Report レースリポート
第6戦 スポーツランドSUGO
会場:スポーツランドSUGO
日付:2012年9月22日(土)
天候:晴れ
予選結果:
#31 中嶋大祐:12位
#32 小暮卓史:8位
観客動員数 : 6,600人
朝のフリー走行から良い感覚で挑むも・・・もう一歩タイムが伸びず
残り2レースとなったフォーミュラ・ニッポン。第6戦はスポーツランド菅生で開催される。タイトル争いが激化していくなか、NAKAJIMA RACINGはここまで苦戦を強いられている。残りレースで何が何でも上位に食い込んで見せ場を作りたいところ。
曇り空で始まった予選日。徐々に晴れ間が広がり、予選が開始される頃には気温27℃、路面温度が40℃とぐんぐん上昇。
13時40分から公式予選が開始。今回の予選もノックアウト方式で行われた。ノックアウト方式の予選とは、Q1は全18台が出走し、上位13台がQ2へ進出。これの上位8台がQ3へ進出し、最終的にグリッドが決定する。
まずはQ1。2台ともフリー走行のいい流れのまま無難に大祐12位、小暮9位でクリアする。つづくQ2、小暮は問題なくQ3へ進出するタイムを記録するも、若干タイムの伸びなかった大祐はQ3への進出はならなかった。最終セッションとなるQ3を迎えた小暮は、気温、路面温度が上昇したためかタイムの伸びが思うようにいかず8位で終える結果となった。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「朝のフリー走行から2台とも流れはよかったのですが、結果はいまひとつでした。ただ良い方へ向かっていると思いますので、明日のレースに期待してください。」
#31 中嶋 大祐選手コメント
「フリー走行では良い感触があり予選に向けて期待を持っていたのですが、上手く行きませんでした。Q1を終えた段階でコンディションに合わせる調整を行いQ2ではだいぶ改善されたのですが、ドライビングも完璧ではなくQ3に進出することが出来ませんでした。
明日は天候が悪くなる可能性もありますが、チャンスを見つけてなんとかポイントを獲得したいです。」
#32 小暮 卓史選手コメント
「今回はもてぎの続きからの状態で基本セットからすごくよく、もてぎのデータを活かすことができたのでフィーリングがよかったです。そのために予選には今までにない手応えを持って挑むことができました。Q1は中古タイヤのバランスがよくて、ニュータイヤでもタイムを出す自信があったのですが、大きくバランスが崩れ思ったようなタイムではありませんでした。Q2はそこをアジャストしていきましたが、バランスがよくなったにもかかわらず、タイヤのピーキーさが消えませんでした。Q3ではそれをさらにアジャストしましたが、乗りやすくなった半面、グリップのバランスが変化してしまうという、思ってもいなかった方向にいってしまいタイムがよくありませんでした。明日はマシンのパフォーマンスは高いことが確認できているので、ベストを尽くして頑張ります。」
会場:スポーツランドSUGO
日付:2012年9月23日(日)
天候:雨
決勝結果:
#31 中嶋大祐:12位
#32 小暮卓史:※規定周回数不足により順位なし
観客動員数 : 8,400人
降り続く雨に翻弄されたが、粘り強く光る走りを見せた
朝からどんよりとした曇り空で、フリー走行が始まる10時を過ぎた頃には完全なウエットコンディションとなった決勝日。そのフリー走行を大祐がトップタイム、小暮が4位と順調にレースへの準備を進めていく。
通常より遅い15時に火蓋が切られた第6戦。朝から降り続く雨で、波乱の様相の中、セーフティーカースタートが切られた。その際、小暮は後方のマシンに追突され、リアタイヤがパンクしてしまい緊急ピットイン。タイヤ交換を済ませてコースに復帰する。大祐は順調にスタートを切り、ペースを上げながら周回を重ねていったが、9周目に他のマシンと接触、フロントウイングを破損してしまい、こちらも緊急ピットインとなる。順位を落としてしまった大祐だが、その時点でのファステストラップを更新しながら、前のマシンを追いかけ必死の走行を続ける。29周目に小暮のマシンに異変が発生。パドルシフトのトラブルでピットイン、給油を済ませたのち、ガレージにマシンを入れて修復作業を施す。これに多くの時間を要したが、その後、再びコースイン。最後まで諦めない走りをチェッカーまで披露。一方、大祐は42周目に給油のみのピットイン。その後は雨で難しいコンディションの中、速いラップタイムで最後まで走り切り12位でレースを終えた。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「追突されたり追突したり、雨も強くなったり弱くなったり、何かと大変なレースでした。小暮のトラブルは残念ですが、大祐がトップグループと対等、それ以上のスピードを見せてくれて、今回の収穫となりました。選手権も残り1つです。頑張ります。」
#31 中嶋 大祐選手コメント
「朝のフリー走行をトップタイムで終えて、ウエットコンディションでのマシンの仕上がりには自信を持っていました。決勝でもペースの速さを示すことは出来たのですが、前半の接触によってタイムロスがあり結果を残すことが出来ませんでした。
接触した際は、前を走っていた車のペースが悪かったこともあり出来るだけ早く追い越しておきたいという状況でした。視界の悪い中なんとかチャンスを見つけてインに入ったのですが、ブロックされたこともありフロントウイングが当たってしまいました。次戦までにはドライのセットアップも進化させ、なんとしてもポイントを獲得できるようにしたいです。」
#32 小暮 卓史選手コメント
「雨が強くセーフティーカースタートだったので、タイヤを温めることのみに集中することができました。ただセーフティーカー中に後方の車両に追突されてしまい、リアタイヤがパンクしてしまう予想外のトラブルに見舞われました。その後、タイヤ交換をしたあとのペースはよかったのですが若干接触のダメージがあったのかパドルが6速のまま動かなくなってしまうトラブルが発生し、修復作業のために再度ピットインせざるをえませんでした。メカニックの懸命の作業で再度コースインすることができましたが、順位を大きく落としてしまったので、ここで勝負権をなくしたことは非常に悔やまれました。
マシンは確実に進歩していて、予選時からポテンシャルは確認でき、また雨の中での戦闘力もあったのですが、レース自体は自分がコントロールできないところでトラブルが起こってしまいました。ただ、マシンのポテンシャルを含め、確実に進化していると感じているので次戦の鈴鹿では必ず結果に繋がると信じています。」
総監督 中嶋 悟コメント
「終始雨が降り続く難しいコンディションのレースとなりました。2台ともペースよく走ることはできていましたが、予選の結果が影響する格好で他車との接触があり、不運な展開を強いられてしまい非常に残念です。天候にかかわらず、予選の順位を上げていくことが現状の課題だと思います。あとは最終戦を残すのみとなりましたが、応援してくださる方々に喜んでいただける結果を残せるよう、チーム一丸となり全力を尽くします。
今大会も多くのご声援をありがとうございました。」
※第7戦は11月3日、4日に鈴鹿サーキットにて開催されます。