Report レースリポート
JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2012
会場:富士スピードウェイ
日付:2012年11月17日(土)
天候:雨
予選結果:
#31 中嶋大祐:12位
#32 小暮卓史:14位
観客動員数 : 19,000人
次第に強まる雨に苦戦、予選は中盤に沈む
来シーズンから名称を「全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ」とし、新たなスタートを切るフォーミュラ・ニッポン。このレースがフォーミュラ・ニッポンとして最後のレースとなる。予選はスペシャルステージ方式でおこなわれる。これはシリーズポイントの少ない順に1台ずつ出走し、3周目の計測ラップの結果によりグリッドが決定する方式。NAKAJIMA RACINGの大祐は3番出走、小暮が9番出走となる。
朝から雨が降り続け、雨量も徐々に多くなっていく中での厳しいコンディションでの予選となった。まず3番目に出走した大祐は、1コーナーでのシフトミスなどもあり12番手。
9番目に出走する小暮の頃から、雨足が強くなりタイムアップどころかコース上に留まるのが精一杯という状態。残念ながら小暮は14番手で明日のレースを迎える。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「大祐は残念でした。ポールも狙えたかなと思う条件でした。一方小暮は、逆に可哀そうなコンディションでした。明日のレースはスプリントですが、1つでも上を目指して頑張ります。」
#31 中嶋 大祐選手コメント
「今回の予選では菅生のウェットで調子が良かったセットアップをそのまま使用したのですが、思ったようなグリップを得られませんでした。さらに1コーナーではシフトミスもあり、タイムロスがありました。
自分がアタックをした際は雨量も少なかったのでチャンスだったのですが、それを活かすことが出来ず残念です。スターティンググリッドの関係で明日はいつもと異なる展開になると思いますが、一つでもポジションを上げることが出来るように精一杯頑張ります。」
#32 小暮 卓史選手コメント
「フリー走行からフィーリングがよく、ドライに関してはタイムが思うように出ませんでしたが、セッティングでは自信がありました。今日の雨の予選では、レインのセッティング等を考慮して中古タイヤを選択しましたが、アタック中に雨が強くなり、タイヤを十分に温めることができませんでした。14番手で不本意な結果ですが、JAFグランプリは何が起こるかわからないのでベストを尽くして表彰台を狙っていきたいと思います。」
会場:富士スピードウェイ
日付:2012年11月18日(日)
天候:晴れのち曇り
決勝結果:
#31 中嶋大祐:9位
#32 小暮卓史:11位
観客動員数 : 41,300人
大祐は好調に走るもアクシデントに見舞われる。小暮は我慢のレースで完走果たす
全開プッシュの100kmスプリントレース。
NAKAJIMA RACINGの大祐は12番グリッド、小暮は14番グリッドからスタート。大祐はうまくスタートを決め、その勢いのまま前車を猛追する。1台、また1台とパスしながら上位を目指していたところで、エキゾーストパイプが破損。それでもバトルを展開しながら、結果10位でチェッカー。
一方の小暮は昨夜までの雨でスターティンググリッドが濡れていたせいもあり、スタートを決めることができず、クルマのバランスも完璧ではなく、一時順位を落とすもなんとか挽回し12位でチェッカーを受けた。
レース後、上位フィニッシュした車両が車検失格となり、大祐と小暮はそれぞれ9位、11位となった。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「大祐のレースペースはかなり良かったと思います。エキゾーストパイプの破損がなければと思うと残念です。一方小暮は難しいスタートも無難に決め、無事にチェッカーまで走ってくれました。これで今シーズンもすべて終了しました。皆様の応援に感謝致します。」
#31 中嶋 大祐選手コメント
「フィニッシュした順位は満足のいくものではありませんが、何度もオーバーテイクすることが出来てレースを楽しめました。レースペースは良かったのですが、途中大嶋選手と競り合っている頃にエキゾーストパイプが破損してしまい、そこからは若干ペースが鈍ってしまいました。その直後に山本選手に抜かれてしまったのが悔しいですが、悪くない締めくくりが出来たと思います。一年間ご声援ありがとうございました。」
#32 小暮 卓史選手コメント
「スタートはよく、順調に1周目をクリアできましたが、フロントグリップを上げようとしたセッティングがマシンのハンドリングバランスに悪影響を与え、自分が意図したペースで走ることができませんでした。ドライビングをマシンの現状に合わせ、ラップタイムを安定させながら走ることに集中しました。レース後半になるとマシンのバランスは少し落ち着いてきましたが、抜くには至らずレースが終わってしまいました。今回、保守的にならずに積極的に攻めのセッティングを施しましたが、結果が得られず残念です。ただ、新たなセッティングの方向性が見えてきたことは来年に向けてプラスになると確信しています。」
総監督 中嶋 悟コメント
「大祐は速さを見せたレースでしたが、少し残念な結果となってしまいました。スプリントレースなので、燃費などを気にすることなく全開のバトルで見ごたえはありましたが、結果は下位に沈んでしまいました。来シーズンはこの悔しさを晴らすべく開幕に向けてしっかりと準備をしてまいります。
今年も多大なるご声援をありがとうございました。来シーズンもチーム一丸となり戦っていきますので、よろしくお願い致します。」