Report レースリポート
第3戦 オートポリス
会場:オートポリス
日付:2012年5月26日(土)
天候:晴れ
予選結果:
#31 中嶋大祐:14位
#32 小暮卓史:9位
観客動員数 : 5,455人
ノックアウト方式の予選。奮起したい大事な一戦だったがマシンバランスに苦しむ
第2戦から2週間という短いインターバルで第3戦がシリーズ唯一の九州で開催される。開幕戦、第2戦とも不発に終わったNAKAJIMA RACINGにとって奮起したい大事な一戦。
曇空のもと朝のフリー走行で予選に向けたセッティングを詰めていった両ドライバー。14時ちょうどから予選が開始、今回の予選はノックアウト方式で行われた。ノックアウト方式の予選とは、Q1 は全17 台が出走し、上位13台がQ2 へ進出。これの上位8台がQ3 へ進出し、最終的にグリッドが決定する。
Q1開始早々から果敢にアタックを重ねていくが、大祐は15番手タイムでノックアウト、ここで予選を終える。一方、小暮は10番手タイムでQ2へ進出。アタックするタイミングを検討しながら、Q2開始を待つ。Q2開始後約3分経過した時点でコースインしたが、アタックラップで若干のミスが響き10番手タイムとなり、ここでノックアウト。
小暮10番グリッド、大祐は15番グリッドから明日の決勝レースを戦うこととなった。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「朝のフリー走行では2台ともよい感触があったのですが、いざ予選となるとまたバランスが崩れたようです。このあたりの原因を探さなければならないと考えています。昨年のここのレースは13番手から優勝した車両もあります。我々も諦めずに頑張ります」
#31 中嶋 大祐選手コメント
「ニュータイヤのバランス変化と路面のコンディションの変化に上手く対応することが出来ず、かなり残念な結果に終わってしまいました。また新しいことをトライして、明日のレースや今後のラウンドに繋げられるように精一杯頑張りたいです」
#32 小暮 卓史選手コメント
「フリー走行から新たなセッティングを試し、予選に挑んだのですがハンドリングバランスが納得いくものでなく、タイム的にも満足できる状態ではありませんでした。セッティングを元に戻し、ふりだしには戻りましたがタイムも戻すことができたので、この延長線上でセッティングを進めていきましたが、ユーズドタイヤで出なかったデメリットがニュータイヤでは大きく感じられ、結果として想定したタイムに届くことができず、大変悔しかったです。明日に向けては、結果を残すことと同様に今後を見据えてあらゆるデータを取るためにセッティングに関してもチャレンジしていきたいと思います」
※尚、予選後の再車検にて車両規則違反の車両があり、それぞれ順位が1つずつ繰り上がった。
会場:オートポリス
日付:2012年5月27日(日)
天候:晴れ
決勝結果:
#31 中嶋大祐:11位
#32 小暮卓史:10位
観客動員数 : 11,650人
2台揃って中位でのフィニッシュも、今後への課題を掴んだ一戦となる
絶好のレース日和となった決勝日。朝のフリー走行では大祐4番手タイム、小暮はトップタイムとレースに向けて着々と準備を進めていく。
14時30分にスタートを切った54周回の決勝レース。2台とも無難にスタートする。スタート直後の3コーナーで3台が接触、リタイア。波乱のレースになるかと思わせたが、その後は各車のルーティンのピットインまで単調な展開となり、小暮は16周目に早めのピットインを行いコースに復帰する。一方の大祐は、他車の動きを見つつギリギリまでタイミングを遅らせ40周目にピットイン。結果的にはピットインを遅らせた車両のラップタイムがよく小暮10位、大祐11位でチェッカーを受けた。
チームディレクター 藤井 一三コメント
「今回順位上の数字よりも内容はかなり手応えを感じるレースができました。マシンの問題点も掴めてきたように感じます。次の富士のレースまでには時間もありますので、この点をしっかり解決していいレースをお見せします」
#31 中嶋 大祐選手コメント
「決勝前にマシンのセッティングを大きく変更しましたが、それが功を奏したのかレース中のラップタイムはかなり良くなりました。ですが、ガソリンを多く積んでいるスタート直後のペースが非常に悪く、そこで多くのタイムをロスしてしまいました。11位というのは到底満足のいく結果ではありませんが、毎ラップ全力でプッシュして確実に収穫のあるレースが出来たと思います。次戦まで長いインターバルがありますが、次こそは予選から上位で戦えるようにしっかり準備をしたいと思います」
#32 小暮 卓史選手コメント
「スタートの出だしはとてもよかったですが、渋滞にはまってしまう格好になり、いいポジションを確保することができませんでした。スタート順位をキープしましたが、マシンバランスがよくなく、ペースが上がらなかったので早めにピットインをしました。その後も粘り強く走りましたが、クルマが重い時のバランスがどうしてもよくならず苦戦してしまいました。結局、順位は変わらずレースを終えてしまいました。
今回大きく違うセッティングを試しましたが、今後大きな可能性があると感じているのでそれをさらに煮詰めて、パフォーマンスへ繋げるべく頑張りたいと思います」
総監督 中嶋 悟コメント
「年に1度のオートポリス大会でしたが、今年はここまでの不調の原因を予選までに直し切れず、いい結果を得ることができませんでした。レースは小暮を早めのピットイン、大祐を遅めのピットインと2つに分けて作戦を練りましたが、レース中のタイムにおいては大祐のほうがペースもよく、作戦はそちらのほうが正解だったと思います。但し、ピットイン時の原因不明のエンジンストールでその作戦も活かせず、小暮10位、大祐11位という結果となりました。レース中に少しずつですが光明が見えてきているので、次戦に向けてチームの力を結集して準備を進めてまいります。
今大会も多くのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願い致します」
※第4戦は7月14、15日に富士スピードウェイにて開催されます。