているところだと思うので、あとは掴み切れるように、チーム全体で組み立てていきたいと思います。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「スタート自体はあまりうまくいかなかったのですが、ポジションキープはできたので表彰台を狙える雰囲気はありました。ミニマムの周回数でアンダーカットする作戦でしたが、前の2台も同じような作戦だったので、同じ戦略の中で戦うことになったのですが、先に自分のタイヤが苦しくなってしまったのでそこの原因を見つけなければならないと思います。終盤、平川選手が後ろに近づいてきているのはミラーにも映っていましたし情報も入っていました。何とか持ちこたえられるだろうと考えていましたが、向こうのペースが速くて、かつオーバーテイクシステムも使われて、防ぎようがありませんでした。でも今日できる精一杯のことはできたと思います。」
※次戦は8月19日・20日にモビリティリゾートもてぎで行なわれます。