Report レースリポート
第7戦 モビリティリゾートもてぎ
会場:モビリティリゾートもてぎ
日付:2022年8月20日(土)
天候:雨
予選結果:
#64 山本尚貴:PP
#65 大湯都史樹:3位
観客動員数 : 2,800人
1大会2レース開催の週末。山本がポールポジションを獲得し、幸先の良いスタートを切る。
今シーズン2回目の1大会2レースの週末で、土曜に第7戦、日曜に第8戦が行なわれる。TCS NAKAJIMA RACINGの2台は前戦でようやく揃ってポイントを獲得することができたものの、課題が多いレースが続いていて、この2レースを攻略して少しでも多くのポイントを持ち帰りたいところ。
雲が広がっていたが蒸し暑い天候となった第7戦の土曜日。予選は予定の15分遅れでスタートする。Q1のAグループ出走の大湯都史樹は2番手で、続くBグループ出走の山本尚貴は6番手でQ2へ揃って駒を進める。
12台で争われるQ2では開始後すぐにコースインをして、それぞれアタックを行なう。大湯は1分30秒801をマークし3番手、山本は1分30秒423でポールポジションを獲得し、山本にとっては約2年ぶり、チームにとっては2019年の最終戦ぶりの嬉しい今シーズンの初ポールポジションとなった。
決勝結果:
#64 山本尚貴:優勝
#65 大湯都史樹:リタイア
レース直前に雨が降り出す難しいコンディションの中、山本がしっかりと走り切り、
ポールトゥウィンを達成!TCS NAKAJIMA RACING 2年ぶりの優勝を飾る。
予選が終了してから数時間で決勝レースのスタート時刻を迎える。午後になってから雲が分厚くなり、スタート進行中に大粒の雨が降り出したことで、路面は一気にウエットコンディションに。セーフティーカースタートに変更となり、セーフティーが先導して3周を終えたタイミングで、いよいよスタートを切る。3番手スタートの大湯は、安定した走りでポジションを守りながら周回を続けていたが、15周目にシフトトラブルでスロー走行となり後退、一時は回復したかと思いきやトラブルが再発しマシンをピットに戻すことになり、速さを見せていただけに悔しいリタイアとなった。
一方のポールポジションスタートの山本は前にマシンがいない優位性を活かし、ペースをコントロールしながら周回を重ねていく。徐々に雨量が増えて難しいコンディションの中を、山本は懸命にマシンをコントロールして、しっかりと走り切りポールトゥウィンを達成。TCS NAKAJIMA RACINGにとっては2020年の大湯の優勝以来2年ぶりの優勝となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「嬉しいの一言に尽きます。本当によかったです。明日も気を抜かず頑張りたいと思います。たくさんのご声援をありがとうございました。」
#64 山本尚貴選手コメント
「本当に、嬉しいの一言です。レースが始まる直前に雨が降ってきたので、みんな完全なウエットセットにはできていなかったと思うのですが、僕も一緒で、絶対的なアドバンテージはない中、まずは失敗しないことを心掛けました。相手がいつペースアップしてもいいようなタイヤマネージメントはしていましたが、正直あまり余力はありませんでした。でも、鈴鹿でのウエットコンディションのレースで、「最後の1周まで勝負は分からない」ということを分かっていたので、とにかくできるだけのことをしました。上手くいかないレースが続いていた中、終わってみれば風向きも良く、こうやって勝つこともできるのだと、改めて不思議な思いを感じました。諦めずに頑張り続けて本当に良かったですし、そういった環境を常に用意し続けてくれたチームの皆さん、応援してくれるすべての方に感謝します。この週末はこれで終わりではなく、明日もあるので引き続き頑張ります。」
#65 大湯都史樹選手コメント
「3番手走行中、ギアトラブルが起きてしまいました。いろいろ自分でもコース上で調整したものの、やはりそれは応急処置でしかなかったので、ピットに戻って調べてもらったところ、電気系のトラブルだったので、パーツ交換でもう一度走れるようになりました。順位は下がりましたが、残りのレースのことも考えると、ここでいろいろ試してみようと走っていましたが、今日はマシンがコントロール下になく、終盤はタイヤも消耗してきて、さらにコントロール不可になってしまいました。金曜日の練習走行は良かったので今日も期待していただけに、残念です。予選もチームとしては良かったですが、僕個人としてはとても悔しかったです。「速さ」にこだわっているので、明日はまずはポールポジションを獲りたいです。」
※次戦は8月21日にモビリティリゾートもてぎで行なわれます。