Report レースリポート
第4戦 富士スピードウェイ
会場:富士スピードウェイ
日付:2019年7月13日(土)
天候:曇のち雨
予選結果:
#64 アレックス・パロウ:PP
#65 牧野任祐:8位
観客動員数 : 10,200人
パロウが初のポールポジションを獲得!
富士スピードウェイで行なわれる第4戦。前戦は2台揃って思うようにいかないレースとなったTCS NAKAJIMA RACINGだったが、全7戦の折り返し地点となるこの大会で、後半戦の弾みをつけるためにも、2人の速さを何としても結果に繋げたい。
予選日は曇り空の朝となり、フリー走行はドライコンディションの中で行なわれたが、公式予選が始まる前には、いよいよ雨が降り出す。ウエット宣言が出される中、Q1はスタートしたが、2分経過時点で落下物の処理のため、赤旗となり仕切り直すことに。15時から20分間のQ1のセッションがスタートする。小雨が降る中、64号車アレックス・パロウは開始早々にマークしたタイムで2番手通過。65号車牧野任祐も7番手でQ1を通過する。次第に雨が強くなりだしたところでQ2がスタートし、ここでもパロウは3番手で、牧野は7番手でQ2を突破し、2台揃ってQ3を迎える。弱まったかと思えば、また強くなる不安定な雨の中、コースインをした2台だったが、牧野のマシンにトラブルが発生し、アタックができないままマシンを止めることに。
一方のパロウは1分39秒167のトップタイムをマークし、自身初のポールポジションを獲得。TCS NAKAJIMA RACINGとしては、開幕戦の牧野に続いて今季2回目のポールポジションとなった。
総監督 中嶋 悟コメント
「パロウはうれしい初ポールとなりました。牧野はQ3でマシントラブルが発生してしまい速さを見せていただけに残念な結果となってしまいましたが、明日は仕切り直して頑張ってもらいたいと思います。天候の心配はありますが、どちらも最善を尽くせるように準備を進めていきます」
#64 アレックス・パロウ選手コメント
「Qualifying was tricky because it was wet. Q1 was quite good as we were P2 and close to P1, but the feeling was not great, so we tried some adjustments, which didn't work very much. And then the engineers watched data and everything and did another adjustment and it worked perfect. I am happy because the conditions were quite difficult but we got a good position. Tomorrow's race will be difficult for sure, but we are starting from the best position possible, and we will go for the win.」
「予選はウエットだったので油断のならないものでした。Q1は1位に近い2位につけたので良かったのですが、感触が良くなかったので調整をしたものの、うまく行きませんでした。それからエンジニアがデータや色々なものを見て、再度調整してくれたら完璧でした。難しい状況だったのに良い位置につけて嬉しいです。明日もきっと難しいレースになると思いますが、最高の場所からスタート出来るので、優勝を目指します」
#65 牧野任祐選手コメント
「Q1とQ2で色々試してみて、アレックス選手と違うことをしていました。Q3のウォームアップラップの感触は良く、手ごたえもあったので、その後のアクシデントがなければいいところまで行っていたと思います。レースは8番手からのスタートとなりますが、自分の出来ることを精一杯やりたいと思います」
日付:2019年7月14日(日)
天候:雨
決勝結果:
#64 アレックス・パロウ:優勝
#65 牧野任祐:10位
観客動員数 : 15,300人
ポールトゥウインでNAKAJIMA RACING 9年ぶりの優勝!
決勝日も朝から生憎の雨となり、朝のフリー走行ではウエットコンディションの中、決勝レースに向けた確認作業を行なった。午後になるにつれて雨は一旦落ち着いたかに思われたが、決勝レースの時間が近づくと、また雨が降り出すという、相変わらずの不安定な天候が続く。13時45分に雨量が多いため、セーフティーカーランで55周の決勝レースがスタートを切る。3周回をセーフティーカー先導で走行し、4周目にセーフティーカーランが終了し、本格的にレースはスタート。ポールポジションのパロウはトップを守り、周回を重ねていく。雨の量が多く、難しいコンディションが続くが、パロウはオーバーランをしながらもトップを死守し、着々と周回をしていき、15周を過ぎると2番手に10秒の差を築く。ピットストップを行なわない作戦をとっていたため、燃費にも気を遣いながらの走行となったが、一度もトップを譲ることなく独走でポールトゥウインを決めた。NAKAJIMA RACINGにとっては2010年の開幕戦以来となる9年ぶりの優勝となった。
一方の8番手スタートの牧野は、23周目にポジションを落とし11番手に。差を開かれながらも懸命に走行を続け、10位でチェッカーを受けた。雨というコンディションもあり、予選のポジションが重要だったと思い知らされる内容となった。 なお、レースはタイムレースとなり、2周を残して53周終了時にチェッカーとなった。
総監督 中嶋 悟コメント
「本当にうれしいです。パロウは昨日に続き、難しいコンディションのなか、うまく走ってくれました。何年ぶり?というぐらい優勝が遠のいていたので、このうれしさを忘れないうちに近々もう1回味わえるようにしたいですね。牧野は残念でしたが、この後も引き続き2台協力して頑張っていきます。たくさんのご声援をいただき、ありがとうございました」
#64 アレックス・パロウ選手コメント
「The race was tricky because we had to manage fuel consumption as we wanted to go without stopping. I had really good communication with engineers, so it was an amazing day. I would like to win again at Motegi, but every time we arrive at a new circuit, it is a different story, so we have to continue working and try to win as many races as possible till the end of this season.」
「ストップなしで行きたかったので燃費を管理しないといけない状況でレースは油断のならないものでした。エンジニアと良いコミュニケーションが取れていたので、素晴らしい日になりました。もてぎでも勝ちたいですが、新しいサーキットに行く時はまた別の話なので、切磋琢磨し続けて、シーズン終了まで出来るだけたくさん勝ちたいと思います」
#65 牧野任祐選手コメント
「レースウィークを通じて、予選が全てだったと思います。状況が予測と違っていたので、予選でもっと順位をあげていれば前からスタートでき、もっとクリアなところで走れていたと思います。次戦のもてぎも頑張ります」
※次戦は8月17日・18日にツインリンクもてぎで行なわれます。