Report レースリポート
第3戦 鈴鹿サーキット
会場:鈴鹿サーキット
日付:2022年4月23日(土)
天候:曇
予選結果:
#64 山本尚貴:10位
#65 大湯都史樹:14位
観客動員数 : 6,000人
山本が今シーズン初のQ1通過で10番手、大湯は14番手からのスタート
2レース制の富士大会を終え、2週間のインターバルを経て迎えた第3戦鈴鹿大会。この大会は通常の1レース制で土曜に公式予選、日曜に決勝というスケジュールになる。TCS NAKAJIMA RACINGの2台はこの2戦は苦戦を強いられたが、この鈴鹿で流れを変えたいところ。
曇り空となった予選日。公式予選Q1、まずはAグループ出走で山本尚貴がアタック。トップと僅差のタイムで4番手となり、Q2へ進出を決める。一方、Bグループ出走の大湯都史樹は7番手タイムで惜しくもQ1敗退となる。
両グループの上位6台で争われるQ2。山本はQ1のタイムを更新するアタックタイムだったが、ポジションは10番手となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「山本は今シーズン初のQ1通過で一歩前進を感じましたが、まだまだ上位との差はあるので、もっと詰めていかなければなりません。大湯については、Q1敗退となりペースが掴めていない雰囲気でした。明日の決勝に向けてしっかりと準備を進めて、2台揃っていいレースができるようにしたいですね。」
#64 山本尚貴選手コメント
「走り始めは思っていたような感じではなくバランスも良くなかったのですが、少しずつ方向性が見えて、うまく組み立ててQ1に臨んだところ、かなりクルマとしては良くなり4番手でQ2に進むことができました。そのQ2は、もっとその方向性で追い込めばタイムをさらに削れたと思いますが、それでうまくいくのか確信が持てず、結果論で言えば少し追い込み方が不十分だったと思います。ただ今日の流れで得たものは今後のヒントにはなると思います。開幕大会と比べると状況は良くなりました。いいヒントも悪いヒントも収集して、積み重ねができるようなサイクルに入りかけていると感じています。明日の決勝は雨の予報です。雨だと前のほうにいると動きづらい部分もあると思うので、真ん中あたりのスタート位置を味方につけて、うまく上のポジションを狙っていきたいと思います。」
#65 大湯都史樹選手コメント
「今回はレースウィークに入ってからなかなかいい調子で走れず、予選もうまくまとめることができませんでした。問題点を見つけて、それを改善するというところまで持っていくことができなかったことが大きいです。切り替えて明日の決勝に臨みます。雨がどれだけどういう形で降るかわからないですが、コンディションに合わせて走れるようにしたいです。僕自身、雨は得意なので、決勝で自分の力を出し切って、リカバリーしていきたいと思っています。」
日付:2022年4月24日(日)
天候:雨/曇り
決勝結果:
#64 山本尚貴:9位
#65 大湯都史樹:13位
観客動員数 : 10,000人
厳しいウエットコンディションの中、山本が今シーズン初ポイントを獲得
朝から生憎の雨となった決勝日。午前中に行なわれたフリー走行もウエットコンディションで行なわれ、決勝を含めて終始雨が降る1日となった。
決勝レースは、ウエット宣言が出され、全車ウエットタイヤを装着してスタート。10番グリッドからスタートした山本は3つポジションを落としたが、14番グリッドからスタートした大湯は6つポジションを上げてコントロールラインに戻ってくる。雨が強めに降り続いたこともあり、厳しいコンディションが続く中、各車が懸命に周回を重ねていく。山本はその後も1つポジションを落としたが、10周を過ぎる頃から徐々に挽回していき、半分が終わる頃には10番手まで挽回する。タイヤ交換の義務がないながらも、各所で順位変動が起こる激しいバトルが展開され、山本も後続をしのぎながら前とのバトルを繰り広げて9位でチェッカーを受けた。
一方の8番手を走る大湯は思うように走れない中、ポジションを守って周回していく。12周目に数台タイヤ交換のためにピットインをしたため、大湯は1つポジションをあげ7番手に。しかし、中盤頃からマシンバランスに苦しめられペースが上がらず、少しずつポジションを落としたが、懸命に周回し13位フィニッシュとなった。
総監督 中嶋 悟コメント
「雨で厳しいコンディションの中、マシンのバランスがうまくとれず辛いレースとなってしまいました。それでも山本は9位でポイントが獲れるところにいましたが、大湯はスタートこそよかったものの途中から苦戦を強いられました。今シーズンの初ポイントを弾みにして、次戦ではもっと上を目指していきたいと思います。雨の中、たくさんのご声援をありがとうございました。」
#64 山本尚貴選手コメント
「スタート自体は良かったのですが、富士大会と同様に行き場がなくなってしまって、もったいなかったです。序盤はペースを上げるのが難しくて辛かったですが、途中、一瞬ですがものすごく良くなりました。そのあとはまた戻ってしまって、あとは防戦一方だったかなと思います。でも、久々にレースができたなという感触を得ました。クルマの理解度はかなり高まったので、9位という結果ですが、9位以上の収穫があったと思います。ここから踏み外さないようにチームとやっていければ、次戦以降もいいレースができそうだという手ごたえは感じられました。ただ実際に走って結果を残さないと意味がないので、チームと協力して次もいいレースをしたいです。」
#65 大湯都史樹選手コメント
「やれることはやり切りましたが、そもそものパフォーマンスが望んでいるところにまで届いていませんでした。周りに対して1周1秒以上ペースが悪いという中でも、なんとかポジションを守ろうとする姿勢を見せられたことは良かったですが、しのぎ切れなかったことはとても残念です。昨日の夜、ちょっと解決に向けたものが見つけられたかなと思ったのですが、今日走ってみたらそういう問題でもなかったようです。コンディションが予選日と決勝日で全く違っていたので一概には言えないと思いますが、予選も含めてパフォーマンスを出せないことが続いているので、何とか改善したいです。」
※次戦は5月21日・22日にオートポリスで行なわれます。