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Report レースリポート

2021 SUPER FORMULA RACE REPORT

第7戦 鈴鹿サーキット第7戦 鈴鹿サーキット

予選
会場:鈴鹿サーキット
日付:2021年10月30日(土)
天候:晴
予選結果:
 #1 山本尚貴:16位
 #64 大湯都史樹:2位
観客動員数 : 6,000人

SUPER FORMULA 2021最終戦。大湯がシーズン2度目のフロントロー獲得!

いよいよ最終戦を迎えた2021シーズンのSUPER FORMULA。前戦でドライバーチャンピオンは決まったものの、TCS NAKAJIMA RACINGの2台は1年の集大成となるいいレースで今シーズンを締めくくりたい。

快晴に恵まれた予選日の鈴鹿サーキット。午前中に1時間半にわたるフリー走行を終え、13時50分に公式予選Q1がスタートする。Aグループ出走の山本尚貴はフリー走行時よりタイムを上げたものの8番手タイムとなりノックアウトされる。Bグループ出走の大湯都史樹は1分37秒513のトップタイムで通過後、Q2でもトップタイムをマークしQ3へ進出を決める。そのQ3では惜しくも2番手タイムとなったが、大湯は今シーズン2度目のフロントロー獲得となった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「大湯はほんの少しの差でポールポジションを逃しましたが、いい予選だったと思います。山本のほうは原因がはっきりしませんが、明日は泣いても笑っても今シーズン最後のレースになるので、強いレースを見せてほしいと思っています。」


#1 山本尚貴選手コメント#1 山本尚貴選手コメント

「鈴鹿に向けていろいろなことを話し合い、アイデアを出し合って今大会に臨みましたが、手ごたえはあまり大きく変わりませんでした。ここまで悩んだシーズンはないのではと思うぐらい悩み通したシーズンで、常に強い前向きな気持ちを持ち続けるのは、正直に言えばきついですが、僕以上にエンジニアやメカニックの皆さんも同じことを感じていると思います。今はみんなで悩みもがいている状況です。明日は後方からのスタートで厳しい状況に変わりはありませんが、最後まで諦めないで走りたいと思っています。」


#64 大湯都史樹選手コメント#64 大湯都史樹選手コメント

「Q1、Q2と手ごたえを感じる中で、Q3ではポールポジションを獲れる自信があったのですが、周りがタイムを上げてくる中、僕のマシンはグリップが下がってしまった感じでした。ミスをしたわけでも、特別何かがあったわけではないので、なぜなんだろう?という思いです。ここまで毎戦Q3への進出はできているものの、まだポールポジションを獲れていません。今回こそはと思っていたので、とても残念です。決勝では何が起きるか分かりませんし、逆転のチャンスもあると思います。ピット戦略も勝負が分かれるところですし、うまくやっていい戦いをしたいです。」




決勝
日付:2021年10月31日(日)
天候:雨/曇
決勝結果:
 #1 山本尚貴:9位
 #64 大湯都史樹:11位
観客動員数 : 10,500人

山本は着実にポジションを上げ、第3戦以来のポイント獲得。
大湯は11位フィニッシュでシーズンを締めくくる。


午前中のフリー走行は雨で、ウエットコンディションでの走行となったが、その後天候は改善し青空の下、スタート進行が始まる。予定通り14時にフォーメーションラップが始まり30周のレースがスタートを切る。まずは2番グリッドからスタートした大湯はポジションキープで1周目を終えた直後に3番手のマシンと2位争いが過熱し、コースアウトしながら8番手までポジションを落とす。トップのマシンにスタート違反があったためピットスルーペナルティが課せられたので、1つポジションを戻して7番手。そのままのポジションで10周を終えたところでピットインを行なう。その際、ピット作業が手間取った影響でポジションを大きく下げてしまう。それでも大湯は挽回しようと懸命の走りで、30周の半分を終える15周を過ぎると12番手、20周を終えると10番手に順位を上げる力走を見せる。

一方の16番グリッドの山本はオープニングラップで1つポジションを上げ15番手に。そこから着実に前を捕らえていき、ピットインを行なうまでにさらに3つポジションを上げる。ピット作業後は14番手から引き続き速いペースで前を追いかけていき、20周を迎える頃には11番手で前を走る大湯に追いつく。数周後には大湯を捕らえて順位を入れ替え、10位でチェッカーを受けたが、レース後に9番手のマシンにタイムペナルティが加算されたことで9位となり、山本は第3戦以来のポイント獲得となった。パスされた大湯はそのポジションを守り、11位フィニッシュし、2台はそれぞれ1年を締めくくった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「大湯は頑張った結果の順位でしたが、ピット作業のミスもあり申し訳なかったと思っています。山本はあのポジションから久しぶりのポイント獲得で1年を締めくくりました。今シーズンは想像していたよりかなり苦しいシーズンとなってしまいましたが、来シーズンに向けて今年良くなかったところを改善していけるよう早い段階からしっかりと準備をしていきたいと思います。今シーズンもたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。」


#1 山本尚貴選手コメント#1 山本尚貴選手コメント

「シーズン最終戦で、現状の力は出し切れたかなと感じられるレースができました。今シーズンは、一言でいえば「こんなはずではないシーズン」で、それは僕だけでなく、期待をして僕を迎え入れてくれたチームの皆もそう感じていると思うし、その期待に応えられなかったシーズンでした。ただ最後に、悩んでいることに対して手掛かりになるようなきっかけを見つけることもできました。このままで終わるわけにはいかない、またNo.1のゼッケンをつけたいという思いもまだまだあります。もし来シーズン、同じ体制でチャンスをもらえたら、みんなで強くなって戦っていきたいです。今シーズン、たくさんの温かい応援をありがとうございました。」


#64 大湯都史樹選手コメント#64 大湯都史樹選手コメント

「上位で走っている時間は短かったので、ファンの皆さんにワクワクするような場面をお届けできたかは分かりませんが、僕自身、全力を尽くせた、自分のやるべきことはできたレースだったと感じています。シーズンを通して考えても、これまでは限界を超え過ぎてしまったり、逆に力を全く出し切れなかったり、うまくいかない時がありましたが、今年は自分自身のやるべきことはできたと感じているし、確実なステップを踏めたシーズンだったと思っています。ただ、ちょっと流れをつかめずに終わってしまったのは残念ですし、ポールポジションを獲れなかったのも悔しいシーズンになりました。来年はさらに成長して、いいシーズンを送れるように頑張ります。最終戦まで多くの応援をありがとうございました。」


※TCS NAKAJIMA RACINGへのたくさんのご声援をありがとうございました。



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