Report レースリポート
第2戦 富士スピードウェイ
会場:富士スピードウェイ
日付:2023年4月9日(日)
天候:晴
予選結果:
#64 山本尚貴:9位
#65 佐藤蓮:14位
観客動員数 : 14,400人
前日の開幕戦に続き、晴天のドライコンディションで予選スタート。
晴天に恵まれ、第1戦に続いてドライコンディションで予選がスタート。この日の公式予選は予定通りノックアウト方式で行なわれた。
まずはQ1のAグループ出走の佐藤蓮がアタックを行なう。ミスのないアタックだったが、タイムは1分23秒129でポジションは7番手、ここでノックアウトとなった。続いてBグループで出走した山本尚貴は1分22秒586で6番手となりQ2進出を果たす。Q2ではQ1のタイムを縮めるアタックを見せた山本だったがポジションは9番手となった。
決勝結果:
#64 山本尚貴:15位
#65 佐藤蓮:9位
スタートで出遅れるも、佐藤が怒涛の追い上げでポイント圏内まで巻き返す。
山本も粘り強い走りを見せ、次戦の鈴鹿へ期待をつなぐ。
第1戦と同じ41周回の決勝レースがスタート。9番スタートの山本はスタートで1つポジションを下げたがペースは悪くなく、順調に周回を重ねていく。一方の14番スタートの佐藤はエンジンストールしてしまい出遅れるが、着実に順位を上げながら周回していく。8周目にコース上でアクシデントが発生したことでセーフティーカーが導入される。そのままタイヤ交換が可能となる10周を終え、1台を除く21台が一斉にピットインという事態に。TCS NAKAJIMA RACINGの2台もこのタイミングで立て続けにピットに入ったが、台数が多くピットロードが混雑したことでポジションを落としてしまう。13周目にリスタートとなり、この時点で山本は13番手、佐藤は18番手。ここから怒涛の追い上げとなった佐藤は25周目には15番手、30周を過ぎた頃には12番手に。最後までラップペースも良く、佐藤は10位でチェッカー、ペナルティを受けたマシンがあり最終結果は9位となった。
一方の山本はペースが上がらず苦しいレース展開に。それでもなんとかポジションを奪われても奪い返す気持ちで粘り強く走り15位フィニッシュとなった。
総監督 中嶋 悟コメント
「佐藤はスタートでほぼストールしてしまい出遅れてしまいましたが、素晴らしい追い上げで、セーフティーカーやタイヤ交換のタイミングで損した部分もあったにもかかわらず、ポイントゲットとなりました。レース中のラップタイムが安定して速かったことがすべてだと思います。山本については、マシンの不具合もあったのか辛いレースとなってしまいましたが、2台とも鈴鹿に向けて期待が持てるレースだったと思います。開幕からたくさんの方々にご声援をいただき、ありがとうございました。引き続きチーム一丸となって頑張っていきますので、次戦の鈴鹿大会もよろしくお願い致します。」
監督 伊沢 拓也コメント
「佐藤選手はスタートでつまずいてしまい、またセーフティーカーも有利には働きませんでした。ペースは他と比べても非常に速く、ポイント圏内まで順位を取り戻せたのは素晴らしいレースだったと思います。予選でパフォーマンスをうまく出せず、それがレースまで尾を引いてしまいました。上手くポイントを獲れてよかったという思いと、すべてがうまくいけばもっと上のポジションに行けたという悔しい思いと、半々というところです。山本選手は佐藤選手と違うセッティングで決勝レースを走りましたが、ペースがあまり良くありませんでした。昨日は山本選手の方がいいレースで、今日は逆転したような形になりましたが、チームとして開幕大会の2戦でポイントが獲得できたのは良かったと思います。次の鈴鹿大会でも速さを出せるよう、開幕前のテストと今回のデータをうまく活用して、今回以上の結果を出せるように頑張ります。」
#64 山本尚貴選手コメント
「予選でのクルマのバランスは良かったですが、グリップレベルがあまり高くなかったと感じています。Q2には進むことができましたが結果としては10番手タイムでしたし、もう少しレベルアップが必要だと感じています。決勝は、スタートの加速はすごく良かったものの、前をふさがれてブレーキを踏まなければならない状況で、位置取りが悪かったです。ペースも悪く、決勝は厳しい内容でした。次戦の鈴鹿はテストで調子が良かったサーキット、同じようにはならないと思いますが、あの好調さを信じていきたいと思います。」
#65 佐藤蓮選手コメント
「スタートで出遅れてしまって最後尾になってしまいました。それはすぐに取り返しましたが、ピット作業でロスがあり、またほとんど最後尾に下がってしまいました。タイヤは周囲と同じ条件で終始ペースが良かったですし、最終的に9位で終えることができたので、クルマとしてはトップと遜色ないものが作れてポジティブな反面、スタートやピット作業などまだまだ課題は多いと感じました。それを見つめ直すことができれば、表彰台、優勝も見えてくると思うので、鈴鹿ではそれを改善できればと思います。」
※次戦は4月22日・23日に鈴鹿サーキットで行なわれます。