Report レースリポート
第6戦 岡山国際サーキット
会場:岡山国際サーキット
日付:2019年9月28日(土)
天候:曇/晴
予選結果:
#64 アレックス・パロウ:8位
#65 牧野任祐:7位
観客動員数 : 6,700人
2台揃ってQ3進出。決勝に向けて期待が高まる。
残り2レースとなった今シーズンのSUPER FORMULA。TCS NAKAJIMA RACINGは、前戦から1ヶ月以上のインターバルを挟み、岡山国際サーキットで開催される第6戦に臨む。64号車アレックス・パロウは2戦連続でポールポジションを獲得して波に乗るなか、まずはこの大会での予選ポジションに注目が集まる。開幕戦で劇的なポールポジションを獲得した65号車牧野任祐も結果にこそ恵まれていないものの、終始速さを見せており、この大会では2台揃っての上位フィニッシュに期待が高まる。
天気予報は外れたかたちで晴天の下、ドライコンディションで行なわれた公式予選。気温30℃、路面温度34℃と夏が戻ってきたような気候の中、まずQ1は、それぞれアレックス・パロウは4番手、牧野任祐は6番手でQ2へ進出を決めた。続くQ2では、パロウは8番手、牧野は6番手で通過して、いよいよQ3へ。そのQ3ではそれぞれ1アタックを行ない、パロウは8番手、牧野は7番手という結果となった。
総監督 中嶋 悟コメント
「2台揃ってQ3に出走できたのはよかったと思います。特にミスはありませんでしたが、ライバルたちのタイムには及びませんでした。あとは本番のプランをしっかりと立てて、レースに臨みたいと思います」
#64 アレックス・パロウ選手コメント
「I had a really good feeling in Qualifying, but for some reasons I was in P8. Good thing is that we went to Q3 and we are in front of the top 2 in the championship. If it rains tomorrow, we will have a good chance, so we will fight for the victory.」
「予選では本当に良いフィーリングだったのですが、いくつかの理由で8番手になりました。良かったことは、Q3に進出しましたし、選手権のトップ2台の前のグリッド順位になったことです。明日、雨が降ればかなりチャンスがあるので、勝利に向けて頑張ります」
#65 牧野任祐選手コメント
「朝のフリー走行でソフトタイヤの感触が良く、予選に向けての唯一の不安はミディアムタイヤを使用していなかったことですが、Q1でミディアムで辛うじて次に進出でき、Q2、Q3は自分としては、感触は悪くなかったのですが、周りが速かったです。今出来る最大限の結果なので、明日はまた頑張ります」
日付:2019年9月29日(日)
天候:晴/曇
決勝結果:
#64 アレックス・パロウ:4位
#65 牧野任祐:17位
観客動員数 : 11,000人
パロウが粘りの4位フィニッシュ! 最終戦でチャンピオンを目指す。
決勝日も晴天に恵まれ、気温も30℃を超えて汗ばむ陽気となった。朝のフリー走行ではパロウは2番手、牧野は5番手タイムとなり、順調に確認作業を行ない、いよいよ68周の決勝レースを迎える。今回の決勝レースは10周を終えるまではタイヤ交換義務のカウントはしないというルールが追加されたことで、作戦が分かれることが予想される。
まずは8番グリッドからスタートを切ったパロウはミディアムタイヤを装着してスタートし、オープニングラップでソフトタイヤ装着のマシンにパスされ12番手に。その後7周目にコースオフをしたマシンがありセーフティーカーが導入される。10周を待つかたちで10周目の牧野に続いてピットインを行ない、ソフトタイヤに交換。11番手で周回を続けていく。半分の34周が終わる頃、前を走る1台にアクシデントが発生し、1つポジションを上げ10番手に。その後は少しずつ順位を上げながらも膠着状態が続いたが、50周を迎える頃には時間レースになることが告げられたこともあり、ピットインをしていない上位のマシンが続々とピットインを行なったことで一気に4番手まで浮上しチェッカー、5ポイントを獲得した。
一方の7番手スタートの牧野もミディアムタイヤでスタート、同じくオープニングラップで10番手まで順位を落とす。こちらも10周を待ってセーフティーカー中の10周目にピットイン、ソフトタイヤに交換してピットアウトしていくが、その際にピットレーンで他車との接触がありタイヤに損傷を負ってしまう。再びピットインを行なってタイヤを交換し、コースに戻った牧野はトップと遜色ないペースで周回していくが、アンセーフリリースによるピットスルーペナルティを課せられ、18番手までポジションを下げる。ペースはいいものの、前を抜くことはできず、17位フィニッシュとなった。
総監督 中嶋 悟コメント
「まず牧野はレースペースが良かったにもかかわらず、ピットを離れる際のタイミングが悪く他車と接触してしまったことでタイヤを傷め、すべてが狂ってしまいました。トップと遜色ないペースで走っていただけに非常に残念です。パロウについては、同時2台ピットになり、後ろだったためドロップしてしまったことが痛かったですが、できるだけのポイントは獲得できたので、次に繋げられればと思います。とにかく次戦が今シーズン最後のレースとなるので、この1年の集大成を見せるレースをしていい締めくくりをしたいです。今回もたくさんのご声援をありがとうございました」
#64 アレックス・パロウ選手コメント
「It was a difficult weekend. We had a really strong car, and the only problem we had was not to be able to overtake, because it is really difficult to follow cars and lose so much downforce at Okayama. I am happy to finish P4, which got us closer to championship points, and if we win SUZUKA, we can win the championship, so we will try to work hard to get the championship.」
「難しい週末でした。とても強いマシンでしたが、唯一の問題は追い越しが出来なかったことです。岡山では前のマシンについていくのが難しくてダウンフォースを失ってしまうからです。4位でフィニッシュできて嬉しいです。選手権のポイントが近づいたし、鈴鹿で勝つことができればチャンピオンを獲ることができるからです。とにかく、チャンピオンを目指して頑張ります」
#65 牧野任祐選手コメント
「ミディアムタイヤのスタートで前半は厳しかったのですが、セーフティーカーが入って良い方向に向かったと思いました。ただピットアウトの時の混乱がもったいなかったです。1人で走っている時のペースはトップと遜色なかったので、最終戦は気持ちよく終われるように頑張りたいと思います」
※次戦は10月26日・27日に鈴鹿サーキットで行なわれます。