Schedule レースカレンダー
第7戦 IN KYUSHU 300km
会場:オートポリス
日付:2012年9月29日(土)
天候:雨
予選結果:11位
観客動員数 : 11,200人
悪天候の予選。Q2でクラッシュし、11番グリッドで決勝へ
九州唯一の開催となるオートポリスで行われる第7戦。このレースでは、ほとんどすべてのマシンのウエイトが半減される。ここまで、結果を残せていないEpson Nakajima Racingは、さらに厳しくなる争いの中、なんとか上位に食い込んでいきたいところ。
九州に接近している大型台風の影響で朝から雨が降り続いた土曜日。
9時ちょうどに開始した予選前のフリー走行で2番手タイムを記録し、順調に予選に向けたセットアップを行った。
その後、雨は強まったり弱まったりしながら、予選の開始時刻の14時を迎える。
今回もノックダウン方式で行なわれた公式予選。ノックダウン方式はQ1(15分間)で上位11台がQ2(10分間)へ、Q2で上位7台がQ3(10分間)へ進出し、Q3の結果で決勝グリッドを決める方式。
14時15分から開始された500クラスの15分間のQ1。気温16℃、路面18℃。まずはQ1を担当したのは道上 龍。雨の量が多くなっていたので、深溝タイヤでのアタックとなった。道上は混戦のなか、懸命のアタックを続け10番手タイムを記録。残り時間が2分を切ったところで、コースアウトしたマシンがあり、赤旗が出されここでQ1は終了となる。次のQ2を担当するのは中山 友貴。コース上の雨が多くなり、難しいコンディションの中、ギリギリのアタック合戦が繰り広げられる中、T9の高速右コーナーでクラッシュ。そこで予選を終えた。明日の決勝はQ2の最下位となる11番グリッドからのスタートとなった。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「雨が強く降ったり弱くなったり、難しいコンディションでした。朝の練習から、雨では調子がよく、満を期して臨んだ予選でしたが、好事魔多し、ということでしょうか。水に足を取られてクラッシュしてしまいました。修復は大変ですが、明日に向けて頑張ります」
道上 龍選手コメント
「朝のフリー走行からレインコンディションでしたが、レインタイヤのグリップはよくタイムも非常に良かったので、予選に対して期待を持てました。Q1を担当しましたが、雨脚が強く難しい状況のなか、なんとかQ1を突破することができました。惜しくもQ2ではクラッシュしてしまいましたが、明日の決勝も雨の予報なので、バランスは悪くないので頑張って追い上げるレースをします」
中山 友貴選手コメント
「Q2でアタックに入る周の水が多かったハイスピードコーナーでコントロールを失ってしまいました。手応えがあったのですごく残念ですが、気持ちを切り替えて頑張ります」
会場:オートポリス
日付:2012年9月30日(日)
天候:雨
決勝結果:2位
観客動員数 : 21,100人
怒濤の追い上げにより、2位でフィニッシュ。今季初ポイント獲得!
パラパラと小雨が降り、台風の影響で不安定な天候が続くオートポリス。朝のフリー走行はレインコンディションで開始されたが、濃霧のため中断されそのまま終了。11時から再度走行時間が設けられたが、これも同様にキャンセルとなり、そのままレーススタート進行を迎えることに。
14時00分にローリングスタートで65周回のレースが開始。11番グリッドからスタートのEpson Nakajima Racingのスタート担当ドライバーは道上 龍。道上はセーフティーカースタートをうまくこなし、前を行くマシンを追いかけていく。7周目にエンジン交換のためのペナルティストップ15秒を消化し、コースに復帰。ペースを上げながら周回を重ねていく。12周目に他のマシンのコースアウトによりセーフティーカーが導入される。17周目にレースが再開され、すぐに1台をパス、ここから怒涛の追い上げを開始。20周目には10番手にまで順位を上げる。その後もハイペースで追走を続け、30周を迎える頃には3番手に。さらにトップまで上りつめ、42周目にタイヤ交換なしのドライバーチェンジを行い、中山 友貴にバトンを渡す。その中山は44周目に300クラスのマシンと接触、2位に順位を落とす。60周目に1コーナーで2位のマシンを交わして、トップを奪い返し、そのままチェッカーを受けたいところだったが、最終ラップで2位のマシンにパスされてしまう。終盤で悔しい結果となったが、今季初ポイント獲得となる2位でチェッカーを受けた。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「最後の最後に抜かれてしまいました。しかし2位という結果は予選でのクラッシュ、走りにくいコンディション、エンジン交換によるペナルティなどを考慮すると上出来だと思います。これで満足せず、最終戦に臨みたいと思います。」
道上 龍選手コメント
「11番手スタートからのレースでしたが、決勝も雨ということで追い上げることができました。エンジン交換をしたためにペナルティストップを強いられましたが、その後セーフティーカーも入り、タイム差が縮まったので非常にラッキーな展開でした。そこから猛プッシュでトップまで順位を上げて交代することができました。中山選手に交代してからはずっとトップをキープしていましたが、終盤にペースが落ちて2位になってしまいました。勝てるレースだっただけに非常に悔しいですが、今シーズン、ノーポイントが続いていたので初ポイントが表彰台ということで、嬉しいです。残すところ最終戦のみとなってしまいましたが、優勝目指して頑張ります」
中山 友貴選手コメント
「道上選手が素晴らしい追い上げをし、スタッフもパーフェクトな作業をしてくれたのでギリギリでトップのままコースに戻ることができました。その後は24号車とのバトルで終盤に差し掛かるにつれて無交換のタイヤの摩耗が厳しくなってしまい、ペースが落ちてしまいました。ファイナルラップでは、何としてでも守り抜きたい気持ちで走りましたが、最終的に2位でゴールとなってしまいました。今シーズン初めてポイントを獲得できたことはよかったと思いますし、何よりマシンを完璧に直してくれたおかげでしっかりとレースをすることができました。本当に感謝しています。そして、スポンサーをはじめ応援してくれる方々のおかげでいいレースをすることができたと思います。この経験を活かして、さらにドライバーとして強くなれるように努力していきたいと思います」
総監督 中嶋 悟コメント
「予選時のクラッシュで多くの方々にご心配をおかけ致しましたが、無事に今シーズン初の表彰台を獲得することができました。まずは、ここまで根気よく応援していただいたすべての方々に心から感謝し、御礼を申し上げます。あと一歩というところで残念な思いはありますが、これを弾みにまた頑張っていきたいと思います。残り一戦、全員の悔いが残らないようにすべてを出し切るレースをしたいと思います。次戦もよろしくお願い致します」
※次回のレースは10月27日・28日のもてぎラウンドとなります。