Report レースリポート
第2戦 岡山国際サーキット
会場:岡山国際サーキット
日付:2015年5月23日(土)
天候:曇り
予選結果:
#64 中嶋大祐:18位
#65 ベルトラン・バゲット:15位
観客動員数 : 4,000人
懸命にアタックするもタイムが振るわず
鈴鹿で行なわれた開幕戦では、2台とも粘り強く走り切り、大祐は6位でポイントを獲得したということもあり、幸先のいいスタートを切ったNAKAJIMA RACING。この流れに乗って、第2戦も表彰台を目指してチーム一丸となって臨む。岡山国際サーキットでのスーパーフォーミュラは7年ぶりの開催となり、2人のドライバーはGTでは経験があるものの、SFでは初走行となるものの、テクニカルなコースをうまく攻略して上位グリッドを獲得したいところだ。
終日、薄い雲に覆われた岡山国際サーキットでの予選日。朝の1時間のフリー走行を17番手、18番手と思うようにタイムを出すことができず、予選での苦戦を思わせる結果となったが、予選までの時間でしっかりとデータを検証し、セッティングを変更してQ1を 迎えた。
大祐とバゲットは2台揃ってQ1開始後すぐにコースイン。マシンのチェックを終え、一旦ピットに戻る。残り時間が7分となったところで、再びコースインして本格的にアタックを行なった。懸命のアタックで上位に食い込んでいきたいところだったが、バゲットは15番手、大祐は18番手とタイムが振るわず、ここで予選を終えることになった。
チームディレクター 本間 勝久コメント
「いろいろセッティングを考えてきたのですが、まだまだデータ不足であり、考えなければならないことがたくさんあります。明日の決勝レースはベストを尽くして、最後まで頑張るのみです。」
#64 中嶋 大祐選手コメント
「ベストを尽くしましたが、下位に終わり残念です。Q1の最後、時間が足りずアタックラップが1周減ってしまったことにも影響を受けてしまいましたが、まだまだ全体的なグリップが十分でないことが一番の問題です。明日までに出来る限り修正をして、少しでも上の順位でレースを終えることが出来るように精一杯頑張ります。」
#65 ベルトラン・バゲット選手コメント
「The weekend didn't start really well as we were really slow during the morning session. we did some important change on the set-up which made the car quicker but it was still not perfect and we still have a lot of things to try during the warm up to get a good car for the race. There is very little time for practice during a race weekend and that makes things very difficult for us. The target tomorrow will be to take a good start and then bring some points back home.」
「午前中のセッションでは残念ながら、あまり速く走ることができませんでした。セッティングも変更しましたが、それもあまり機能しませんでした。明日の決勝レースではいいスタートを決めて、ポイントを獲得したいです。」
会場:岡山国際サーキット
日付:2015年5月24日(日)
天候:晴れ
決勝結果:
#64 中嶋大祐:12位
#65 ベルトラン・バゲット:11位
観客動員数 : 7,000人
五月晴れの岡山、上位を目指す
昨日の予選ではタイムが伸び悩み、バゲット15位、大祐18位と下位グリッドから決勝レースを戦うことになったが、開幕戦のような追い上げるレースを再現したいところ。朝のフリー走行はバゲット8位、大祐17位で決勝に向けた確認と、ピット作業の練習を行ない、15時からの決勝レースに備えた。
前日の曇り空とは打って変わって、決勝日は文字通りの五月晴れとなった。併催レースの決勝が終わると、いよいよ68周回のレースがスタート。バゲットはスタートを決め、一気に11番手に浮上、大祐も前のマシンのアクシデントで16番手に順位を上げる。すぐにバゲットは1つ順位を落としたが、攻めの走りで前をプッシュし続ける。ピットインをするマシンが出始めた20周頃には、バゲットは11番手、大祐は13番手というポジションで懸命に周回を重ねていく。27周目にバゲットはピットイン。タイヤ交換と給油を行ない、15番手でコースに復帰する。大祐はピットインを引っ張る作戦で41周目までピットインを延ばし、給油のみのピットストップでコースに戻る。大祐は11番手、その後ろにバゲットで引き続きプッシュしていくが、残り周回が10周になる頃にはバゲットのペースがよく、大祐をパス、順位を入れ替え、そのままチェッカー。バゲット11位、大祐12位でレースを終えた。
#64 中嶋 大祐選手コメント
「精一杯プッシュしましたが、目標としていたポイント獲得を達成できず残念です。開幕戦と同じくピットのタイミングを遅らせてタイヤは交換しない作戦でポイント圏内へのジャンプアップを狙いましたが、ピットアウトの際に燃料が途切れるトラブルがあった影響でポイント圏内を争っていたグループに先を越されてしまいました。やはりまだ課題は予選の一発タイムの遅さにあるので、次戦また新たなことを試して改善出来るように準備をしなければなりません。」
#65 ベルトラン・バゲット選手コメント
「Difficult weekend for us. There was a slight improvement during the race, the lap times were closer to the leaders but still we started to far and on this track it is very difficult to overtake. I think our strategy could be better as well as I was stuck behind slower cars most of the race. Anyway we'll keep working and hopefully be more competitive at Fuji.」
「僕たちにとっては困難な週末になってしまいました。ラップタイムとしてはトップとの差はあまり大きくはなかったのですが、オーバーテイクをするのはとても難しいことでした。きっと僕はおそらく最も遅いマシンの後ろについてしまったのでしょう。とにかく、僕たちは自分たちの仕事を続けるしかありません。うまくいけば、富士のレースではいい戦いができることを願っています。」
総監督 中嶋 悟コメント
「久しぶりの岡山国際サーキットでのフォーミュラレースとなりましたが、我がチームは予選から思うようなセッティングが進められず、苦戦を強いられるポジションからのスタートとなりました。決勝では、予想外の気温の上昇などがある中、2人のドライバーは頑張って上位を目指し、力走を見せました。このような苦しい時こそ、確実に仕事をしていかなければならないので、しっかりとレースを戦えたことは次戦に繋がるものになったと思います。次戦まで約2か月のインターバルがありますので、ここまでの2戦をしっかり検証し、第3戦に備えていきたいと思います。次戦もよろしくお願い申し上げます。」
※第3戦は7月18、19日に富士スピードウェイにて開催されます。